英文の日本語訳はできるけど、文章内容がわからない。
文章内容を取れているはずなのに、設問の正答率が低い。
選択問題で解答の根拠をもって選べないから、得点が安定しない。
このようなことで困っていませんか?
長文読解は、①文章内容把握と②選択肢の取捨を正確にできないと安定的に得点できません。
ここでは、①選択問題ができない原因は何か②選択問題の苦手を克服できるようになる本③この本をオススメする人を紹介します。
①選択問題を解けない原因
文章内容を正確に把握できていないから。
読解問題には、さまざまな解法テクニックがあります。
しかし解法テクニックを覚えることよりも大切なことは、文章理解を正確にすることです。正確な文章内容の把握なしに設問を正解することはできません。
文章を理解するのに必要なことは以下の3つです。
(1)文章レベルに応じた最低限の語彙力
英文の意味を取るときに一義的な意味しか知らなかったり、状況に応じて変換できなかったりしませんか?
その状態だと意味を正確に取ることはできないでしょう。
たとえば、「accompany」は「同行する」と単語帳には載っています。しかし、その意味だけを覚えても、うまく意味が取れないことが多いです。
「同行する」が派生して、「伴う」や「同時に起こる」という訳が、文章内容にしっくりくることはよくあります。
これらの意味を全部覚えるか、ひとつの意味から派生させる想像する力が、文章を正確に把握するには必要です。
(2)文脈・文構造の正確な把握
ひとつの文章で伝えたいメッセージは、一つです。だから究極的には、すべての文章は一文でまとめることができます。
たとえば安楽死がテーマなら筆者の主張は、「安楽死に賛成」や「安楽死に反対」のどちらかでしょう。
一言でまとめられる主張が長くなるのは、この一文を主張するために筆者は「筆者の人格」「理由」「経緯」「データ」「筆者と同意見の他の研究者の主張」などを紹介して、自分の意見を正当化するからです。
たとえば「自分の力で呼吸できないなら、生きているとは言えない。」と伝えたいとき、「たしかに生きている人間の命は、大切にしなければいけない。しかし、チューブでつながれて自分で呼吸もできない状況のことを生きているとは言えないだろう。」という構造で記述します。
「たしかに~」の部分で一般論を述べて、「しかし…」の部分で筆者の主張を述べます。
筆者の主張を伝えるだけなら、「たしかに~」の部分は不要です。
しかし、この文を入れることによって、筆者の視野の広さや、決して筆者は偏った人間ではなく、一般的な常識も持ち合わせたうえで、それでも主張したいものがあるということを、読み手にアピールすることができます。
また、読み手に伝わりやすくするために、具体例を列挙すると一文が長くなります。
たとえば「辛いものが好きだ」と伝えるよりも、「唐辛子・ハバネロ・ジョロキアなどの辛いものが好きだ」と伝えた方が読み手はイメージがしやすくなります。
こうして一文ですむ内容は、長い文章になっていきます。
長い文は、そのまま解釈すると文章内容が入ってきづらいです。
そこで大切なのが文構造です。
特に主語と述語だけを、しっかりとるだけでも文章内容を正確に把握できるようになります。
(3)前提となる教養や概念
同じ文章を読んでも、前提となる知識の有無で理解力は圧倒的にかわります。
たとえば料理のレシピは、食べたことのある料理と食べたことのない料理を比べると、食べたことのある料理のほうが、レシピを読んだときのイメージが湧くはずです。
また普段から料理をしていて調理技法に詳しい方が、普段料理をしない方よりレシピの理解度も高いはずです。
大学受験で出題される長文も同じです。
頻出のテーマについての知識を持っていると、正確な文章理解のためには圧倒的に有利です。
記号問題の考え方の基本ができていないから。
選択問題を正解するには、本文理解に加えて、選択肢の吟味するテクニックが必要です。
たとえば「朝ご飯を作るのは、わたしの仕事だ。とくに卵焼きは、家族からの評価も高い。」と本文に書いてあったとします。
「筆者の得意料理は?」という問題に対して以下の選択肢があります。
1.卵料理
2.オムライス
3.チャーハン
正解は1です。おそらく解答は、簡単に出せると思います。大切なのは根拠です。
まず間違いの理由が、一番簡単にわかるのが3です。本文にチャーハンについての記述はないので、正答になりません。
「2.オムライス」と「1.卵料理」の取捨の理由を明確に持てるかが、設問を解けるようするために必要な要素です。
選択肢を吟味するための方法に「抽象度の比較」というものがあります。
卵焼きとオムライスは、卵料理のひとつです。卵料理に卵焼きは含まれます。
しかしオムライスには卵焼きは含まれません。
このように本文を抽象化したものは、正答になり得ます。しかし具体化したものは、基本的に正答になりません。
正解を選ぶにあたって、オムライスは本文に書いていないから正答にならないという理由だけでは不十分です。
卵料理も本文には書いていません。
このような考え方は選択肢を吟味する上での一例です。
②解決法
読解力を鍛えるための入門書としてオススメのが「全試験対応!読める・わかる・解ける 超読解力」(善方威著 かんき出版)です。
講師紹介
著者の善方威さんはβ国語教室という中学受験国語塾を経営しています。
司法試験勉強中に法律の問題と、国語の問題の類似点を見つけ、思考力を高める方法や国語の問題の解き方を追求している方です。
本の特徴
読解力は英語に限らず、すべての科目に必要な力です。
しかし、本文の精読から選択肢の吟味まで、基本から勉強している受験生は多くありません。
中学受験生も対象にしている本なので、内容が非常に基本的なところから説明しています。
しかし本書にも書いてあるように、大学受験にも通用する内容です。
正確な読解方法に必要な考え方・論説文と小説文の読み方と解き方を紹介しています。
特に第2章「正確な読解はこんなに簡単!」は、ジャンル・学年問わず読解の基本がすべて詰まっています。
■文章内容は取れるけど、記述問題やデータ問題など思考系の問題が苦手な方はこちら
③オススメする人
英文の日本語訳はできるけど、文章内容を正確に取れない方
内容が取れていても、設問が解けない方
現代文も苦手という方
基本から読解力に必要なことを知りたい方
まとめ
読解問題を解けない原因
1.文章内容を正確に把握できていないから。
文章を理解するのに必要なことは以下の3つ。
(1)文章レベルに応じた最低限の語彙力
(2)文脈・文構造の正確な把握
(3)前提となる教養や概念
2.記号問題の考え方の基本ができていないから。
読解問題を解けない原因
1.文章内容を正確に把握できていないから。
文章を理解するのに必要なことは以下の3つ。
(1)文章レベルに応じた最低限の語彙力
(2)文脈・文構造の正確な把握
(3)前提となる教養や概念
2.記号問題の考え方の基本ができていないから。
解決法
読解力を鍛えるための入門書としてオススメのが「全試験対応!読める・わかる・解ける 超読解力」(善方威著 かんき出版)です。
講師紹介
著者の善方威さんはβ国語教室という中学受験国語塾を経営しています。
司法試験勉強中に法律の問題と、国語の問題の類似点を見つけ、思考力を高める方法や国語の問題の解き方を追求している方です。
●特徴(解決できる理由)
中学受験生も対象にしている本なので、内容が非常に基本的なところから説明している。
しかし大学受験にも通用する内容。
①正確な読解方法に必要な考え方と②論説文・小説文の読み方と解き方がわかる。
特に第2章「正確な読解はこんなに簡単!」は、ジャンル・学年問わず読解の基本がすべて詰まっている。
●オススメする人
英文の日本語訳はできるけど、文章内容を正確に取れない方
内容が取れていても、設問が解けない方
現代文も苦手という方
基本から読解力に必要なことを知りたい方
本当に大切なこと
読解力に不安を感じる方にとって、「超読解力!読める・わかる・解ける 超読解力」はピッタリの入門書です。
すいすい読み進めることもできるので、無理なく読めるはずです。
しかし、読解力はやり方を知るだけでは不十分です。理解した内容を正しくアウトプットしないと知識として定着しません。
アウトプットするのに、ふたつ問題があります。
ひとつ目は、正しい方法で実践できているか確認がしづらいことです。
たとえば「超読解力」には記号問題は〇△×をつけて吟味するように書かれています。
しかし、〇△×をつけなくても問題は解けてしまいます。
まちがったアプローチで問題を解いても、指摘する人がいないため判断できません。
ふたつ目が、学力にあっている問題集を使えているかがわからないことです。読解問題には文法・語彙・解釈・教養・解法テクニックなど前提となる多くの知識が必要です。
これらのバランスを見て、使用する問題集を決めないと効果的な学習ができません。しかし、自分一人で判断するのは難しいでしょう。
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