英語の長文読解で、こんな悩みありませんか?
長文の意味は、それなりに取れているけど、得点につながっていない。
「要約問題」や「理由を書きなさい」という問題が苦手。
テストごとに、長文の点数が安定しない。
文章中から解答の根拠をさがして、解答ができない。
長文読解の本を読んで、テクニックは覚えたけど、そのテクニックを使う場面がわからない。
上記のような長文読解で点数が取れない問題を解決します。
長文読解で点数が取れない原因
筆者の主張を正確に読み取れていない可能性があります。
筆者は、読者に伝えたいことがあるため文を書きます。
そして、自分の主張の正当性を証明するために、筆者は、文章内でデータや根拠を示します。
専門家以外の読者にも伝わるように、身近な具体例を書きます。
もし1文ずつの英文を日本語には直せるのに、文章全体を読み終えた後に、何を言っているかわからないと感じる方や、文の内容は取れているのに問題の正答率が低い方なら、文全体の構造・筆者の主張が正確に読み取れていない可能性があります。
解決策
横山雅彦先生著「ロジカル・リーディング」(大和書房)で文章のとらえ方を学び、実践すれば、正確に内容が取れるようになり、問題の正答率を上げることができます
特徴
リーディングの本質がわかることが、最大の特徴です。
これを読めば、文章全体の構造の取り方が理解できます。
自身も英語を指導する立場として、特に共感したのは、小手先のテクニックではなく、文章内容を理解するための本質が書いてあるところです。
たとえば、「butのあとには主張が来る」や「for exampleがでてきたら、具体例だから、読みとばしてもよい」、「譲歩の言いかえ表現は、○○と××と△△があるから覚えよう」など読解に必要な手法を紹介している長文読解の参考書が多くあります。
しかし、チェックしなければいけない理由や、覚えなければいけない理由を明確にしている参考書は少ないです。
長文を読むと、butが前文の否定をしているだけで、筆者の主張ではないことや、butを使用せずに筆者の主張がある文章はたくさんあります。
筆者の主張が書いてある英文の意味が分からなければ、for example以下を読むことで、内容理解の助けになります。
だから、手法だけを覚えても、手法の理由や意味を理解していないと、パターンを外されたときや手法が通用しないときに対応できません。
横山先生のロジカルリーディングは、筆者が主張を正当化するための型・データの見つけ方・内容把握の手掛かりとなるワードや論証パターンなど、テクニックの紹介だけはなく、本当の英語力を身につけるために必要な努力の仕方を教えてくれる参考書です。
オススメする人
オススメする人1
単語・英文法の学習は一通り終わって、長文読解で苦労している方
本の体裁は、受験参考書ではなく一般書です。
まえがきにあるように、英語が苦手な方でも、論理思考のトレーニングをするために英文を読まなくても、本の内容を読み進めることはできます。
しかし掲載されている英文の文法や語彙がわかるレベルの学力をつけてから読んだ方が、効果的に知識を吸収できます。
長文読解の得点率を上げることが、この本を読む目的ですよね。
英文を日本語訳にできないレベルの方だと長文読解の学習レベルにありません。
英文の意味を取れないレベルでも、ロジカルな考え方のエッセンスは学べるでしょうが、英文の日本語訳は取れるレベルで読んだ方が、より学習効果が高まるはずです。
単語、文法はある程度学習していて、英文の意味をとることはできる。
しかし、長文問題集や過去問をやると、意味が取れているはずなのに正答率が上がらないという状況の方が読むと、抜群の効果を発揮するはずです。
オススメする人2
英単語・英文法・英文解釈を一通り勉強して、これから長文読解に取り組もうとしている方。
最初に、論理の本質を知ることで、長文読解の勉強を、正しい型で勉強ができます。
この本でも述べられていることで、千利休の守破離の考え方があります。
守破離とは、まず型を守り、次に型を破り、最後に型から離れ、自らの型を作る。
つまり基本が大事ということです。
茶道、武道に限らず、すべてのことで言えることですよね。
筆者は、論理にも型がある。
だから、その型を学び、本質を知ることで、自らの読解力がついていくということを述べています。
また、本質を知るために、量を重ねることの重要性にも言及しています。
「これ1冊で読解力が上がる」や「〇日間でマスター」などの胡散臭いメソッドを強調するのではなく、ロジカル・リーディングは読解力をつけるための最初の一冊であり、読解力をつけるには、多くの文を読むことが必要だということを述べています。
受験は限られた期間で、成果を出さなければ行けません。自己流で試行錯誤の末に、正解に到達するというプロセスをたどる暇はないはずです。
最短最速で目的に到達するには、長文読解の学習に入る前に、読解の本質を知ることは、大きな勉強のアドバンテージになるはずです。
使い方
全10回に分かれています。
1回を読み終わるのに必要な時間は、1~1.5時間程度です。
1冊10時間から15時間あれば読み終わります。
2回~10回は、冒頭に論理トレーニングと名付けられた英文が掲載されています。
その英文を使用して、論理構成の型、主張を見抜く方法、考え方などを紹介しています。
この英文を自分で日本語の意味を取りながら、筆者の主張、段落ごとの主張、段落同士の関係性をノートに書きながら、読むと効果的に勉強できます。
特に重要な内容がかかれているのが、「まえがき」、「第1回」、「あとがき」です。
この本の本質があります。
まえがきと、第1回は特に気合を入れて読みましょう。
そこに書かれていた内容を常に意識して、2回から10回まで読んでください。
10回まで読み終わり、あとがきを読んだときに、横山先生の伝えたかったことが、一本の線になり、読解の本質に一歩近づけた感覚になるはずです。
その後、長文の問題集や過去問を解いてみると、今までの自分とは大きく異なった読み方や解き方をしていることに気づくでしょう。
しかし、この本を読んだからと言って、読解問題の悩みがすべて解決するわけではありません。あくまで努力の方向を教えてくれる本ということを忘れないでください。
読み終わった後に、多くの英文を読みましょう。
正しい方法で、多くの量をこなすことで、読解力はついてくるということを忘れないでください。
まとめ
ロジカルリーディングは、英文読解の正答率が上がらない方やこれから長文読解を学習する方にピッタリの参考書です。
これを読めば、評論の論理構造や論理の考え方がわかります。
使い方は
まえがきと第1回、あとがきは、最重要。ここに、この本の伝えたいことが詰まっています。
第2回からは実践練習。第2回以降の論理トレーニングは辞書を使ってもいいので、自分で解いてみましょう。
そのときに、まえがきや第1回で読んだことを意識して論理トレーニングを解くことで勉強の効果を得られます。
ロジカルリーディングの問題点と解決策
問題点
ロジカル・リーディングは、長文読解をできるようにするための非常に優れた本です。
しかし、問題点が2つあります。
ひとつ目は、長文読解ができないという悩みに対して、解決できる問題が限定的なことです。
この本で解決できる問題は、論理の型をわかるようにすることです。
長文読解ができない原因は、論理の型がわからないことだけなく、単語・熟語などの語彙力の不足、読解するための英文法や英文解釈の知識不足による誤訳など、いろいろな原因が考えられます。
ひとりで学習する場合、できていない原因が、わかりづらいですよね。
ふたつ目は、ロジカルリーディングを読み終わった後に、使う問題集や過去問のレベルがわからないことです。
ロジカルリーディングは一般書なので、長文読解のレベル別問題集のようなシリーズになっていません。
だから、ロジカルリーディングを読んだ後に、使用する教材がわからないという問題があります。
もちろん、何を使用して勉強しても、マイナスにはなりません。
しかし、時間がない受験生であれば、時間も学習効率も最大化したいはずです。
この2つの問題点を東都ゼミナール大学受験講座は解決できます。
解決法
1.目標と現在の学力に合わせて、使用教材を決めるので、何をやればよいかで迷いません。
現在の学力に合う教材から始めて、徐々にレベルを高めていくことで学力向上と、志望校合格を実現します。
【学力別使用教材の一例】
2.年間計画表を作成し、一年間の勉強目標を明確にします
初回面談で進路希望・現状の学力・勉強可能な時間を聞き取ります。その後、講師が一年間で行うことを月ごとに計画して、年間計画表を作成します。
3.週間計画表を個別に作成するので、何をどれくらいやるのかで迷いません
週1回の生徒面談で予定を聞き取ります。
次週分の勉強する時間、使用する教材、勉強する範囲、確認テストの範囲を指定した週間計画表を、担当講師が作成します。
長文読解が苦手で、何から始めればよいかわからないとお困りの方は、問い合わせフォームに必要事項を入力して、東都ゼミナールまでご相談ください。
きっと、お役に立つことができます。