中学や高校と違って、大学には一つの大学に多くの学部・学科があります。
また、大学生は中高生と比べて通学範囲も広がるので、調べる量が膨大になります。
その結果
- 大学のオープンキャンパスや説明会に行こうにも、どこの大学からみればいいのかわからない。
- 子どもと大学進学について話そうにも、何から話していいかわからない。
- 大学案内や各大学のホームページをみても、学部の名前を見ただけでは、文系なのか理系なのかも判断できない。
- 試験科目も調べるとなると、途方もない作業に感じる。
こんな悩みをうかがいます。
希望する大学・学部・学科を決めるのは、早ければ早いほど有利です。
大学・学部・学科を早くから決める理由、各学部の特徴がわかる最初に読むべき本を紹介します。
はやくから学部・学科を調べる理由
受験勉強を合理的に進めることができる
早くに大学・学部・学科を決めると、受験勉強の準備を有利に進めることができます。
たとえば、昔は文系の学部なら国語は現代文・古文・漢文は必須でした。
しかし、今は文学部を除けば漢文が出題されるのは、一部になりました。MARCHレベルでも、漢文はほぼ出題されません。大学によっては、現代文のみ出題される大学もあります。
理系も物理・化学の両方とも必須なのは早慶くらいで、上智レベルでも、1科目で平気です。
共通テストを利用した入試など様々な入試制度があるので、安易に科目を限定するのは、あまり推奨しません。
しかし、早くから知っているか知らないかで、時間の使い方が大きく変わるはずです。
学部を調べなかったために起きた事例
学部を調べなかったことで、入学できた大学を辞めることもあります。
高校受験の指導をしていた生徒で、とても英語が好きな生徒がいました。
高校入学後も英語がとても好きで将来は英語を使った仕事を希望し、大学も英語を学べる学部を希望していました。
その子は、あまり調べずイメージで「英語が強い=上智大学」と思ったようです。
そして文学部英文学科を志望していました。
部活を引退してから、一生懸命勉強したようです。文学部英文学科に合格して進学しました。
しかし実際に進学してみると、イメージしていたものとはかなり違ったようです。
英文学科は英文学を勉強する学科です。
しかし彼は文学には全く興味がありませんでした。
本人の希望に近いのは、上智大学だと外国語学部英語学科です。
結局、文学には全く興味を持てずに、一年で退学してしまいました。
受験する学校を決めたのが3年生だったので、色々調べる時間がなかったと言っていました。
子どものタイプによっては、保護者の介入も必要
本来、高校生は一人で決めて行動するべきです。
自分で考えて行動できる子どもなら、本人に任せましょう。
親がすることは学費と食事の提供くらいです。
もし本人任せだと全く話が進まない子どもなら、親が早い時期から子どもに働きかけていかないと何もしないまま高3を迎える可能性が高いです。
自分の進路なのに他人事のように捉えている高校生は、一定数います。
そのタイプの高校生は、大学選びも塾選びも目的を持って決めているというよりも、友達が通っている塾や高校の先輩が進学した大学という理由で自分の通う塾や大学を決めます。
しかし、高校生になると親に口を挟まれるのを嫌がります。
だから「大学についてちゃんと考えなさい」「自分の進路を調べなさい」といったところで聞く耳を持ちません。
また親世代と子ども世代では、大学の学部や入試制度は大きく変わっています。
ここ数年は、大学の定員厳格化・コロナウィルスの流行・入試制度の多様化の影響もあり受験生の動向が不安定で、数年前のデータでさえ使えないことがあります。
それにも関わらず「お父さんのころは…」や「○○君のお兄ちゃんは…」という切り口の話をしても子どもは嫌がるでしょう。
親子で話すには、工夫が必要です。
解決できる本
大学の調べ方や大学のイメージがわからなくて困っている高校生や、まったく大学について調べない高校生を持つ保護者の方が、最初に読むべき一冊が「大学の学部・学科が一番よくわかる本」(四谷学院進学指導部著 アーク出版)です。
「大学の学部・学科が一番よくわかる本」は学部の系統や学科の特徴が非常にうまくまとまっています。
この本を読めば、大学の分野と学部のイメージができるはずです。
【大学のイメージがわかない高校生】
この一冊を読めば、まずは自分の興味のある分野の系統がわかります。
方向性を決めてから、大学を探していくと目標が見えてくるのではないでしょうか。
【進路について考えない子どもにお悩みの保護者】
まずは親子で大学について勉強するはいかがでしょうか?
親子で読むことで共通の話題ができます。
進路を考えるきっかけ作りができるはずです。
そこから学問系統や学部を検討しましょう。
特徴
大学の学部は多様化しました。学部の名称も多岐にわたります。
名称だけでは、どんな学問なのかも想像できない学部や、調べてみるとイメージしていた分野とは全く違う学部もあります。
「大学の学部・学科が一番よくわかる本」は、人文科学系、社会科学系、自然科学系、総合系の4分野の特徴と、各学問系統に属する学部を紹介しています。
各学部紹介の中で学科の紹介を行っています。
この本だけでは、すべての学部・学科を理解することはできません。
しかし、この本を読めば大学の大枠は理解できるので、希望を絞っていくきっかけにはなるはずです。
大学選びの基準は様々です。
大学のランク・通いやすさ・学費で決める方もいるかもしれません。
どの決め方でも、自分が納得できるなら問題ないです。
納得するには、納得するだけの知識が必要ではないでしょうか。
費用・ランク・通学圏…どれも大事な要素です。
しかし、4年間勉強するなら、自分の興味のある分野のほうが楽しく過ごせますよね。
「大学の学部・学科が一番よくわかる本」を読んで、各学問系統と学部について知りましょう。
そこから興味のある系統の学部がある大学を、ひとつひとつ調べていけば、闇雲に探すよりも合理的に大学調べができます。
まとめ
大学受験をするためには、学部・学科のことも調べることが必要です。
「大学の学部・学科が一番よくわかる本」(四谷学院進学指導部著 アーク出版)を読めば学問系統と学部の特徴がわかります。
しかし大学調べは学部・学科を調べるだけは終わりません。
各大学の入試制度・自分の学力や入試適正にあう大学・入試日程のバランス・入試までの勉強計画などやることは多岐にわたります。
部活や受験勉強をやりながら、これらを調べるのは非常に困難ではないでしょか。
そこで東都ゼミナールでは高3、既卒生と高1、2年生に対して以下の解決策を提供します。
【高3生・既卒生】
受験勉強をしながら、学部・学科調べをする時間はないと思います。
東都ゼミナール大学受験講座では、大学受験に合格するための指導に加えて、受験校の選定や受験日程の作成まで大学受験に関わることをワンストップで提供します。だから志望校に向けて勉強時間を最大限確保できます。
【高1,2生】
高3になるまでに希望学部・学科を決めましょう。
1ランク、2ランク上の大学に進学したいなら、高3では勉強以外の時間はないです。
また大学・学部によって必要な科目や出題される範囲は異なるので、志望校が決まっていれば受験勉強の観点からも有利です。
さらに理想は高2の夏、遅くても高3になる前に、英語が完成していると大学入試を有利に進めることができます。
特に部活を最後までやりたいという方ほど、英語だけでも早期から勉強しておくことで、高3時に受験と部活を両立することができます。
東都ゼミナール大学の高校英語講座では、一之江・船堀・瑞江に住んでいる高校生を中心に受講2年で英検準1級取得や学年トップ10など多くの成果を残しています。
充実した高校生活を送りたい方ほど、早期からの大学受験への準備が必要です。
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