伝えたいことは頭にあるけど、うまく文章にできない。
記述問題で解答欄を埋めても、点数にならない。
データや資料問題で、注目する点や考え方がわからない。
こんなことで困っていませんか?
原因と解決法を紹介します。
原因
1.思考する方法を知らない
近年の入試では、思考力が求められるようになりました。
しかし、小学生のころから思考力を鍛える訓練は、ほぼされていません。
学習指導要綱が変わり、カリキュラムの量は増えました。
しかし授業時間は増えていないので、思考力を鍛える時間はありません。
授業内で鍛えようにも、小学生も中学生も国語の授業は、読解というよりも鑑賞に近く、文章を読んで感想を書いて発表するのが主な内容です。
「考えること」よりも「感じたこと」を表現することが、授業のメインになっているので、思考力のトレーニングをしていません。
そのために思考する方法を知らないまま、成長した方は少なくないと思います。
2.「思考すること」を勘違いしている
0→1にすることが「思考」だと思っている人がいます。
「考えている」と言いながら、問題用紙や解答用紙を、ボーっと眺めているだけの生徒を何人も見てきました。
しかし眺めていても、答えは頭に浮かびません。
0から1を生み出すのは非常に難しいので、いつでも誰にでもできることではありません。
思考とは0から1を生み出すことではありません。
思考とは問題解決のために、自分の知識のどれを使うかを判別することです。
以下は2017年明治大学経営学部の改題です。
Q.以下の空欄に当てはまるものを1~4の中から選びなさい。
If you had said you were hungry, I ( ) such a big meal.
1.cook 2.will cook 3. had cooked 4.would have cook
If you had said you were hungry,の部分から仮定法だと判断できます。
だから1と2は仮定法の条件を満たさないため除外。
3は仮定法ですが、この文は仮定法過去完了を使う状況なので除外。
結果、残った選択肢の4が仮定法過去完了の条件に当てはまるので正解。
このように正解の選択肢だけではなく、不正解の選択肢の理由も勉強した知識を使って取捨・選択するのが思考です。
3.書き方のコツを知らない
文章には型があります。
文章の型に、自分の考えを当てはめることで、論理的な文章が書けるようになります。
文章を書くのが苦手な方がやりがちなことが2つあります。
ひとつ目が、字数を埋めることを第一に考え、問題に対して端的に答えない文をダラダラ書くことです。
推薦入試や2次試験の小論文では、字数を埋めるだけでは得点になりません。
ふたつ目が、一文を長くすることです。
一文を長くすると、主語と述語がちぐはぐな文になり意味不明になります。
たとえば「私がラーメンを好きな点は、手軽に食べられて、おなか一杯になるからです。」
主語と述語がねじれているのがわかりますか?主語は「好きな点は」と好きな部分について書いているのに、述語は「なるからです」と理由になっています。
一文が長くなることで、このような間違いが多く起こります。
主語と述語がねじれる間違いを防ぐには、一文を短くする方法があります。
前述の文では以下のようにします。
「私はラーメンが好きです。なぜならラーメンは手軽に食べられて、おなかいっぱいになるからです。」
このように一文を短くして、2つに文に分けることで間違いを防ぐことができます。
解決策
「全試験対応!わかる 書ける 受かる 超思考力」(善方威著 かんき出版)を読めば思考力を鍛えるきっかけを作ることができます。
著者の善方威さんはβ国語教室という中学受験国語塾を経営しています。
司法試験勉強中に法律の問題と、国語の問題の類似点を見つけ、思考力を高める方法や国語の問題の解き方を追求している方です。
特徴
著者は中学受験の国語をメインに指導しているので、本書の例題は中学受験の過去問からの多く出展されています。
国語は中学受験と大学受験の文章内容を比べると、語彙やテーマのレベルは難しくなります。
しかし、論説文なら筆者の主張・小説なら登場人物の心情のように、問われる内容は中・高・大のすべての受験で同じです。
だから本書のタイトルにも「全試験対応」と銘打っているように、基本的な考え方を学べば、どの受験でも対応できます。
思考することが苦手な方ほど、この本を読んでください。
思考力が備わる可能性があります。
オススメする人と使い方
文章・資料・データをみて考える問題が苦手な方
「全試験対応!わかる・書ける・受かる 超思考力」の2章では、思考の道具として考え方の紹介や図表の問題で注目するポイントを紹介しています。
この章を読めば、資料問題で注目するポイントがわかります。
文章・資料・データを見て考えることはできるけど、表現することができない方
「全試験対応!わかる・書ける・受かる 超思考力」の3章では、分析した内容を答案にする方法を紹介しています。
思考することは、アウトプットしてこそ意味があります。
外に出せない考えは、他人に伝わらないので、考えていないのと同じです。
3章を読めば、思考した内容を答案にするために、相手に伝わる書き方や論理的な文章にするための型がわかります。
使い方
問題集や参考書ではなく一般書です。
だから基本的には順番に読み進めてください。
途中にある例題は、解答・解説を読む前に自力で解きましょう。
能動的に読むことで自分の理解度がわかるので、解説を読むときに、力点を置いて読むべき部分がわかります。
まとめ
思考系の問題ができない原因
1.思考する方法を知らない
2.「思考すること」を勘違いしている
3.書き方のコツを知らない
解決策とオススメする方
「全試験対応!超思考力」(善方威著 かんき出版)
オススメする人
・文章・資料・データをみて考える問題が苦手な方
・文章・資料・データを見て考えることはできるけど、表現することが苦手な方
使い方
順番に読み進める。
例題は、解答・解説を読む前に自力で解く。
「全試験対応!超思考力」をよめば、思考力を鍛えるヒントを手に入れることができます。
しかし
理解した内容を実践するために選んだ教材が、自分の力量に見合った教材なのか?
実力をつけるための適正な方法で教材を使えているか?
自分だけで判断するのは難しいですよね。
東都ゼミナール大学受験講座は「なにを」「どのように」「いつからはじめて」「いつまでに終えるのか」を生徒の志望校と受講生の学力に応じて、生徒ごとに毎週作成します。
さらに知識の理解・定着度、勉強方法を毎日チェックすることで短期的な定着度チェックをはかり、毎週の確認テストでは中長期の知識が定着しているかもチェックしています。
だから、東都ゼミナール大学受験講座では知識が未定着なまま先に進むことや、身の丈に合わない参考書を使うこと、良書でもずれた時期に勉強をすることがありません。
行きたい大学はあるけど、何を勉強すればよいかわからない受験生やどのように勉強をすればよいかわからない受験生。
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