中学受験をしないご家庭の勉強系の習い事は「公文」・「そろばん」・「英会話」が多いようです。
しかし、中学受験をしない場合でも、中学生になったときに平均以上の点数を取るには、小学生から塾に通うことが必要です。
塾通いが必要な具体的な理由とメリットについてご紹介します。
公立の小学校の教育だけでは補えないポイント
客観的な評価がわかりづらい
中学受験をしなくてもわが子の成績は気になるものです。
小学生の成績で保護者がとくに注目するのは、通知表だと思います。
もしわが子の通知表が「よくできる」「できる」「もう少し」の3段階の評価で「できる」が多数を占めていたら注意です。
通知表は先生の子どもに対する評価なので、学力テストと違って必ずしも客観的なものではありません。
少し得意なだけでは「よくできる」はつきませんが、少し苦手なくらいでは「もう少し」はつきません。
つまり、ほとんどの子どもが「できる」に評価されます。
「すごく良いわけではないけど、悪くもない」と親は勘違いしたまま、中学生になったわが子の成績を見てビックリというご家庭は多いです。
テスト結果の価値が不透明
中学受験しないとわが子の偏差値などの客観的データを知るのは困難です。
公立の小学校でわかる客観的データは、学期末や単元が終わって行われるカラーテストではないでしょうか。
我が子の点数を把握していますか?
東都ゼミナールにお問い合わせに来る保護者に伺うと、そもそもわが子の点数を把握していないご家庭が非常に多いです。
もしわが子の点数が90点を下回っているなら、中学進学時の学力は深刻な状況かもしれません。
テスト結果が70点台だと及第点、80点台なら合格点と感じるのが、一般的な保護者の感覚だと思います。
しかし東都ゼミナールに来る生徒を見ていると、小学校時代に算数と国語のテスト結果が80点台の生徒は、中学校では50~70点台を取っている生徒が多いです。
中学校のテストでは70点台だと通知表の評定は5段階中3が基本になります。
高校受験では、中堅以上の高校へ進学を希望する場合に基本的な評定は「4」が必要です。
だから、わが子に高望みをしないというご家庭でも、中学校の定期テストで80点以上を取れる学力や勉強体力がないと中堅レベルの高校への進学もままなりません。
一方、90点以上取っていれば安心かというとそうではありません。
カラーテストが90点以上取れていれば平均程度の学力はありそうです。
しかし、中学校の定期テストで90点が取れるかはカラーテストでは判断できません。
もし高校受験で平均以上を期待するのであれば、別の評価方法が必要です。
子供毎の発達レベルに応じた対応
小学校ではクラス全体に合わせた教育が中心になります。
しかし、小学生は中学生に比べて子どもの能力差が特に大きいので、全員を一斉に指導するのが非常に難しいです。
そこで小学校でも算数は習熟度によってクラスを分けて、単元は同じでも扱う問題レベルや教え方を変えていることが多いです。
ところが、近い学力の子どもを少人数で集めても、クラス内の下のほうの学力の子どもは理解できないし、上のほうの学力の子どもは暇をしているようです。
また勉強が苦手な児童に対する教え方が「問題が解ければOK」・「難しい問題ができないせいで、子供の自信ややる気を削がない」ということにフォーカスした指導が多いのも、長期的には子どもにとって良くありません。
たとえば割合では「小さい方の数÷大きい方の数」、分数の足し算では1/48+1/36など通分して分母が大きくなるケースは扱わないなど…。
安易な達成感や納得感の代わりに、小学生の間に習得しておきたい知識や技術が身につかないまま中学生に進学することになります。
そこで個別の対応が必要になります。
個別対応は、勉強が苦手な子どもだけに必要なことではありません。
公立小学校の勉強量は、知識の定着や勉強体力を鍛えるには少なすぎます。
だから勉強が得意な子どもにも、難易度や量を追加した対応が必要です。
しかし、小学校に個別対応を求めるのは限界があります。
公立中学に進学する小学生が塾に通うメリット
普通の基準を高く設定できる
中学受験をする子どもは、平日は夕方から夜遅くまで塾に通い、土日はテストや志望校別対策講座、深夜まで塾の宿題をやらないと終わらないほどの勉強をするのが普通の生活です。
一方、公立中学に進学する予定の小学生は、平日は学校の宿題程度、土日はゲームや動画を見て過ごすのが普通の生活なのではないでしょうか。
どちらが子供の成長にとって正解なのかはよくわかりません。
たしかなのは、小学校を卒業した6年後に大学受験で戦わなければいけないということです。
そのときに小3・小4から毎日何時間も勉強した経験がある子どもと、ただ遊んで同じ時間を過ごした子どもでは、どちらが学力的にも勉強体力的にも有利かは明白ではないでしょうか。
中学受験をしなくても塾に通うことで、勉強の習慣・勉強の方法・読解力や計算力を鍛えられるので、普通のレベルを高くすることができます。
学力の土台をつくる時間があるから
中学生になると2~3ヶ月に一回のペースで定期テストがあります。
定期テスト勉強の期間を入れると、ほぼ一年中テスト対策をすることになります。
学校の勉強スケジュールに合わせないと、高校進学に必要な評定が取れません。
だから勉強に困っている中学生がいい成績を取るには、部活を休んだり睡眠時間を削ったり無理させないといけなくなります。
一方、小学生は学校の評価が悪くても進路に影響しません。
だから子供の理解度や勉強習慣に合わせることができます。
たとえば、小5でも九九が苦手なら九九から復習する時間をとることは可能です。
しかし、中学生になると文字式ができなくても、次の試験範囲が方程式なら文字式を練習する暇はありません。どこかで復習をする必要はありますが、その状況だと中学校の定期テストでは満足のいく点数は取れないでしょう。
勉強の習慣や勉強方法の基本を身に着けるために使える時間は、小学生の間しかありません。
中学生に比べて習慣化がしやすいから
小学生は、中学生や高校生に比べて素直で柔軟です。
だから早い時期から始めたほうが、勉強方法や勉強をすることが習慣化しやすいです。
実際に、東都ゼミナールの卒業生も小学生から始めていた生徒の方が、勉強体力・勉強方法・思考力など勉強に必要な要素が高いです。
保護者へのサポート
通う塾によりますが、塾に通うメリットとして教育相談の充実が挙げられます。
勉強方法や成功事例は、ネットや書籍で知ることができます。
しかし、わが子に当てはまるかは別問題です。
また、わが子の成績状況・勉強の姿勢・今後の展望などを知るのも難しいのではないでしょうか。
しかし塾に通えば、保護者へのフィードバックが電話、メール、面談を通じて得られます。
わが子に合う学習方法や家庭学習のサポート方法のアドバイスを受けられるはずです。
情報提供・教育に関する最新情報とトレンドの共有
保護者と話していると、何を調べればよいかがわからないという悩みを伺います。
たしかに我が子の学年で知っておいた方がいいことや、やっておいた方がいいことを把握するのは、専門家ではない保護者にはとても難しいですよね。
塾では、我が子に必要な情報を手に入れることができます。
個別指導の充実
塾のタイプにもよりますが、塾では個別指導と少人数制の丁寧なサポートが受けられます。
また小学校とは違って、生徒の理解度に合わせたカリキュラムの調整をしてくれる塾もあるはずです。
勉強が苦手な子どもは苦手をなくし、勉強が得意な子どもはさらに得意になるでしょう。
復習・予習のサポート
今の小学校は、授業カリキュラムが増えて授業以外のイベントも多いので、親世代の小学校時代より忙しいです。
だから授業内で復習をする時間を取ることが難しいようです。
そこで学力を補強するために、行政から受託された塾が放課後に指導を行っています。
しかし過去の塾生を見ていると、その講座で勉強した内容をまったく吸収していませんでした。
週2~3回でも塾に通っていれば、先取りするタイプの塾なら学校の授業が復習になりますし、復習重視の塾なら塾で定着できなかった知識の復習ができます。
質問のしやすさ
質問のしやすさも塾に通うメリットのひとつです。
学校では聞きづらいことも、塾は気軽に質問できる環境です。
その日の授業で理解できなかったことや、宿題で分からないところも、すぐに解決できるのは大きな利点です。
まとめ
小学生のうちから塾に通うことには、さまざまな利点があります。
特に、中学校や高校での学力の基礎を固めるためには、小学校時代の学習が非常に重要です。
塾に通うことで、学校ではカバーしきれない個別対応や、保護者へのサポート、最新の教育情報の提供など、総合的なサポートを受けられるのは大きなメリットです。
東都ゼミナールでは、各生徒の発達レベルに応じたきめ細やかな指導を行っており、勉強が苦手な子どもにも得意な子どもにも対応しています。
また、保護者へのサポートや教育に関する最新情報の提供にも力を入れています。
個別指導や少人数制の丁寧なサポートを通じて、生徒一人ひとりの成績向上を目指しています。
東都ゼミナールでは、小学生のうちから通塾した9割の生徒が、早慶付属高校をはじめとする難関私立高校、新宿高校や小松川高校などのと都立の難関高校に進学しています。
勉強体力や思考力を養うために、早い段階からの学習習慣を身につけることが重要です。
中学受験を考えていないご家庭でも、お子様の将来を見据えて塾に通うことを検討してみてはいかがでしょうか。
東都ゼミナールでは、皆様のご来校をお待ちしております。お子様の成績向上や学習習慣の定着を一緒にサポートさせていただきます。興味がある方は、ぜひ一度お問い合わせフォームよりお問い合わせください。