英単語がどうしても覚えられない…どうやって効率よく覚えたらいいの？ 効率的な暗記法を知りたい！
英単語の暗記は、工夫次第でストレスなく進められます。視覚と聴覚を使った方法や、日々の学習を達成感に変える工夫が効果的です。
この記事では、英単語が覚えられずに悩む高校生に向けて、効果的な暗記方法・ストレスを減らして記憶を定着させるための具体的な学習法・暗記に限界を感じている方の問題を解決につながる書籍を紹介します。
英単語を覚えられない理由とは？
暗記が苦手大学受験生に共通する悩み
- すぐに忘れてしまってストレスを感じる
英単語を一生懸命覚えていても、ただ目で追っているだけでは短期記憶にしか残らないことが多く、時間が経つとすぐに忘れてしまうということが起こります。時間をかけて覚えても、次の日には忘れてしまうことが続くと、どんどん勉強が辛く感じます。 - 覚える量が多くてストレスを感じる
大学受験や定期テストの準備を進めていく中で、おおくの英単語を覚えなくてはいけません。数百、数千語の単語を最終的には覚えなければいけないので、一つ一つの単語をしっかり暗記するのは非常に大変です。その結果、学習量に余裕がなくなって、ストレスが増えてしまうのは当然のことです。 - 紛らわしい単語が多くてストレスを感じる
字面だけを見ると、ソックリな単語が多いのも、受験生のよくある悩みのひとつです。たとえばexceptとexpectなど一見しただけでは区別がつきにくい単語も多いので、前に覚えた単語との違いが分からなくなり長文内で全く違う訳をして意味が取れないと困ったこともあるのではないでしょうか。
ストレスが学習に与える影響
- ストレスが多いと暗記の効率が下がる
過度なストレスは脳の働きに悪影響を与えて、記憶に関連する部分の働きを低下させます。テストや部活の試合やコンクールで、いい結果だけを目的にするとプレーや演奏に集中できなくなり、上手くいかなかった経験をしたことがある人もいるはずです。 - 無理な暗記法は失敗の原因になる
無理に単語を詰め込むだけの暗記法では、実際に学習がうまくいかないことが多いです。いきなり一日1000語覚えるような無理な暗記スケジュールや方法だとやる気はなくなるし、達成感も得づらくなるので継続が難しくなります。
英単語を定着させるための基本的な思考
英単語を効果的に覚えるには、いくつかの基本的なポイントを押さえる必要があります。
まずは単語を適切なタイミングで復習することです。
単語を覚えた直後は、覚えたように感じても、時間が経つと忘れてしまうことがよくあります。
これは、脳が一時的に情報を保持する短期記憶のメカニズムによるものです。短期記憶から長期記憶に移行させるためには、翌日・1週間後・1ヶ月後に復習をすると記憶が定着しやすくなります。
また、単語をただリストとして暗記するのではなく、関連する情報と併せて覚えると非常に効果的です。
たとえばunなどの接頭語やableなどの接尾語の意味を知ることで長い単語が分解して覚えられるようになり、記憶に残りやすくなります。また忘れたとしても考えて単語が引き出せるようになります。
さらに、視覚や聴覚、書き取りなど複数の感覚を活用することも記憶の定着に役立ちます。単語を目で見るだけでなく、声に出して発音し、実際に書いてみることで、視覚・聴覚・運動感覚が連携し、脳により強い印象を残します。
英単語学習を継続するための方法
英単語の学習は、少しずつ積み重ねていくことが大切です。
以下に具体的な方法をご紹介します。
自分の進歩を視覚化する方法
- 覚えた単語の数をグラフ化することで達成感を得る
学習の成果を実感するには、覚えた単語の数を見える形にすることが効果的です。 勉強量を振り返ることで達成感が増し、やる気の維持に役立ちます。目で見て「これだけ覚えていた」と感じられることが、次へのモチベーションにつながります。 - 日々の進捗を見える化する方法
手帳・スケジュールアプリ・studyplusなどの学習アプリは日々の進捗を見える化できるいい方法です。手帳やスケジュールアプリならその日に覚えた単語の数や範囲を書いておけば、手帳を見たときに「頑張ったな‼」と思えますし、studyplusなら教材ごとに記録できるしグラフ化も自動でしてくれるので、より詳細な振り返りが可能です。こうすることで学習が習慣化されやすくなり、学習の継続も苦ではなくなります。
ストレスを減らし、やる気を維持する方法
- スモールステップで無理なく挑戦
一度にたくさんの単語を覚えようとすると、負担が大きくなりストレスが増えてしまいます。そのため、毎日少しずつ進んでいく「スモールステップ」が効果的です。
最初は、数を10語や20語など、自分が無理なく続けられる量に設定しましょう。小さな目標を積み重ねることで、達成感を得ながら、最終的に大きな感動を得ることができます。 - 目標設定とリワード（ご褒美）で学習のモチベーションをコントロール
目標を決めたら、その達成後に「ご褒美」を用意すると、学習が楽しみになりモチベーションが上がります。「好きなお菓子を食べる」や「1ヶ月続けられたら新しいアイテムを買う」など、自分への報酬を取り入れるのもおすすめです。自分に合ったご褒美を設定することで、学習に楽しみが増えて、やる気も維持しやすくなります。
最初から完璧を目指さない
- 完璧を求めず、少しずつ前進する重要性
「はじめからすべてを完璧に覚えよう」と考えると負担が増して学習の継続が難しくなります。学習の負担を減らし、長く続けるには、 完璧さを求めるよりも「進歩している自分」を肯定して、気楽に取り組みましょう。 - やりきれない量で追い込みすぎない
やりきれない量で追い込むと学習が苦痛になり、やる気が減ってしまうことがあります。そうならないために、「できる範囲で、毎日少しでも続ける」というスタンスを持つとよいでしょう。 1日10分でも、続けることが一番大事です。少しずつでも学習を進めている自分を認め、ポジティブな気持ちで取り組むことで、自然と続けられるようになります。
このように、気持ちを楽に持ちながら学習を続けていくことが、英単語学習の成功につながります。
「一度読んだら忘れない英単語勉強法」とは？
上記で紹介したような英単語を効率的に覚えるための方法は、様々な書籍や教材で紹介されています。
しかし、これらの勉強方法に限界を感じていたら、牧野智一著『一度読んだら絶対に忘れない英単語の教科書』を読むと問題解決に役立つかもしれません。
この本は、英単語を丸暗記するのではなく、思考力を使った記憶法を提案しています。ただ単語帳を頭から順々に覚えるのではなく、同義語・語源・接頭辞、接尾辞の意味を覚えることで、多くの単語を暗記するのではなく類推できるようになる方法です。
このメソッドは、どれだけ暗記をしても入試問題に出てくる見たことがない英単語の意味を類推できるようになるため、受験生にとっての大きな助けとなります。
『一度読んだら絶対に忘れない英単語の教科書』の特徴
本書の最大の特徴は、思考力を活用する記憶法にあります。英単語をただ覚えるのではなく、言葉の背景や成り立ち、他の関連単語とのつながりを活用することで、記憶の強化を図ります。
たとえば、英単語「export」は「ex（外へ）」と「port（運ぶ）」という要素に分解して考えることで、その意味が直感的に類推できるようになります。意味と単語の暗記に比べて、単語の意味がより明確に理解でき、記憶にも残りやすくなります。
記憶力よりも連想力が大事？効率的な記憶方法を解説
一般的な記憶法は、単語を何度も繰り返して「繰り返し学習」に頼ることが多いですが、『一度読んだら絶対に忘れない英単語の教科書』は連想力を使った記憶法を紹介しています。
実は、この考えかたは日本語でも同じで、多くの日本人が日本語の文章中に読めない漢字があったときに無意識に行っています。たとえば「反対（ハンタイ）」と「申告（シンコク）」という漢字が読めれば、「阪神（ハンシン）」という漢字が読めるのと同じです。
思考力を使うことで、単語が持つ意味やニュアンスも深く理解できるため、ただの丸暗記よりも学習効果と汎用性が高くなります。
実際の英単語の覚え方を具体例で解説
では、具体的にどのように連想力を使って英単語を類推するのか実例を挙げてみましょう。
まずはmanicureです。この単語は、読めれば意味が分かると思います。
これを丸暗記するのではなく「手」を意味するmaniと「治療」を意味するcureに分解することで「マニキュア」の意味を覚えやすく忘れにくくなります。
またpedicureは「pedi」と「cure」に分解します。pedやpediはpedal（ペダル）に代表されるように「足」を意味します。だから足に塗るマニキュアはペディキュアと言いますよね。
この思考力を使った記憶法は、単語をただ機械的に暗記するのではなく、物語のように覚えていくため、一つの単語を理解して覚えることで、どんどん類推できる単語が増えていきます
『一度読んだら絶対に忘れない英単語の教科書』を使うときの注意点
『一度読んだら絶対に忘れない英単語の教科書』で紹介されている思考力を記憶法は、多くの受験生にとって効果的な学習法です。しかし、前提知識が不足している受験生だとあまり効果が出ないかもしれません。たとえば前述の「阪神」という漢字を読むには「反対」と「申告」が読めることが前提です。
「反対」と「申告」のどちらの漢字も知らなければ、類推をするための材料がありません。
これと同じで「cure=治療する」などの基本単語を知らなければ、「mani」「pedi」の意味を覚えても、知識を広げていくことに苦労をするでしょう。
ターゲット1400レベルを覚えていないなら、まずは単語と意味を丸暗記する勉強から始めることが必要です。
まとめ
英単語が覚えられなくて悩む高校生や大学受験生にとって、効率的な暗記法とストレスを軽減する学習法は成功への鍵です。
今回ご紹介した『一度読んだら絶対に忘れない英単語の教科書』では、思考力を活用した記憶法を提案しています。同義語や語源、接頭辞・接尾辞の意味を理解すると初めて見る単語でも意味が類推できるようになります。
それと並行して、視覚・聴覚・書き取りといった複数の感覚を使う学習により、脳に強い印象を残すことができ、覚えたことを忘れづらくなります。
学習を継続するには、次のような工夫が重要です。
- スモールステップで無理なく始める。
- 日々の進捗をグラフやリストで視覚化して達成感を得る。
- 目標達成後のリワード（ご褒美）を設定し、学習の楽しみを増やす。
- 完璧を求めず、少しずつ前進する姿勢を持つ。
これらの方法を取り入れて、英単語学習をストレスなく効率的に続けることが可能です。
もし、それでも継続が難しいなら一人で解決するのは難しいかもしれません。
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