夏休みや定期テスト直前の休日など、おおくの勉強時間を取った割に、あまり勉強がはかどなかった経験はありませんか?
テスト対策期間中など、生徒が勉強をしている姿を見ていると、少し勉強をしては、手をながめる子ども、勉強をしているように見えるけど、テキストを見ているだけの子どもなど、まったく勉強が進んでいない子どもをよく見ます。
東都ゼミナールでは、だらだら勉強する子どもを何人も改善してきました。
その方法と改善が上手くいかない子どもの共通点を紹介します。
集中して勉強できない原因
主な原因は2つです。
1.想像力の欠如
2.未来の自分への過度の期待
集中して勉強する子どもは、残された期間とやるべき内容を把握して、一週間のスケジュールを想像します。
そして、一週間の学習内容を、毎日の学習に落とし込みます。
たとえば、テストまでの期間が14日、ワークが4種類あるから、今日は2種類のワークを5割進めようと具体的に考えています。
一方、集中力のない子どもは、勉強内容と期間を、想像しないので、把握していません。
目的なくワークをやるだけなので、ダラダラした勉強をしがちです。
後でやろうと考えている子どもも、ダラダラと勉強する傾向があります。
「まだ午前中だから、午後からやればいいや」「あと6時間あるから、余裕があるな」「30分テレビを見たら、勉強を始めよう」などの先延ばしの思考もダラダラとした勉強になります。
集中できる子どもは、何が違うのか?
集中力のある子どもは、「目」が良いです。
目とは視力のことではありません。
視野の広さや見たものへの感度です。
集中力のある子どもは、周りをよく見ています。
見たものを、自分のこととして想像しています。
東都ゼミナールは、講師が全体を把握するためにパーテーションをつけていません。
だから、他学年が勉強している様子を見ることができます。
集中して勉強する子どもは、他学年のやっていることを観察しています。
「(上級生を見て)自分も2年後は、こうなるのか。」
「この人は、いつも塾にいて、勉強しているな。」
「あの人、携帯鳴らして、叱られている。携帯の電源は切っておこう」など、周りを見て、自分のやるべきことを修正しています。
一方、集中力のない子どもは、周りの出来事を見ていません。
または、見ていても他人事です。
だから、他の人の携帯が鳴って、叱られている直後に、自分の携帯が鳴ります。
授業中の雑談でも、「背の高い3年生の女の子いるでしょ?あの子が、この間のテストで200点も上がったんだよ。」と話しても、見ていないので、誰のことかわかっていません。
集中力のある子どもは、「先を見る目」や「今を見る目」も優れています。
たとえば毎週の宿題を行うのも、どれくらい時間があり、どれくらいの課題があるのかを正確に把握しています。
テスト前は、試験範囲表を確認して、やるべき勉強内容とスケジュールのイメージを持っています。
一方、集中力のない子どもは、なんとなくテキストを広げて、ダラダラと勉強して、2時間過ぎたから、今日の勉強はおしまいという取り組みをしています。
テスト前でも試験範囲表を持っていないので、勉強内容や範囲もチグハグです。
今挙げたのは一例で、集中力がない子どもはいろいろなものが見えていません。
目的が見えないと、その時の子どもの気分で行動する時間やパフォーマンスが決まります。
気分で行動していても、期待する成果は出ません。
解決法
集中して勉強する方法は、予定を決めることです。
予定表の形式は、どのような形でもいいです。
ただ、必ず書き出すようにしましょう。
予定で決めなければいけないことは、以下の2点です。
1.勉強内容
勉強する科目だけではなく、具体的に決めましょう。
最低限、教材名とページ数は必要です。
一週間分の勉強内容を決められると理想的です。
しかし、ハードルが高いようなら、その日の勉強内容を決めることから始めてもいいです。
2.締切り
一日の締切りだけではなく、教材ごとの締切りも決めると、ダラダラすることを防げます。
締切りは勉強内容ごとに決めましょう。
たとえば「英語教科書ワークP35~45」と「数学教科書P21~30」の2つを今日勉強すると決めたら、「英語教科書ワークP35~45は20:30まで」と「数学教科書P21~30は22:00まで」と各教材の締め切りを決めます。
予定を作成したら持つべき心構え
1.勉強の定義を明確に
勉強を作業にしてはいけません。
この勉強をすることで、自分がどうなっていたいのかを想像してください。
20:30までに英語のワークをやるという予定を立てても、ただ問題を解いて終わってしまっている子ども、全く理解していない子ども、覚えようとして勉強していない子どもなど…。
時間をかける意味がないことをする子どもは、多くいます。
勉強をする理由を明確にしましょう。
2.決めたことは必ずやり遂げるという心意気
「締切りは、絶対に守る」という意識と行動が重要です。
できたら守る程度の覚悟では、守れません。
「必ず守る!」という想いは、勉強中も忘れないでください。
夏休みの宿題の提出期限の前日、テスト前日の夜やテスト当日の朝、友達との待ち合わせの時間に遅れそうなときなど。
締切りに間に合わせるために、必死にやった経験は多くの人がある経験ですよね。
普段の勉強から、締切りに追われている状況を作ることが大切です。
まとめ
目標を持って、予定を立てることで、集中して勉強に取り組めるようになります。
予定を立てるときのポイントは2点
1.勉強内容を具体的に決める
2.教材ごとの締切りを決める
しかし、子どもが以下の2つのパターンのどちらかに当てはまるなら、改善が困難です。
1.自分は勉強をしていると思っている子ども
自分のことを客観的にみられていないので、子どもが、一人で気付くことはありません。
しかも、人からのアドバイスも受け付けないタイプが多いです。
特に親からのアドバイスは、一番効果がなく、子どもも親も気分が悪くなるだけです。
2.「良い点を取りたい」や「できるようになりたい」と思わない子ども
「馬を水飲み場に連れて行くことはできても、馬に水を飲ませることはできない」という言葉があるように、いくら周りが環境を整えても、子どもが勉強をすることやテストでいい点数を取ることに一切の必要性を感じていないなら、周囲の人間ができることは限定的です。
どちらの場合も、短期間で大きな成果を出すのは難しいでしょう。
しかし、子どもが、やる気になるまで、放置していても、やる気になる可能性は低いです。
東都ゼミナールなら、解決に向けたお手伝いができます。
勉強を始めるスイッチや、勉強方法をコントロールするのは、モチベーションではなく習慣です。
習慣化するために、授業日以外にも演習日を設けて、毎日の勉強をサポートします。
毎日、教室やオンラインで演習をすることで、勉強方法やスケジュールのチェックをしています。
毎日、担当講師やチューターが勉強している様子を確認して、アドバイスすることで、すこしずつ勉強のスイッチや勉強方法が習慣化します。
この積み重ねが、成績を大きく伸ばし、難関校への合格実績につながっています。
もしわが子が集中して勉強できていなかったら、下記フォームよりお問い合わせください。
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