塾に通っているのに成績が良くならない。
よく耳にすること。
まさに現状がそうである。
経験がある。
なかなか嘆きの多いことです。
塾がある、生徒が通う。
であれば、塾に原因がある。生徒に原因がある。
これだけということはないでしょうが、大きくはここに主だった原因があるのは明らかです。
いったい何がいけないのか。
どう改善すべきか、よい解決策とはどういうものか。
以下に紹介します。
塾の側から探る
どんな塾か
これは、原因というよりも塾選びの面になります。
その塾がどんな生徒を対象にしているか、どういう指導をしているかということです。
集団か・個別か、補習型か・進学型か、学校の定期試験前の対応がどうか、などです。
(実際はもっと細かく複雑ですが)
自分と合わなければ当然成績を上げることはできなくなります。
- 解決策
塾を決める時の重要性の問題になりますが、よく話を聞いて、自分の目指しているものやレベル、性格や癖も考えて、合った塾に通わなくてはなりません。
塾ごとに、特徴や力を入れていること、得意としていることがあり、だから違いがあります。
情報に振りまわされることなく、親が子どもの言いなりに引き込まれることもせずに、客観的に判断することが大切です。
勉強のしかたを教えてくれるか
塾だから当たり前ではないか、というところですが、意外に違いがあるものです。
ノートの書き方や使い方、分からない場合や間違えた問題への対処の仕方、暗記物への指導、学校の定期テストへ向けた提出物ややっておくことの的確な指示。
これだけではありませんが、こうした指導がなされているかが成績に響きます。
実はこれらは生半可な指導ではなかなか成果が出ないのです。
しっかり教えている塾は生徒の成績に表れています。
- 解決策
これも塾に入る時のことになりますが、話を聞いて質問もして、どの程度の取組みかを判断することです。きちっと詳しく、自信を持ってやっている内容を説明できれば、安心して通るし、成果が出ます。
近況を伝えてくれるか
塾でどんな様子か、勉強の具合がどうか、これからどのようにしていけばよいか、とかを具体的に話してくれると安心しますよね。少なくとも1か月に1回のペースで。
塾との連携、意思疎通が十分にできること、できていることも大事なポイントです。
またそうであれば、生徒保護者側からも質問しやすいです。
何かあればすぐ連絡とれる。
それによって問題や困っていることが解決する。
こんなことでも、成績UPにつながるものなのです。
子どもの側から探る
自主的な勉強をしていない
表題を見ただけで、いつもの復習や宿題かと想像ついてしまいますが、でも実際、そうなのです。
しかも、生徒の方に責任を押し付けているようにも感じられますが、責任がどうというより、やはり、勉強しないことにはどうにもならないのです。
(そこを指導するのが塾に仕事ではありますが)
次のところでも言いますが、塾に行っているからと、そこで安心してはいけません。
宿題はもちろん、復習や解き直し、与えられた課題を確実にこなしてこそ、成績は上がります。
塾で範囲ややり方をきちんと言われているはずです。(でなければ塾の怠慢・・・)
それに従ってやればふつうはできるようになっていくはず。受け身の姿勢だけではいけないともよく言われますが、分かりやすく指示されているのだから、まずはしっかりやり抜くことが大切。それでよいのです。
- 解決策
もう、半分解決法を言っていますが。
あとは集中力とか、やり方の問題です。
短時間でも集中する、必ず時間を決めて計ってやる。
ノートの使い方、復習のしかたを指導されたように実践する。
など工夫もすればよいですが、別のテーマになってしまうので、詳しくは該当するテーマのところを参照していただければと思います。
塾まかせになっている
さっき少し触れたことです。
塾に入った、塾に通っている。
ということだけで安心してしまう、勉強した気になってしまう。
人間って怠けやすいせいか、わりと陥りやすいことです。
塾へ行くだけで成績が上がるなら、ほぼみんな成績がアップしているはずです。現状そんなことないですよね。
また、塾に行くことが受け身になっている。こういうこともあります。
- 解決策
さっきの自主的な勉強の必要性とリンクします。
そもそも、塾での勉強時間、授業としてはわずかなものです。週3回や4回としても、時間数は限られたものです。だからこそそれ以外の自習が大事になります。
勉強のしかた、どうすればよいかなどわからなかったら聞けばよい。
また、志望校や、将来やりたいこと、先々どうしたいかをも考えるといいです。それによって勉強しとかなきゃと、奮い立たせることもできます。
いずれにしても生徒側から見れば、“自分”次第。
ここに全てかかっていると言って言い過ぎではないです。
親の側から探る
ここは3つ。
①子ども任せにしないこと
子どもの考えを聞いてということは必要です。お互いよく話すことは必要。
でも子どもは楽な方へと流れていきます。そこをうまくフォローして、甘くならないようにしないといけません。
客観的に子供を見ることがポイントになります。
②かかわりすぎも×
かといって、すべてこうしなさいとか、親の考えている通りにさせるというのも、NGです。
中学生ともなればここで反発が起きます。けんかが頻発すれば勉強にもすぐ響いて成績に関わってきます。
親が陥りがちなことですが、自分の想いを全て子どもに託す。
これは難しいものです。
ここでも客観的に冷静に子供を見る、判断することが必要、大切です。
③塾へ行かせることで安心する罠
親にも、子供を塾に入れた、ひと安心。このままいってしまうことがあります。
その後、子どもがどういう様子でいるか、勉強の具合はどうなっているか、成果は出ているか、気にして下さい。親であれば費用負担している訳ですから、気にしないことはないでしょうが、ともすると、安心感に駆られてそのままにしてしまうこともあります。
不安や、分からないこと、困ったら、塾に相談です。話せば楽になることもあるし、しっかりした塾であれば相応の対処をしてくれて、余計安心できます。コミュニケーションも取れていいですよね。
まとめ
どうでしょうか。
塾といってもいろいろあります。
どんな生徒対象か、指導の内容や目標はどうなっているのか、
塾を決める時に客観的な判断が大切です。
勉強のしかたを教えてくれるか、
普段の様子をこまめに伝えてくれるか、
もポイントです。
生徒の側では、
自分で勉強する時間をしっかり作らなくてはならないということです。
勉強量も確保して、習慣にもする。
塾へ行っていることで安心してはいけません。
そして塾でもいつも気にかけてくれる、
わからないことや迷ったときはすぐ聞ける、
といった、つながりがある、連携ができている。
これだと安心ですよね。
これで、塾へ行って成績UP!に結びつきます。