国語の勉強というのはどのようにやったらよいかわからない。
という声をよく耳にします。
定期テストでも、範囲表はあるがいざやろうとするとどうすればいいのか。
と、子どもたちがよく迷っています。
でも実は、難しいことではありません。
特に学校の定期テストであれば、理科・社会のように暗記する感じで勉強すればいいとも言えます。
その悩める国語の定期テストの勉強方法について紹介します。
漢字・語句・文法
言うまでもなく必ず出題されます。
定期テストであれば、漢字だけでまとまって20点くらいの配点があったりします。
「慣用句・ことわざ」「用言の活用」など、語句や文法がまとまったテスト範囲になっていれば、さらに20点くらいの配点になっているというのも普通です。
漢字はやっておけば必ず得点できるものです。
上の例のように場合によっては半分くらいの点を稼げます。サービス問題です。
定期テストなのでワークやプリントなど範囲がはっきり示されていますから、とてもやりやすいです。
★やり方
●漢字・語句
ひと通り書いて、できなかったり間違えたところを直す。それを繰り返す。
これで進めるのが効率いいです。
練習してからという場合も、同じ漢字を10回も20回も書くというのではなく、5回くらいにして次に移り、一通り済んだらテスト形式で書く。そして間違えたところをやり直す。
このようなかたちで進めれば効率よくいきますし、負担になったり、量が多くていやになったりすることもありません。
注意点として、
出題の“短文”も必ず読む
意味や使い方がわかり、実力テストや入試のようにいきなり出てきた問題で、同音異義語や同訓異字で間違えることがなくなります。
「読み」も疎かにしないでしっかりやる
書きと同じく“書く”ようにしましょう。熟字訓だけでなく、ちょっと特殊な読みをする熟語も割とあります。
●文法
一番よいのは、ワークやプリント類を繰り返すことです。結構同じ問題が出るということがあります。また文法は、市販の問題集や塾のテキストも有効です。練習するに限ります。
活用表は自分で書き直してみるのも、覚えるにはいいと思います。学校の先生が書いたものや、塾で教わったものを書き直すのがいいです。その方がわかりやすかったり、シンプルなことが多いです。
意外なポイント 音読・意味調べ
小学校のときは当たり前のようにやっていた音読も、中学生になるとなかなかやらないものです。そもそも指示されたり、宿題になることがないですね。
でも意外に重要です。
目で追うだけでなく、声に出すことで“耳”からの刺激もあって、一層記憶に残ります。音声による記憶はかなり効果があります。
しかも範囲が決まっていますし、学校の授業でもやっています。これほど記憶に残りやすいものはありません。暗記に近い、というか暗記できてしまいます。読み込んでおけば、接続詞の穴埋め問題などは暗記でできてしまうくらいになります。
内容が頭に入るので、教科書ワークもやりやすくなります。
加えて“読み”の練習にもなります。実力テストや入試ではそれなりの速さで読み進める必要があります。スラスラ読んで内容をつかむという練習にもつながっています。
意味調べは宿題で出なければ面倒で避けてしまいがちですが、定期テストで本文の言葉の意味が1個2個と問われることが多いです。
本文内容の把握の助けにもなります。実力テストや入試でも言葉の意味がわかっていれば内容がスムーズにつかめます。当然問題も解きやすくなります。
★やり方
音読は例えば1日2回を毎日続ける、というものがいいです。
意味調べについては、ワークがあれば単元最初のページに言葉の意味を書く箇所があるので、こういうところもきちんと取り組んでおくことです。言葉の知識も自然と増えます。
ワークがなければ、本文を読んでわからなかった言葉や表現をノートに書き出して調べましょう。
ワーク・ノート・プリント類への対応
理科・社会が、ここは暗記しておけば大丈夫ということがあるように、国語はワーク・ノート・プリントがとても重要になります。国語版の暗記物です。
ワークからそのまま出題というのもよくあります。ワークでは選択問題だったのが定期テストでは記述になっただけで聞かれていることは同じ、というのもあります。その逆パターンも。
そしてノート・プリントは国語定期テストの“真髄”と言ってもいいです。
ここに書いてあることがそのままテストで問われるということがしょっちゅうあります。
先生が本文に沿って、大事なところ、ポイント、理解してほしいところなどをまとめているわけですから。これが定期テストに出る、これほどわかりやすいことはありません。
★やり方
ワークは2~3回繰り返して解くようにするといいです。提出との絡みでうまくいかないようであれば、コピーを取っておいて自分の自習のノートに解くようにすればうまくいきます。
「音読」と合わせるとより一層の効果があります。
ノートやプリントは“暗記”です。このくらいにやっておけば必ず得点に結びつきます。
あなたの気持ちやあなたの考え・意見なんていうのもプリントにありますが、定期テスト対策ではそういうものではなく、本文内容に沿ったものを見直し、暗記するようにしておくこともポイントです。
記述問題について
定期テストであれば、すべて自分の言葉で置き換えて書くというのはまずありません。
書き抜くのではなくて“書きなさい”問題であっても、本文をそのまま書くくらいに考えていいです。
理由を聞かれているのに「から」が無いからそれをつける、どういうことですかと聞かれているのに本文に「こと」が無いからそれをつける、答になる箇所が2つあって離れているからそれをつなげる、答になる箇所が長いので字数に合わせていらないところを省く。
あとは丁寧体(~です・~ます)、普通体(~である・~だ)で統一する、主語・述語のつながりが正しいことに注意する。
このようなことをするだけで、本文をそのまま答えるというのが普通です。
変に身構える必要はないのです。
しかもワークやノート、プリントでやっているものです。
決して難しいことではないのです。
古文や漢文のポイントは3つ
⒈ 音読・暗記
ここではこれが“真髄”です。
古典は昔から音読するのがよいと言われています。
読みながら即内容をつかむなんてことはせずに、とにかく音読です。
もっとも定期テストは範囲限定ですから、そのうち内容も身に付きますが。
音読で、古典独特の言い回しや古語や雰囲気が知らずのうちに身に付いて、そのうち暗記できてしまいます。(穴埋め問題はすぐ出来ます)
また、古典に慣れる第一歩です。高校で始まる本格的な古典にもすんなり入れます。一石二鳥ですね。
古典は、まず音読・暗記です。
⒉ 「仮名づかい」と「返り点」
これは必ず出ます。決まりを理解しておけば難なくできます。
そもそも定期テストであれば出るところは限定、やっておけば100%得点につながります。
これもゆくゆくは入試にもつながっているところで、一石二鳥です。
⒊ ワーク・ノート・プリント
現代文以上に、授業内容がそっくりそのまま出題されます。
多少、古語や文法で踏み込んだことをやることがありますが、これもやった範囲のことを理解しておけば問題ないです。
暗記、確認を繰り返して、定期テストに備えておきましょう。
中学校の定期テストでの古典はやったことをできるようにしておけば、必ず得点に結びつきます。これほど簡単、わかりやすいものはないです。
まとめ
このように実は、国語は定期テスト対策がやりやすい科目なのです。
以下のポイントを再確認して勉強を進めて下さい。
①漢字・語句・文法や音読・意味調べは、やっておけば絶対に得点につながる
②ワーク・ノート・プリント類からの出題率が非常に高いのが特徴
③古典も授業の範囲内のことを理解しておけばよいから対策しやすい
国語の実力や入試対策となるとまた違った対応、やり方になりますが、定期テスト対策ではここで述べてきたことを忠実にたどれば成績アップ間違いなしです。