英語の教科書でSunshineをつかっている2年生が、Program2を理解するために必要な知識を紹介します。
文法テーマは「must/have to」と「接続詞that」の理解
2年生サンシャインのProgram2は『must/have to』と『接続詞that』が文法単元のメインテーマです。
試験では、『must』や『have to』を使った肯定文・否定文・疑問文と接続詞の『that』を使った文が問われます。
Scenesで「must/have to」や「接続詞that」が使われている文
①I think that it’s too early.(私は、それはあまりにも早すぎると思います。)
②I don’t think I’ll hear the phone.(私は電話の音が聞こえないだろうと思います。)
③We must pick it up(私たちはそれを拾わなければいけません。)
④You mustn’t pick it.(あなたは、それをつんではいけません。)
⑤We have to hurry(私たちは急がなければいけません。)
⑥We don’t have to.(私たちはする必要がありません)
⑦I think it’s too small for us.(私は、それは私たちには小さすぎると思います)
Thinkで「must/have to」や「接続詞that」が使われている文
⑧I think everything is fine.(私は、すべてが良いと思います。)
⑨I hear you like hiking.(あなたは、ハイキングが好きらしいですね。)
⑩I hope it’ll be clear on that day.(わたしは、その日に晴れることを期待します。)
⑪We can take pictures, but we must not take anything from the forest.(私たちは写真を撮ることはできます、しかし私たちは森からは何も取ってはいけません。)
⑫And we must bring our garbage home.(そして私たちは、私たちのごみを家にもっていかなければいけません。)
⑬We must product nature.(私たちは、自然を守らなければいけません。)
⑭I believe a beaver did it.(私はビーバーがそれをしたと思います。)
⑮You don’t have to worry.(あなたは心配する必要ありません)
⑯Do you think we’ll see any beavers?(あなたは私たちがビーバーを見ることができると思いますか。)
⑰Then we have to be quiet(では、私たちは静かにしなければいけません。)
引用:『サンシャイン2年』(開隆堂)
Program2のポイント
Program2の学習のポイントは
・must/have toの意味や語順を覚えて、使えるようにする。
・接続詞thatの文のつくり方を理解して、使えるようにする。
上記2つの考え方やルールを理解して、覚えましょう。
must/have toの意味と使い方
意味
mustとhave toの意味は、正確にはちがいます。
しかし、中学生の定期テストレベルなら同じ意味で問題ないはずです。
どちらも「~しなければならない」と覚えましょう。
使い方
mustは助動詞と呼ばれる語の仲間です。
たとえば、1年生のときに勉強したcan、Program1で出てきたwillが同じ仲間です。
だから、mustの語順は、canやwillと同じです。
文の種類 | 語順 |
肯定文「~しなければならない」 | S must V原形 |
疑問文「~しなければいけませんか」 | Must S V原形 |
否定文「~してはいけない」 | S mustn’t V原形 |
動詞の形には注意してください。
主語がheやsheなどの三人称単数でも、助動詞の後ろは動詞の原形になります。
つぎはhave toの使い方です。
文の種類 | 語順 |
肯定文「~しなければならない」 | S have/has to V原形 |
疑問文「~しなければいけませんか」 | Do/Does S have to V原形 |
否定文「~する必要がない」 | S don’t/doesn’t have to V原形 |
have to V原形のhaveに注目すると、haveは一般動詞です。
だから、疑問文や否定文の語順は一般動詞の疑問文や否定文と同じです。
たとえば、「わたしは~を持っていません。」=『I don’t have~』、「あなたは、~を持っていますか」=『Do you have ~?』となりますよね。
このルールに、『to V原形』がつくだけです。
注意点
1.否定文だと意味がちがう
否定文の意味に注意してください。
must not Vは「~してはいけない」という意味ですが、『don’t have to V』は「~する必要がありません」という意味になります。
2.主語が3人称単数のときは、have toの形が変わる。
have toは、主語がhe/sheなどの3人称単数のときは、中1のときに勉強した三単現のSのルールを使います。
つまり肯定文のhaveはhasになり、疑問文や否定文のdoは、doesに変わります。
3.疑問文の答え方は、疑問文の形と応える内容によって変わる。
『Must I~?』などのMustから始まる疑問文に、Yesで答えるときは、『Yes, you must.』、Noで答えるときは、『No, you don’t have to』のように答えます。
Yesのときはmustで聞かれているので、助動詞mustを使って答えて、Noのときは「mustn’t=~してはいけない」で答えると会話にならないので、「don’t have to=する必要がない」で答えます。
一方、『Do you have to~?』や『Does he have to~?』という形の疑問文には、一般動詞の疑問文と同じ形で答えます。
つまり『Yes, I do./No, I don’t.』や『Yes, he does/No, he doesn’t.』のような形で答えましょう。
例題:以下の日本文を英文に直しなさい。
例題1:わたしは、自分の部屋を掃除しなければいけません
例題2:あなたは、この部屋で走ってはいけません。
例題3:彼は、学校に行く必要はありません。
例題4:わたしは、買い物に行かなければいけませんか。
例題5:例題4の疑問文に対して、①「はい、しなければいけません。」・②「いいえ、する必要はありません。」
解答/解説
例題1.の解答/解説 :I must clean my room./I have to clean my room
STEP1 動詞の部分をさがす。
「掃除をしなければいけません」=「掃除をする」+「しなければいけません」なので、「掃除をする=clean」に加えて、『must』か『have to』をつかった肯定文だと判断できます。
STEP2 主語をさがして、主語と動詞の部分を作る。
「~は」の部分は、「私は」なので、『I must clean』か『I have to clean』になります。
STEP3 残りを足して完成
『わたしの部屋=my room』をつけて完成です。
例題2.の解答/解説 :You mustn’t run in this room.
STEP1 動詞の部分をさがす。
「走ってはいけません」=「走る」+「してはいけない」なので、「走る=run」に加えて、『must』を使った否定文だと判断できます。
なお『have to』をつかった否定文は「~する必要がない」なので、この文では使えません。
STEP2 主語をさがして、主語と動詞の部分を作る。
「~は」の部分は、「あなたは」なので、『You mustn’t run』になります。
STEP3 残りを足して完成
『この部屋で=in my room』をつけて完成です。
例題3.の解答/解説:He doesn’t have to go to school
STEP1 動詞の部分をさがす。
「行く必要がありません」=「行く」+「必要がありません」なので、「行く=go」に加えて、『have to』を使った否定文だと判断できます。
なお『must』をつかった否定文は「~してはいけない」なので、この文では使えません。
STEP2 主語をさがして、主語と動詞の部分を作る。
「~は」の部分は、「彼は」です。
主語が3人称単数なので、『He doesn’t have to go』になります。
STEP3 残りを足して完成
『学校へ=to school』をつけて完成です。
例題4の解答/解説 :Do I have to go shopping?/Must I go shopping?
STEP1 動詞の部分をさがす。
「行かなければいけませんか」=「行く」+「しなければいけませんか」なので、「行く=go」に加えて、『have to』や『must』を使った疑問文だと判断できます。
STEP2 主語をさがして、主語と動詞の部分を作る。
「~は」の部分は、「わたしは」なので『Must I go』か『Do I have to go』になります。
STEP3 残りを足して完成
『買い物に=shopping』をつけて完成です。
例題5の解答/解説
『Must I~?』①Yes, you must.②No, you don’t have to.
『Do I have to~?』①Yes, you do. ② No, you don’t have to.
接続詞thatの文のつくり方を理解して、使えるようにする
接続詞thatの役割と意味
接続詞thatの役割は、文と文をつなぐ仕事です。
だから、接続詞thatを中心に動詞があるので、接続詞が使われている文に動詞は2つあります。
接続詞のthatを日本語訳は、「あれ」や「あの」ではなく「~ということ」です。
考えかた
例文をつかって、日本語を英語に直す考え方を紹介します。
ex.私は彼女が親切だと思います。
Step1:述語動詞をさがす。
文全体の述語動詞は「思います」=『think』をつかいます。
Step2:述語動詞に対応する主語をさがして、「主語+動詞」を英語にする。
「思います」に対応する主語をさがします。
この例文の主語の候補に「私は」と「彼女が」があります。
「思っているのは誰?」と考えてみてください。
思っているのは「彼女」ではなく「私」なので、主語は「私は」です。
英文の「主語+動詞」は、『I think』になります。
Step3:動詞が2つ使われていることに気づく。=接続詞をつかう
「私は~思います」以外は、「彼女が親切だと」が残ります。
「彼女は親切です」+「ということ」なので、文が2つあって、接続詞のthatをつかうことがわかります。
Step4:2つ目の文を作って、接続詞thatでつなぐ。
「彼女は親切です」=『She is kind.』。
この文とStep2でつくった『I think』をthatでつなぐと、I think that she is kind.になります。
注意点
1.接続詞thatは後ろの文とセットで考える。
接続詞thatは、プログラム1で勉強した接続詞のwhenやifと同じ仲間です。
だから、『A that B』は「AということをB」ではなく「BということをA」になります。
2.接続詞thatは省略可能
接続詞thatは省略できます。
だから、『I think that she is kind.』=『I think she is kind.』でもOKです。
3.「~ではないと思う」という表現の注意点
「わたしは彼が医者ではないと思う。」を英語にするとき、日本語の通り英語にすると「わたしは思う=I think」+「彼が医者ではない= he is not a doctor」をつなぐので『I think that he is not a doctor.』になりそうです。
しかし、「~ではないと思う」という表現は、「~であると思わない」という表現にします。
「わたしは彼が医者ではないと思う」は「わたしは彼が医者であるとは思わない」と考えます。
「わたしは思わない=I don’t think.」+「彼が医者である=he is a doctor.」をつなぐので、『I don’t think (that) he is a doctor.』になります。
例題:以下の日本語を英語にしなさい。
例題1:わたしは彼が医者だと知っています。
例題2:あなたは彼の答えが正しいと思いますか。
例題3:わたしはこの映画が面白くないと思う。
解答/解説
例題1.の解答/解説: I know (that) he is a doctor.
Step1:述語動詞をさがす。
文全体の述語動詞は「知っています」=『know』をつかいます。
Step2:述語動詞に対応する主語をさがして、「主語+動詞」を英語にする。
「知っています」に対応する主語をさがします。
この文の主語の候補は「私は」と「彼が」があります。
「知っているのは誰?」と考えると、「知っている」のは「彼」ではなく「私」なので、主語は「私は」です。
英文の「主語+動詞」は、『I know』になります。
Step3:動詞が2つ使われていることに気づく。=接続詞をつかう
「私は~思います」以外は、「彼が医者だと」が残ります。
「彼は医者です」+「ということ」の部分をつくります。
Step4:2つ目の文を作って、接続詞thatでつなぐ。
「彼は医者です」=『He is a doctor.』。
この文とStep2でつくった『I know』をthatでつなぐと、I know that he is a doctor.になります。
なお、接続詞thatは省略可能です。
例題2.の解答/解説: Do you think (that) his answer is right?
Step1:述語動詞をさがす。
文全体の述語動詞は「思いますか」=『think』をつかいます。
Step2:述語動詞に対応する主語をさがして、「主語+動詞」を英語にする。
「思いますか」に対応する主語は、「あなたは」です。
英文の「主語+動詞」は、疑問文なので『Do you think』になります。
Step3:動詞が2つ使われていることに気づく。=接続詞をつかう
「あなたは~思いますか」以外は、「彼の答えが正しいと」が残ります。
「彼の答えが正しいです」+「ということ」の部分をつくります。
Step4:2つ目の文を作って、接続詞thatでつなぐ。
「彼の答えは正しいです」=『His answer is right.』。
この文とStep2でつくった『Do you think』をthatでつなぐと、Do you think that his answer is right.になります。
例題1同様、接続詞thatは省略可能です。
例題3.の解答/解説:I don’t think (that) this movie is interesting.
Step1:述語動詞をさがす。
文全体の述語動詞は「思う」=『think』をつかいそうです。
しかし、この文では「面白くないと思う」となっているので、「面白いと思わない」という表現を使います。
だから、「思わない」=『don’t think』になります。
Step2:述語動詞に対応する主語をさがして、「主語+動詞」を英語にする。
「思わない」に対応する主語は、「わたしは」です。
英文の「主語+動詞」は、『I don’t think』になります。
Step3:動詞が2つ使われていることに気づく。=接続詞をつかう
「わたしは~思いません」以外は、「この映画が面白いと」が残ります。
「この映画はおもしろい」+「ということ」の部分をつくります。
Step4:2つ目の文を作って、接続詞thatでつなぐ。
「この映画はおもしろいです。」=『This movie is interesting.』
この文とStep2でつくった『I don’t think』をthatでつなぐと、I don’t think (that) this movie is interesting.になります。
まとめ
Sunshine2年生Program2の中心になる単元は、『must/have toの表現』と『接続詞that』の理解です。
プログラム1の知識を理解していれば、プログラム2は比較的理解しやすい単元です。
しかし、開隆堂Sunshineは、
・一つの単元に助動詞、接続詞など複数の文法単元が入っている。
・教科書本文にある『I hear~.』『I don’t think~』『I hope~』『I believe』『Do you think~』など、同じ文法ルールだけど表現のバリエーションが多い。
・hikingを、名詞、動名詞、分詞など習っていない表現方法を含めて、さまざまな表現で使っている。
・初めての表現に加えて、前で勉強した内容も、たくさん入っている。
「mustなどの新しいルール」・「whenや未来形などの復習範囲」・「動名詞や分詞のhikingなどの理解するべきなのに、習っていないから暗記するしかない表現方法」・「first of allなど理解ではなく暗記する表現方法」。
ひとつの単元に多くの内容が含まれ過ぎているので、「暗記する内容なのか?」「理解する内容なのか?」を、子ども一人で判断するには厳しい教科書です。
さらに、江戸川区一之江・船堀・瑞江の学校では、試験範囲以外の英語表現を出題する学校やオリジナルの長文読解を出題する中学校が増えています。
試験前にワークだけを勉強しても、高得点を取ることは難しく、普段からの学習と本質的な理解が以前よりも大切になっています。
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