中学生の塾選びは子どもの成績や学習習慣に大きく影響します。
多くの保護者が陥りがちな失敗例と、失敗しないための具体的な方法をご紹介します。
紹介した内容を参考に、子どもに最適な塾選びを実現しましょう。
中学生の塾選びによくある失敗パターンとその原因
よくある失敗パターンとその原因
中学生の塾選びでよく見られる失敗にはいくつかの共通点があります。以下に、具体的な失敗パターンとその背景にある原因をまとめました。
値段だけで決める
費用は重要な要素ですが、安いからといって必ずしも子どもに合った塾とは限りません。コストを抑えることに集中しすぎると、子どもが求める教育内容やサポートが十分でない場合があります。塾選びでは費用と効果のバランスを考慮することが大切です。
実績だけで決める
中学受験生の保護者は、成績向上の実績を重視して塾を選びがちです。一方、高校受験生の保護者は、実績を見ずに選ぶ保護者が多いです。実績は、塾選びの重要な指標になります。そのため、中学受験でも高校受験でも検討する塾の実績は把握しておくとよいでしょう。しかし、実績の良い塾がすべての子どもにとって最適であるとは限りません。塾の実績はその塾の強みを示しますが、子どもの学習スタイルに合っていなければ効果は期待できません。子ども個々の特性に合わせた指導が可能かを見極める必要があります。
通いやすさだけで決める
塾の立地や通いやすさも重要ですが、アクセスの良さだけで塾を決めてしまうのも失敗しやすい点です。近くにあるからといって、質の高い指導が保証されているわけではありません。通いやすさも考慮しつつ、指導内容や講師の質もチェックすることが重要です。
体験授業や見学をせずに決める
塾の雰囲気や授業スタイルを理解せずに入塾を決めると、後々ミスマッチが生じやすくなります。体験授業や見学を通じて実際の授業内容や講師との相性を確認することが重要です。これは、長期間通う上で安心して学べる塾かを見極める良い方法です。
子どもの意見や性格を無視して決める
最後に、塾選びの際に子どもの意見を反映せず、保護者の判断だけで決めることも失敗の原因となります。子どもが塾での学習に対して前向きに取り組むためには、本人の意見を尊重することが大切です。子どもの学習スタイルや性格を理解した上で、共に話し合いながら塾を選びましょう。
塾選びで確認すべき7つのポイント
塾選びを成功させるためには、いくつかの重要な視点から候補を慎重に検討することが必要です。以下の7つのポイントを確認することで、子どもに合った塾を選びやすくなり、入塾後の後悔を防ぐことができます。
1. 子どもの学習スタイルや成長目標に合うか
塾の指導スタイルが子どもの学習スタイルや目指す成長目標と一致しているかを確認しましょう。個別指導が向いている子どももいれば、集団指導で競争心を養うのが適している場合もあります。子どもが伸びやすい環境を提供している塾を選びましょう。また、課題量・質問対応の可否・対応可能時間・自習室利用の可否も確認しましょう。家で勉強できない子どもや、わからない問題が解説を読んでも一人で解決できない子どもの場合、塾の授業だけで成果を出すのは非常に難しいです。授業外のフォローがある塾の方が成果は出しやすいでしょう。
2. カリキュラムや指導法の具体的な内容が目的に合うか
次に、塾のカリキュラムや指導法が子どもの目的に適しているかを見極めます。受験対策、定期テスト対策、苦手分野の補強など、目的に応じたプログラムがあるか確認し、明確な目標を持って学習できるかをチェックしましょう。個別指導といっても、さまざまな指導方法があります。たとえば、1人の講師が生徒8人を同じ時間帯で指導していても、8人全員が別々のことを学習していれば個別指導と呼ばれます。一般に個別指導というとマンツーマンの指導形態をイメージすることが多いですが、学校のように一斉に指導せずに、各生徒を個別に対応していれば個別指導です。検討している塾の指導方法がイメージと一致しているかを確認しましょう。
江戸川区一之江の東都ゼミナールでは個別指導の対応も行っています。小学生、中学生、高校生を対象にした1対2の個別指導に加えて、早稲田アカデミーやSAPIXなどの進学塾に通う中学受験生を対象にした個別指導、学びエイドなどの映像授業を担当する有名講師が担当する個別指導Personal Planも行っています。入塾相談や無料体験授業も随時受け付けておりますので、ぜひお問い合わせください。
東都ゼミナール | |
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住所 | 〒132-0024東京都江戸川区一之江4丁目11−2 |
電話 | 03-5678-6737 |
3. 費用対効果と予算のバランスが納得できるか
費用は塾選びで重要な要素ですが、費用対効果と予算のバランスが納得できるかも考慮が必要です。高額なコースだからといって必ずしも効果が高いわけではありません。塾に通う目的、子どもの学力や勉強習慣、家庭の予算に合致し、無理なく続けられるかどうかを確認しましょう。
安さだけをウリにする塾には注意が必要です。授業料は、講師のレベル、講師1人が受け持つ生徒数、授業時間で決まります。
たとえば、以下のようにして授業料を安く見せることが可能です。
・1コマの授業時間を短く設定する。
・基本コースは安く設定しながら、必修のオプション講座が多く存在する。
・1人の講師が大人数の生徒を相手にする。
このような塾には次のようなリスクがあります。
・多くのコマを受講しないとカリキュラムが終わらない。
・必修オプションを受講しないと、カリキュラムの抜けや学力アップに必要なトレーニングが十分にできない。
・講師が生徒1人1人に対応できず、質問ができない。
4. 体験授業や見学をしたときの印象は良かったか
塾の雰囲気や授業内容を把握するために、体験授業や見学を行うことは非常に重要です。実際の授業や講師の教え方、子どもが感じた印象が良ければ、安心して通える塾の選定に役立ちます。注意点としては、体験授業を担当した講師と通塾後の担当講師が同じかを確認しましょう。特に個別指導塾では担任制を採用していない塾もあります。また、担任制を採用していても担当講師がすぐに代わる塾もあるため、担当講師の継続予定について確認しておくとよいでしょう。
5. 塾の立地・通いやすさはどうか
通いやすさも継続的に塾に通う上で大切な要素です。家から近くて安全な場所にあるか、通学ルートが確保されているかを確認し、長期的に負担なく通える塾を選びましょう。
6. 塾に通う目的を果たせる合格実績か?
塾の合格実績や通っている生徒の成績がどのように変化しているかを確認しましょう。ただ、塾によって合格実績の出し方が異なります。たとえば、合格実績を出していない塾や、創業以来の全実績を出す塾もあります。特に大手塾では塾全体の実績を出すケースが多いため、教室ごとの実績が不透明な場合もあります。また、小規模な塾では単年ごとの実績がわかりにくいことが多いため、卒業した生徒数と合格した学校の情報を確認しましょう。
※江戸川区一之江の学習塾「東都ゼミナール」では、年度ごとに全生徒の成績データを集計しています。一部の成績優秀生だけのデータや過去の実績を昨年の実績のように表示することはしていません。
7. 塾と連絡は取りやすいか?
塾での学習は講師やスタッフとのコミュニケーションが不可欠です。子どもが話しやすいと感じられる講師か、質問しやすい雰囲気があるかなどを見極め、相性が良いと感じられる塾を選ぶことが大切です。また、保護者と塾のコミュニケーションの取りやすさも重要な確認ポイントです。連絡体制が整っていて、気軽に相談できる体制があるかを確認し、保護者もサポートを受けやすい環境かを見極めましょう。
事前に調べて選んだ塾でも、時間の経過とともに家庭と塾の考えに齟齬が出ることや不信感が募ることもあります。その際に、塾との連絡が取りやすいことは、塾を継続するかどうかの判断において非常に重要な要素です。
以下の点に注目して確認するとよいでしょう。
– 環境: 普段の連絡ツールは何か(報告書、三者面談、電話、LINEなど)。
– 頻度と内容: 報告書のフォーマットや記載内容の質も重要です。報告書の内容が具体的で、保護者が必要な情報を得られるかどうかを事前に確認しておきましょう。
– 関係構築: 保護者が疑問や不安を抱いた際、気軽に相談できる関係が築けているかが大切です。特に、子どもが塾に行きたがらなくなったり、成績が伸び悩む際には、塾との連携が重要です。信頼関係が築かれていれば、気軽に相談ができ、早めに解決策を見つけやすくなります。
以上のポイントを参考に、子どもにとって最適な学習環境を提供する塾を見つけてください。
成功する塾選びのためのアクションガイド
塾選びを成功させるためには、事前の準備と情報収集が欠かせません。ここでは、実際に塾選びを進める際に役立つ具体的なステップを紹介します。これらを参考にして、子どもに合った塾を見つけるプロセスを進めましょう。
比較表を作成して視覚的に検討する
塾の情報を整理しやすくするために、比較表を作成することがおすすめです。気になる塾ごとに、授業内容、費用、通いやすさ、講師の評判などの情報をリスト化し、比較できるようにしましょう。
チェック表をダウンロードして使ってください。
この比較表を使うことで、塾の特徴や違いを一目で把握でき、最適な選択をしやすくなります。
チェックリストの使い方
このチェックリストは、塾選びの各要素について最終的に確認するためのツールです。塾ごとに項目をチェックし、選択肢を比較検討する際の指標として使用します。必要に応じて項目を追加し、ご家庭の基準に合った評価を行いましょう。リストを埋めることで、塾の強みや弱みが明確になり、最も適した塾を判断しやすくなります。
各項目の一番良いものに1点をつけ、順位が下がるごとに2点、3点と点数化して、最も低い得点のところが子どもに合う塾です。
たとえば費用と授業時間で比較するときには、
– A塾:授業時間120分、20,000円(1時間当たり10,000円)
– B塾:授業時間60分、12,000円(1時間当たり12,000円)
– C塾:授業時間180分、33,000円(1時間当たり11,000円)
この場合、授業時間はC塾が一番長いので1点、次がA塾なので2点、3位がB塾なので3点です。ただし、授業時間が短い方が良いというご家庭もあるでしょうから、その場合は点数が逆になります。
授業料では費用が一番安いB塾が1点、次に安いA塾が2点、最後がC塾で3点です。
また、1時間当たりの費用はA塾が一番安いので1点、C塾が2点、B塾が3点になります。
そうすると費用と授業時間の比較で言うとA塾が5点、B塾が7点、C塾が6点となります。この場合、料金と授業時間だけで見るとA塾が有力候補になります。
体験授業で確認すべき具体的なポイント
体験授業や見学は、塾選びの際に重要なステップです。実際の授業の雰囲気や講師の指導スタイルを確認することで、子どもが通いやすいかを見極められます。特に次のポイントをチェックすると良いでしょう。
– 講師の説明の分かりやすさ
– 生徒への対応やサポートの手厚さ
– 授業の進め方や教材の質
– 子どもの授業後の感想
体験授業後には子どもに感想を聞き、授業内容や講師との相性について意見を参考にしましょう。
このチェック項目を活用し、保護者と子どもの双方が納得できる塾を選びましょう。チェックリストを一つひとつ確認することで、後悔のない塾選びが実現できます。
まとめと次のステップ
本記事では、子どもの成績や学習習慣に影響を与える塾選びの成功に向けて、重要なポイントと失敗しないための方法を解説しました。塾選びでありがちな失敗の原因を理解し、効果的にチェックリストや比較表を活用することで、納得できる選択が可能になります。
塾選びが完了したら、以下のステップで更に安心して学習を支えましょう。
– 通塾後の定期チェック:授業内容や子どもの進捗を定期的に確認し、必要があれば塾と話し合いを行います。
– 子どもとのコミュニケーション:通塾後の感想や学びの成果について子どもと話し合うことで、学習意欲の維持と改善点の把握につなげます。
– 継続的なサポート体制の確認:講師とのコミュニケーション体制や相談窓口を活用し、保護者も安心してサポートできる環境を整えましょう。
子どもが学習を続けられる塾環境を見つけることが、最も重要です。保護者がサポート役として子どもを見守りながら、最適な学習環境の中で成長していけるよう、適切な塾選びをぜひ実践してください。
東都ゼミナールは、大学受験、高校受験、中学受験をサポートし、個別指導を中心に授業を行っています。生徒一人ひとりに合わせたきめ細やかな指導で、受験対策だけでなく日々の学習管理やテスト対策も行います。経験豊富な講師陣が最新の学習カリキュラムを活用し、常に最良の学習環境をご提供しています。入塾相談や無料体験授業も随時受け付けておりますので、ぜひお問い合わせください。
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