私は中3の春にこの塾に通い始めました。
入塾してまず最初に驚いたのは宿題の量でした。
それまで全くと言っていいほど勉強をしていなかった私は、通い続けることができるかとても不安でした。
それでも徐々に慣れていき、気づけば宿題が苦ではなくなっていました。
平日の、授業がない日でも塾に来て宿題をするシステムが、家では全く勉強しない自分に合っていたのだと思います。
しかし、受験生という立場に置かれていたため、ただ勉強をするだけでなく、目指す学校を決める必要がありました。
その際に参考になったのは、月に一度塾で行うCTと呼ばれるテストでした。それによって自分がどの程度の学力で、どのくらいの高校を目指せるのかがわかりました。
毎月変わる自分の偏差値が勉強に対するモチベーションになったり、苦手教科を見つけることができたのも事実です。
これらの綿密な学習体制のおかげで、それまでの「学校の定期考査で点数を取れれば良い。」という自分の考えが一変し、「受験本番で勝つための勉強をしなければいけない。」と考えるようになりました。その意識の変化に伴い、秋頃からテストを受ける度に点数が上がるようになりました。そうして私は努力の大切さ、また努力によって得られる自信を覚えました。
今思えば、一年間の厳しい生活に耐えることができたのも、塾に来ることが苦ではなかったおかげだと思います。
ほとんど家と塾と学校を周回するだけだった生活の中で、塾の居心地が良かったことは自分にとって大きな救いになりました。
何か一つの目標に向かって一年間努力をするということが私は初めてだったのでとても大変でしたが、人生において数多くないであろうピリピリした緊張感を楽しむことができたのは素晴らしい経験になりました。
周りからはどう見えているかわかりませんが、私はこの一年間でこの塾のおかげで変われたと思います。ありがとうございました。
松江第五中 男子