確実な暗記に必要なことはこの3つ!

暗記がなかなかできないという悩みとともに、暗記しているうちに今度はごちゃごちゃになってしまう、という声もよく聞かれます。

これは暗記のやり方、進め方に原因があることが多いです。暗記なのだから覚えればいい、というだけでもないのです。

確実で、効率よい暗記のしかたをお伝えします。

目次

インプットよりもアウトプット

暗記の方法や秘訣、コツを紹介する本や記事にまずあるのがこれでしょう。それほどまで紹介されているということは、なかなかできていないということです。知らない人も多いかと思います。

言葉のとおり、インプットは覚えること、アウトプットは覚えたことを使うことです。

それは当たり前だ、と誰でも言いそうなくらい分かっていることです。

これができればいいわけですが、案外うまくいっていないのです。だから覚えられない、ごちゃごちゃになるという声が多いわけです。

これら二つのうち、アウトプットの方が大切だというところまではけっこう気付いていない、あるいは知らないという人が多いです。

もちろんインプットされていなければアウトプットなんてできないし、インプットとアウトプットを繰り返さなくては知識として身に付きません。

インプットした上で、それを出して使えることが大切です。むしろ、自由自在に使える、いつでも出せる、いろいろなかたちで出して使いこなせるようにしておかないといけません。

テストで言えば、“思い出す”作業でもあります。頭に入れたものを思い出して答案に書く。思い出してそれを使って、応用問題を解いていく。

こう考えるとアウトプットの大切さが分かってくるかと思います。

そもそも基礎事項や基礎知識というものは、暗記が多いです。でもこれらを使って応用や発展へと進んでいきます。考えを広げるためのおおもとになっていることが暗記事項なのです。こういうパターンが多いです。ここからも、アウトプットの大切さがわかるかと思います。

これが『暗記』の“一部始終”です。インプットはもちろん大切です。そしてそれを必要に応じて使えるようにしておかなければならないのです。

古い記憶というのは忘れがちです。昔はっきりと覚えたのになかなか思い出せない。こんな経験あるのではないでしょうか。アウトプットしないでおくとこうなります。

また、たんすでも机でも、しまうだけしまっておくだけだと、いざ必要な時に必要なものを出せなくなります。いつでも必要なものをすぐ出せるようにしておく、出して使えるようにしておく。暗記も同じことです。

きちんとインプットするとともに、アウトプットを確実にできるようにしておかないといけないのです。

今までどうもうまくいかなかったという人は、この点から暗記というものを捉え直して、暗記をするようにして下さい。

やり方

ではインプットのしかたと、アウトプットをできるようにする暗記方法を見ていきましょう。前述したインプットとアウトプットも考えると暗記が進むはずです。

習慣づけること、量を確保すること

毎日・毎回少しずつ、しかし、確実に積み重ねるということです。

暗記が上手くできないという人には、

とにかく覚えようとだけする

いっぺんにやろうとする(テスト直前に)

場当たり的にやる(無計画に)

量が足りない

このような傾向があります。

暗記事項は確かに、そもそも覚えていることが前提、というものも多いです。しかし何もかもというわけではありません。歴史が、過去から続く流れやその時の背景なども関連付けて覚えるとやりやすいとか、理数系は理屈も一緒に考えると分かりやすい、と言われるように、ちょっと関係することなんかをプラスすると暗記しやすいことは確かです。

また、覚えるにしても、

例えば、単語1日10個。次の日はプラス10個、前の日と合わせて20個。3日目はプラス10個で、30個。

というように毎日計画、数量を具体的に決めて続けることがポイントです。

負担に思えるかもしれませんが、それは今まで本気でそうやった経験がないと感じてしまうものです。あるいは、テスト前なんかで切羽詰まって一気にやることが多かったりしているとやはり、負担に感じてしまいます。やってみると、毎日積み重ねる方がはるかに負担が小さく、テストを考えると時間的にも余裕があるので、落ち着いてできます。

当然身に付きます。暗記も、勉強のしかたの「計画を立てる」ことの重要性と同じに見ることができるのです。

こうしていれば自然と、量も確保できます。暗記も多くやった方が当然身に付きます。暗記ができないという人は、切羽詰まったり、時間を確保できなかったりして、十分な量の勉強量に達していないことも多いです。負のスパイラルのような状況に陥っていることが多いです。

暗記も、普通の勉強と同じように、計画性と継続性を考えて進めていきましょう。

集中すること

当たり前のことが続いてしまいますが、それだけ、基本的なことをやればいいわけです。ですから、暗記がうまくいかない人は、勉強のやり方の基本を直せばよいわけです。基本ですから、十分に矯正可能です。

暗記ですから、ややもすると漫然と、タラタラとやりがちになってしまいます。これを防いで、短時間でも集中するようにしましょう。意識に頼る面が大きくなってしまいますが、やり方を工夫するなりして、頑張りましょう。

よく言われている、寝る前や起きた後の30分くらいを上手に使うのもいいです。睡眠との関係はあちこちに利点が載っていますね。

他には、1日10個というような数値を決めていれば短時間で集中してやれます。

タイマーで時間を計って進めていく手もあります。

こう書いてくると、やはり暗記といっても普通の勉強方法と変わらないことがわかります。基本は同じ勉強です。

チェックすること、テストすること

これも意外におろそかになりがちです。覚えただけでは、覚えたつもりになっていることが多く、実際はそれほど覚えていなかったり、理解していないことが多いのです。

できているかどうかの確認、テストは重要です。できていれば先へ進めばいいし、できていなければやり直します。テストすることで、できていないところもはっきりする上、やるべきこともはっきりするので、効率よく勉強できます。

学校の定期テストのようにまとめてやる必要はありません。5個でも10個でも覚えたことを確かめればいいのです。それを繰り返します。2~3日前や1週間前に覚えたこともこまめに確かめましょう。

そもそも1日10個とかでそれに毎日プラスしながら暗記して、そのテストも繰り返していれば、常に確認状態でもあり、前に戻って確認とか考えずにできるので暗記方法とリンクしてテストもすると効果的です。

テストは例えばノートや、ルーズリーフを半分にして片側に英単語、片側に意味といった具合に半分隠したり、折ったりしてできる簡単なものでいいです。暗記自体、ある程度しっかりしたものをもとにやらなくてはいけませんが、凝りすぎてもそっちに神経いってしまいますから、シンプル・確実・効率良いものでやりましょう。

自分に合った方法と工夫

周りの人がやっていること、できる人!がやっていること、昔からよく言われていることを参考に、自分なりのやり方を見つけることです。

自分にも当てはまれば迷うことなくその方法で勉強、暗記して下さい。

自分オリジナルで、これならできるというやり方が見つかればもちろんそれで続けましょう。

よく言われるのは以下のようなことですね。

五感を使う

特に「見る」「書く」「声を出す」ことを指すと思って下さい。

「目」「耳」「手」を最大限に使うことです。

五感と表現したのは、使えるものはすべて使ってインプットするというイメージからです。

昔から単語は書いて覚えろ、声を出して覚えろ、と言われることが多いです。

漢字も書いて覚えなさいと。

しかし単語や漢字に限ったことではないです。

国語でも、ことわざや故事成語、慣用句に四字熟語と、語句の類はとにかく書く。加えて声にも出す。

こうすれば覚えるのも早いです。

「声に出す」は耳で聞いているわけで、「見る」「聞く」「書く」をいっぺんにやっているから、身に付くのも早く、確実なわけです。

この感じで、理科社会の知識事項も書きます。一問一答の答えも書く。

理科社会もこうしてやればいいのです。もっと言えば何にでも通用しますね。

ノートの活用

前述の“書く”ということに対して、ノートを活用するということです。

まとめるためのノートではなく、とにかくひたすら“書く”ことをするノートのことです。

声に出して書くときの、“書く”ためのノートと思って下さい。

きれいとか丁寧は半ば無視していいです。暗記のためにとにかく書く、手でも覚えるという感覚で書く。だから、殴り書きのようにもなるかもしれません。図も混じるかもしれません。

このように使うことになるので、安物や余り物、途中まで書いてあるもののもう使う当てのないノートで十分です。でも五感を使ってする暗記のためのノートですから、必ず用意して書きましょう

語呂合わせ

“定番”“王道”です!

無理して作ったり考えたりせずに、昔からある有名なものを使う。

参考書に出ていたり、先生や友達が作ったりした、誰かが作ったものを拝借するのもいいです。

もちろん自分オリジナルでつくるのも構いません。(作る方に夢中にならないように)

やり方はどれでもいいです。覚えられればいいのです。

年号や、公式、出来事や人物などに限らず、数字にしても言葉でも、また、科目を超えて何にでも使えますね。現にいろいろあります。

自分オリジナルで作る場合は、ストーリー性を持たせたり、五・七・五・・・と詩歌のようにしたり、趣味と結び付けたり、頭文字をつなげたりと工夫するといいです。身の周りの実在の人物と絡めたりなんていうのもあります。半ば強引!でも構いません。

楽しく進められればそれだけはかどります。適度に遊ぶような感覚でやれるところもいいと思います。

まとめ

いかがでしたか。

暗記といえどもポイントややり方を知れば、忘れない暗記ができるということです。

①インプットとアウトプットを知る

実はアウトプットできることが大切でした。暗記したことを確実に使えてこそできたといえます。

②自分に合ったやり方を確立する

暗記も自分のやり方を持っている人は強いです。

③やることは普通の勉強と同じ

基礎基本事項が多いのが暗記です。暗記といえども侮れません。

確実な暗記で、その後の応用や発展にも生かして下さい。

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