学校によっては中1から中3まで毎回テストで出題されることもある「色彩」。
定期テストで高得点を取るために必要な知識と出題パターンを紹介します。
色の三要素…色相・明度・彩度
色の三要素については、色相・明度・彩度の用語と意味を答えられるようにしましょう。
1.色相とは
赤、青、緑、黄色という言葉で表せる色の性質のこと。
2.明度とは
色の明るさの程度のこと。
同じ青でもスカイブルーのような明るい青と濃紺のような暗い青がありますよね。
明度が高くなるほど白に近づき、低くなると黒に近づきます。
3.彩度とは
色の鮮やかさの程度のこと。
彩度が高くなると純色に近づき、低くなると無彩色に近づきます。
【補足】
純色=彩度が最も高い色。
一般的に赤と聞いたら頭に浮かぶ色が純色
純色にグレーを混ぜた色のことを濁色と言います。
出題例
①色相・明度・彩度を色の何というか?
【答】三要素
②色の三要素の中で色の鮮やかさの度合いのことを何というか?
【答】彩度
③全ての色の中で最も明度が高い色は?
【答】白
色の三原色
色料の三原色と色光の三原色を区別して覚えましょう。
1.色料の三原色
赤紫(マゼンダ)・黄(イエロー)・青緑(シアン)の3色
カラー印刷/絵具/染料で使われています。
2.色光の三原色
赤(レッド)・緑(グリーン)・青(ブルー)の3色
TV、スポットライト、CGなどで使われています。
出題例
①色料の三原色はなにか?
【答】赤紫(マゼンダ)・黄(イエロー)・青緑(シアン)
②色光の三原色はなにか?
【答】赤(レッド)・緑(グリーン)・青(ブルー)
三原色には「色」と「光」の2つがあります。
色=色料の三原色が出題される学校の方が多いですが、光=色光の三原色も出題される学校もあります。
試験範囲を確認して両方勉強する必要があるのかを確認しましょう。
色相環
色相環=色相+環
色相=色のこと + 環=輪のこと。
つまり色の輪のことを色相環と言います。
色相環は並ぶ順番が決まっています。
テストで頻出範囲です。
12色と24色のバージョンがりますが、12色の方を覚えておけば足りるはずです。
この色の順番は確実に暗記しておきましょう。
覚え方のコツは、色相環を時計の文字盤に見立てて、12時、2時、5時、9時の色を最初に覚えます。
12時の方角は黄、2時が緑、5時が青、9時が赤です。
そこを最初に覚えれば、あとは混ぜた割合の問題なので、覚えやすくなります。
たとえば1時の位置にあるのは12時の黄と2時の緑の間なので黄緑という風に覚えると12色の全ての色を覚える必要がなくなります。
補色
補色=色相環の反対にある2色のこと。
たとえば赤の反対は、青緑。
黄色の反対は青紫のような関係です。
補色はお互いの色を目立たせる効果があります。
出題例
①緑みの青の補色は?
【答】赤みの橙
②黄みの橙の補色は?
【答】青
色相環をしっかりと覚えておけば補色という言葉の意味が分かればできる問題です。
色相環の色の並びは絶対に覚えておきましょう‼
色立体
色立体=色相ごとに上下方向は明度・外周までの距離は彩度をあらわした図
出題例
図の①~⑤は何を表すか?
【答】①明度 ②彩度 ③白 ④黒 ⑤純色
色立体の問題では、出題の仕方は学校により多少の違いはありますが、答えとなるワードは、色立体という単語を答えさせる問題か、出題例の①~⑤にほぼ絞られます。
それぞれ意味するものと言葉を覚えておきましょう。
混色
色を混ぜること。
大きく加法混色と減法混色に分かれる。
加法混色の仲間に中間混色がある。
1.加法混色
①異なる色の光で同一エリアを同時に照らしたときの混色。
②色を重ねていくと白になる→デジカメ、カラーテレビ
2.減法混色
①絵具やカラー印刷など身の回りの多くのものに使われている。
②色を重ねるごとに暗くなる。
3.中間混色…加法混色に含まれる混色
①回転混色…色付きのコマ、回転盤を回転させると見える混色
②並置混色…モザイク画、カラーテレビ、パソコンディスプレイ。細かい色付きの点々を遠くから見たときの混色
出題例
①中間混色には並置混色と何混色があるか?
【答】回転混色
②混ざれば混ざるほど、色が暗くなる。このような混色を何というか?
【答】減法混色
以上が美術のテストで試験範囲が「色彩」や「色」について出題されることです。
覚えることも多いですが、理屈と併せて暗記をすることで覚えやすくなります。
しっかり勉強して高得点を取ってください‼