夏休みの宿題・生徒会選挙・文化祭の宣伝…さまざまな場面で作る機会のあるポスター。
定期テストの範囲になる学校もあります。
今回は、ポスターのつくり方の手順と上手にできるコツを紹介します。
ポスターのつくりの手順
テーマを決める
地球温暖化、薬物依存、文化祭の宣伝、生徒会選挙の候補者紹介、交通安全などたくさんのテーマの中で、自分が取り上げたいテーマを決めます。
ポスターに書く文字を決める
文字の部分で大切なことは、
①一言で伝わること
②正確に情報を伝えること
③見た人の印象に残ること
この3つがポスターの文字に必要なことです。
ポスターを見た人が、思わず立ち止まりひきつけられるような言葉が、浮かべば理想です。
しかし現実は難しいと思います。
ひとりで悩んでいてもなかなかアイデアは浮かばないので、インターネット・TV・雑誌などの広告媒体を見てアイデアの参考にしてください。
何をメインにするかを決める
何をメインのイラストにするかを考えます。
環境問題がテーマであれば、植物・動物・流れている水などをメインのイラストにするとポジティブな印象のポスターになります。
反対に砂漠、飢える動物などを描くことで危機的状況であるということを訴えることもできます。
どちらが良いかはケースバイケースなので言葉とのバランスで決めて下さい。
図鑑や写真で調べておくと完成図がイメージしやすいのでおすすめです。
レイアウトを決める
文字の配置やイラストの配置を決めます。
ポスターの設計図を作るイメージです。
この工程が終わると頭の中ではポスターが完成している状態になります。
ここも一人で考えると難しいと思います。
チラシやインターネットでポスターの画像を調べることで、レイアウトの参考になります。
特に、絵と文字のバランスは、ポスターでは非常に大切です。
ポスターは時間をかけてじっくりと見てもらえるものでありません。
パッと見たときの印象が大事です。
最初にイラストで見ている人をひきつけ、文字で共感または啓蒙するのが目的です。
いろいろなポスターを見て、自分のイメージに近いものを探しましょう。
下書きをする
レイアウトが決まったら、それぞれの場所に文字とイラストを下書きします。
文字を書くときのコツ
きれいに書くにはいくつか方法があります。作業する場所や条件でやりやすいものを選んでください。
①ワードで文字を入力
②レイアウトに合わせた文字サイズにして、印刷
③印刷した紙をポスターの紙の文字を書きたい場所に合わせておく
④紙が動かないようにマスキングテープで止める
⑤文字のふちを上から鉛筆で強くなぞる。
⑥ポスター用紙に鉛筆でなぞった跡がつく
①筆圧は弱めに書く
②茶色・黄色・水色などの色鉛筆であれば、ふつうの鉛筆に比べて跡が見えにくいのでお勧めです。
③定規を使って書く。フリーハンドで書くと、文字の大きさや並びに統一感が出にくいため非常に読みづらいです。
字体は、目立たせたい時はゴシック体、読みやすさを目的とするときは明朝体がお勧めです。
また、目立たせたい文字だけを他の字よりも大きくすることでよりインパクトを持たせることができます。
イラストを書くときのコツ
絵が上手な生徒に、「なんで、そんなに上手に描けるの?」と聞くと、共通して言うことがあります。
それは「見えているものを、そのまま写しているだけ」。
頭の中で想像して書くのではなく、写真やモデルをよく見ながら書いていくと上手く描けます。
「しっかり観察する‼」上手に絵を描くための第一歩です。
色つけ
下書きが終わったら、いよいよ色つけです。ここで失敗するとせっかくの作業が台無しになります。
色つけのコツ
①塗る順番は、塗る範囲が広く色の薄いところから塗っていく。
「大きいところ⇒小さいところ」「薄いところ⇒濃いところ」。この2つに気を付けて色を塗って下さい。
②色は多く使い過ぎない。
理想は3色。最大でも5色に抑えると、遠くからでも目立ち読みやすいポスターになります。
③色の濃淡に気を付ける。
全体的に色を明るくすると目立ちますが子供っぽい印象になり、さらに読みづらいです。
ポイントの部分を明るくして他の部分を暗くすることで目立たせたい部分をくっきりと目立たせることができて、読みやすいポスターを作ることができます。
以上が、ポスターの作成の順番です。この順番を意識しながらポスターを参考にしてみることで上手なポスターが作れると思います。頑張ってください‼