高校受験では最後に爆発的に伸びる子どもがいます。
12月まで模試での志望校判定がずっとE判定だったのに1月でA判定になり、そのまま本番でも高得点を取り第一志望に合格した子ども。
1月になっても判定はC判定。2月になり急激に成績が上がり一気に合格圏に入り合格した子ども。
そんな子供たちを何人も見てきました。
しかしそれは全ての子どもに該当する訳ではありません。
実は受験前の最後に伸びる子どもには共通する準備がありました。
この記事では高校受験で最後に伸びる子どもの5つの共通点を紹介します。
もしあなたの子どもがまだ受験期を迎えていないのであれば、まだチャンスはあります。
高校受験で最後に伸びる子どもの共通点①部活だけではなく勉強もしていた
最後に伸びる子どもは、そもそも受験の直前期以外でも最低限の勉強はしています。
目指す学校にもよりますが、部活を引退してから勉強を始めても中学3年間のカリキュラムを定着させることができません。
塾に行かせたり、子ども自身が家で時間を見つけて勉強したりと、一日のどこかで勉強をしています。
最後まで伸びない子どもは、中1の頃から言い訳が多いです。
そして「勉強をしないこと」を「勉強ができない理由」に変えています。
高校受験で最後に伸びる子どもの共通点②中2の3学期からは点数が上がり続けている
中2の3学期の定期テストの結果は非常に重要です。
東都ゼミナールの10年分の卒業生のデータを集計しても高校受験で最後に伸びる子のほとんどが中学2年生の3学期から点数を上げ続けています。
一方、最後まで伸びない子どもの3学期の成績は2学期と比べてほぼ横ばいのケースが多いです。
中2の3学期が大事だという話は学校の先生も毎年しています。
それでも中2の2学期と比べて成績に変動がないということは、勉強量が変わっていないということを意味します。
大切な時に頑張れなかったわけなので、受験が迫っても自分を追い込むことができません。
成績が伸びるわけがありません。
実際に過去のデータを見ても中2の2学期の成績と3学期の成績が横ばいの子どもは中3の2学期の成績も同じ水準の点数です。
高校受験で最後に伸びる子どもの共通点③休みの日には勉強をしている
中1や中2でも休みの日に勉強時間がゼロということはありません。
テスト前の部活が休みの期間は学校が終わったら、すぐに勉強を始めて夜遅くまで追い込みをかけています。
中3になると秋以降は毎週模擬試験を受験して夕方からテストの直しや苦手な科目の復習をしています。
以前、部活の時間に今より規制が緩かったころ試験1週間前でも20時まで部活をしている学校がありました。
そこで副部長をやっていた子どもは、部活後に夜中の2時まで勉強をして通知表の成績はほぼオール5。
早稲田大学の付属の高校に進学しました。
高校受験で最後に伸びる子どもの共通点④部活でも好きなことだけではなくツライこともやっていた
高校受験で最後に伸びる子どもは、部活の時にツライ練習でも手を抜きません。
たとえばテニス部の場合、コートでボールを使った試合形式の練習を嫌いな人はいないと思います。
しかし練習には準備・ランニング・筋トレ・基礎練習・片付けなどテニスの上達とは直接関係のない活動内容や上達するために必要な練習メニューでもランニングや筋トレなどのツライ練習もあります。
楽しい練習だけを積極的に行い、ツライ練習で手を抜く子どもは成績が伸びません。
上達のために必要なことであればつらい筋トレやランニングも基本的にはサボりません。
高校受験で最後に伸びる子どもの共通点⑤体力・持続力がある
やらなければいけないときに継続する体力と持続力があります。
「時間が遅いから今日は寝る。」という取り組み方をしません。
「今日やることは今日やる‼」という姿勢でガリガリ勉強に取り組みます。
とくに受験勉強が終盤に迫ってくると、どれだけ多くの問題演習を行ったかが成果を分けます。
高校受験で最後に伸びる子どもは、1日に一つでも多くの科目で一問でも多く問題を行うための体力と持続量をもっています。
まとめ
今回、紹介したことは目に見える共通点です。
根底には3つの共通することがあります。
①好きなことだけではなく我慢ができる。
②ただやるのではなく結果を出すために考えて努力をする
③努力に応じた成果を出している
部活だけでクタクタに疲れるはずです。
それでもやれる時間で勉強はしていた。
中2の3学期以降は部活や習い事も忙しくなるはずです。
それでもテスト勉強は前回よりも今回、今回よりも次回と勉強する量を増やした。
だから成績を上げ続けることができます。
自分がやりたいことだけをやるのではなく、大変でも必要なことであれば甘えることなくやれる子どもが高校受験の最後に伸びる子どもです。
この記事を読んで自分の子どもは全然違うとあきらめないでください‼
もし最後の最後まで成績を伸ばすことを期待するのであれば、子どもと状況や将来を共有して行動を変えていくように促してください。
待っていても変化は訪れません。
変化を起こし続けようと継続していくことで変化を起こす可能性が生まれます。