中学生の技術では製図という単元があります。
制作物を作る際にも必要ですが、定期テストでも出題される学校があります。
特にキャビネット図と等角図は定期テストでの出題率が高く、高得点を取るためには、正確に書けることが重要です。
この記事では、中学生の技術で必要な製図のやり方を紹介します。
製図の種類と特徴
製図の種類は以下の3つです。
(1)キャビネット図
特徴:立体の正面を正確に表せる
(2)等角図
特徴:立体の全体の形を表せる
(3)第三角法
特徴:等角図やキャビネット図では難しい部品の正確な形や接合方法なども表現できることができるため、工業製品の製図に広く使用されている
書き方
(1)キャビネット図
①立体の形をもっともよく表す面を正面と決めて細い線で正面の下書きをする
②奥行きを示す線を引き、実際の長さの半分のところに長さの目印をつける。
※奥行きの線を描くときの角度は45度
※奥行きの線は実際の長さの半分
③目印から正面の各辺に平行線を引き右側面と上面を書く。
④不要な下書きの線を消して、太い線で仕上げる。
(2)等角図
①水平線に対してそれぞれ30度の線と垂直線を引き、奥行きの長さと、高さの目印をつける
②目印から水平線に対して30度の線と垂直戦に平行な線を引き、左右の2面をかく。
③左右の交点から奥行きの線に平行な線を引き、上面をかく。立方体から切り取る部分をかく
④切り取る部分の下がきの線や不要な線を消して、太い線で仕上げる
(3)第三角法による正投影図のかき方
ステップ1
①立体の特徴をもっとも表す面を正面とする
②基準となる水平線と垂直線を引く
③必要な寸法を取り、目印をつける。
ステップ2
①正面図と右側面図の高さの線を目印より引く
②正面図と右側面図の垂直線を目印より引く
ステップ3
①コンパスを用いて必要な寸法を右側面図から平面図に移し、平面図の水平線を引く
②正面図と右側面図の水平線を引く
ステップ4
①不要な下書きの線を消し、太い線で仕上げる
定期テストで出題されること
(1)正投影図の立体を見て、キャビネット図や等角図を書かせる問題
→前述の「キャビネット図のかき方」「等角図のかき方」を参照して下さい。
(2)キャビネット図を見て正投影図を書かせる問題
→前述の「第三角法による正投影図のかき方」を参照して下さい。
(3)キャビネット図と等角図の傾ける角度は?
答 キャビネット図は45度 等角図は30度
(4)キャビネット図の奥行きの長さをどれくらい短くするか?
答 実際の半分の長さにする
(5)それぞれのかき方を言葉で説明させる問題
前述の「キャビネット図のかき方」「等角図のかき方」「第三角法による正投影図のかき方」を参照して書き方の手順を覚えておけば、対応できます。
まとめ
製図の勉強のコツは種類→特徴→作成方法を覚えるという順番で勉強をするとスムーズに知識が定着できます。
また、どのように見えるかは、製図を描く練習をすると想像力がつくために、できるようになっていきます。
最後に注意点です。
定期テストでは、フリーハンドでの製図を可としている中学校もあります。
しかし、基本的には定規を使用して書く練習をすることをオススメします。
慣れるまで最初は大変かもしれませんが、各図法を2回くらい練習すればできるようになります。
頑張って練習してください。