定期テストで成果を上げるには
いかに “自分の身につく” “自分のためになる” ノートを作れるかがポイントです。
ノートにまとめなさいとはよく言われます。
また、周りにやっている人がいる。
提出物として課されることも多々あります。
でも、どうやったらよいか困っている人も多いでしょう。
ここでは、使うもの(-媒体)、書き方(-仕様)と、メリット・デメリットの3つの点から、述べていきます。
ノートまとめも、成果もグッと上がります。
ノートの作り方
何を使うか
ノート(ルーズリーフ)
紙ベースのごく普通のノートです。何を今さら・・・な感じがあります。
そのとおりですが、だからこそ普通に使い続けるとともに、改めて考えてみることも必要です。
最近でこそパソコンやさまざまな記憶・記録媒体が出てきたものの、まだまだ手書きノート健在です。(昔から使われ、今もなお、そして今後もなくなることはないでしょう)
それだけ必要なもの、使えるものです。
利用しないのはもったいないですよね。
いろいろに書けて、オリジナルなノートができて、すぐにどこでも見ることができる。
よほど管理が悪くない限りまずなくなるということがない。
残るから、あとで必要になった時に見返せる。
勉強はもちろん、それ以外にもすごくよく使えますね。
欠点もあります。
追加したいことや(ちょっとならともかく、なかなか多いとき)、入れ変えたり、差し替えたりするのは不向きです。ほかに工夫するしかない。
途中で終わった時、場合によってはかなり余ってしまうということもあります。
ルーズリーフだと、この長所短所が逆になります。
紛失しやすい代わりに、自在に入れ替えできて、中途半端に余ることもありません。
暗記カード
英単語の暗記で使うことが多いのではないでしょうか。
まずそういう印象がありますが、他にも社会や国語の語句の暗記にも使われていますよね。
なじみのあるものなので、抵抗もなく普通に使いこなせることと思います。
これも使い続けられているし、これからも活用されていくでしょう。
ノート以上に場所を取らずに見ることができますね。
追加、入れ替え、差し替えは自在。
いつでもランダムに入れ替えられるので、新たに付け加えたり、覚えたら抜きとるとかもできます。
順番を変えることで、あそこに書いてあった的な暗記も防げます(これは勉強になってない)。
当然、暗記に特化しているので、本格的な「まとめ」ではないですね。
多少の文言の確認には役立ちます。
パソコン
最近ではこれも使われるようです。個人ばかりでなく、今は学校でもパソコンやタブレット端末、iPodが使われているので、これからはごく当たり前のことかも。
“編集”を考えると、ルーズリーフや暗記カードよりもはるかに便利でしょう。紙ベースにはかなわない。
ただし、使い慣れていないと使いこなせない。
起動させて開いてとか、常に手元に置いておく、すぐ参照するとかになると、やや不便かもしれません。
どう書くか
一問一答形式
暗記タイプはこれ。
おおかた暗記カードで事足りると思いますが、問いが文章だったり、解答が説明するものの場合は、ノートが適しています。
必要なところのみを暗記・勉強したいのであれば、ルーズリーフがいい。
1~2枚で、持ち歩きしやすいです。
表裏で設問と解答を書く、左右で設問と解答を書くのが王道。
暗記系の、理科、社会はこれですね。英単語・熟語や重要文法を文で覚える暗記にも使えます。
国語の語句や知識事項の暗記にも使えます。
問題解き直し
これはまず数学です。
計算にしても、文章題、関数や図形でも、説明(理屈)のあと、問題演習をこなさないと身につきません。
間違えたりできなかったら、解き直して、そして類題演習。この繰り返し。
とにかく解き直すためのノート。まとめというより、解き直すだけといった感じですが、数学ではこれが大事です。
いつもここで間違える、ここが弱い、ここはできるようになったから次はこっちをできるようにしないと。
というように、やればやるほど、“勉強”“改善”になります。
立派な「まとめノート」と言ってもいいじゃないですか!!
もちろん、他の科目でも同じようにできます。
中でも、理数の演習タイプは特に適しているといえます。
まとめタイプ
暗記や問題を解くものではなく、バリバリにまとめるやつです。
「まとめノート」そのものです。
こちらは主に理科・社会タイプといったところです。
図を書く、絵やイラストもつける、色も使う。
国語にも大いに活用できます。
というのも、国語は各学校の授業ごとにかなりのオリジナル要素が入るからです。
基本的な教える内容は決められていますが、先生ごとのオリジナル要素の入る余地が大きいのです。
板書やプリントとなると、市販の教材はもとより、塾教材でも及ばないことが多々あります。
これをカバーするのが、「まとめノート」です。
板書をきちんと写して、プリントもチェックをつけたりしていればまとめるほどのこともないと言えますが、改めて大事なところを書き出すとかすると、勉強になります。
何でもかんでも書けばいいというものではないということですが、
次に、このことについて触れてみます。
これがポイント
情報量が多くならないこと
よく学校のノートを全部写す人がいますが、よく考えると、もうノートあるのだからやる必要ないじゃん、ってなりませんか?
難しかったり分かりにくかったところ、演習問題やって間違いが多いところ、これらをまとめれば効率いいです。
そういうところだけなら、写しもありです。無駄なく進められます。
自分の覚えやすいようにちょっと書き方を変えるのもよし。これは考えて書くことになるので、身につきます。工夫することにもつながる。
使えるまとめノートにしましょう。
図表も入れて
文字だらけよりは、図表が適度に入っていた方が見やすいしわかりやすいでしょう。
(と言いつつ、今これも文字が多い?!)
やっていることにもよりますが、図表がふんだんにあったほうが良い場合もあり。
理科や社会はコピーして貼り付けた方がいいこともあります。
自分の手で書くのが確かに一番ですが、時間や効率を考えて、上手く使い分けられるようにするといいです。
絵が得意な人は、イラストを入れるなんていうのもありです。
作り込み過ぎない
“書く”ことに夢中になってはいけないということです。
学校にまとめたものを提出しなさいというのならば、丁寧さは必要です。
自分で使うのであれば、どんどん書く、分かりやすく書く、これで進めましょう。
色も基本の黒以外は、赤、青です。多くてももう一色、緑くらいです。
どういう時にどの色を使うとかも決めておく。
カラフルなノートにするのではありません。自分にとって分かるノートにするのです。
(これは女の子に多い、気を付けましょう)
だから字もそうです。
雑なのはもちろん、丁寧すぎるとかきれいすぎるのもNGです。
丁寧なのはいいことですが、度が過ぎてもいけない。
(男子は字を丁寧に)
だいたい、凝っていたら、勉強にならないのに加えて時間がかかりすぎて何もできなくなってしまいます。
時間も必要
それで必要なのが、時間です。
「まとめノート」を作るからには、時間も必要です。
期末テストのように9教科あると、1週間やそこらでは間に合いません。
いや、5教科のテストでも1週間や10日では足りない。
やはり最低は2週間。
本来は、日頃からやっておいて、2週間前からはより一層力を入れていくのが理想です。
時間に余裕を持って勉強も進めなくてはならないです。
計画を持って進める、テストから逆算して計画する、ということが大切です。
「まとめノート」を作らないメリット・デメリット
最後に「まとめノート」を作らないとしたら・・・をみてみます。
メリット
教科書や授業ノート、プリントを見直す時間がもっと取れる。問題演習がもっと多く、じっくりできる。
他のことにまわせる時間が増えるというのが大きいです。
提出物がやたら多いこともあります。
実技科目のテストも疎かにできません。
デメリット
角度や視点、問われ方を変えられた時や、応用された時に弱いということが挙げられます。
あとになって何か見直す必要が出てきた場合に困ることもあります。
自分で手を動かして書いて残した成果は大きいと言えます。
ノートを作っているヒマがあったら問題解いておいたほうがいいとか、ノート使ったり書いて覚えろと、いろいろ言われます。
どれが正しい、違っているとは言えません。それぞれ長短あります。
時と場合によっても、活用度が変わってきます。
その時々の状況に応じて、自分なりのやり方を確立して、勉強進められるようにしたいものです。
また、高校生になれば、殊にそうできるようにしておかないと、勉強が追い付きません。
まとめ
何をどう勉強・暗記するかなど目的・内容に応じて対応しましょう。
①使うものを決める
ノート、ルーズリーフを上手く使い分けるのもポイントです。
また、使うノートを、科目や使用目的で種類や外見等を統一して分かりやすく管理しましょう。
②書きかたを考える
同じ科目でもまとめと、演習や暗記で分け、ごちゃごちゃにしないようにする。
まとめ方や字、配色に気を付けることも大事です。
③メリット・デメリットを把握して自分に合ったやり方を見つける
初めのうちは大変に感じます。
しかし、だんだんと自分の型ができてくると勉強も進む、はかどることが感じられるようになります。
あなたも
ノートが上手に使える人=勉強できる人
の仲間入りをして下さい。