中学の英語が分からない‼英語が得意なる9つのステップ

中1の2学期くらいまでは英語が得意だった。

三単現くらいからよく分からなくなり点数も下がっていった。

中2になり不定詞・動名詞・比較・接続詞…。

もう何をやっているのか理解ができない。

復習をしようにもテキストの目次を見るだけでも絶望的な気持ちになる。

何がわからないかもわからない‼

こんな悩みありませんか?

実はこの悩みは中学1年生のThis is a pen・I am a doctor.・Do you like English?などの学習内容をしっかりと理論に合わせて勉強しなかったことが原因です。

考え方を理解することで、たくさんの文法事項をすっきりと整理することができて一気に英文法が得意になります。

この記事では中学の英語がわからないと困っている人が英語の文法をできるようにするために最も重要なポイントを紹介します。

目次

英語をできるようにするために最も大切なことは?

英語がわからないというほぼ100%の中学生は主語と動詞の判別がついていません。

英語は主語+動詞+~.という構造に基本的になっています。

主語+動詞の部分はさまざまなバリエーションがあります。

中学1年生から中学2年生の1学期までは主語+動詞のいろいろなパターンを勉強します。

この段階で勉強が不十分だった場合、中学2年生から「主語+動詞」以外の「~」の部分に学習内容がはいると絶望的に英語が分からなくなります。

英語を分かるようにするためには「主語+動詞」の部分をしっかり理解することです。

中学2年生や中学3年生であれば「わからない」という状態を「わかる」という状態に変えることができます。

1年生であれば「わかる」から「得意」にかえることも可能です。

もちろん中学2年生や中学3年生でも、その後の頑張り次第で得意に変えることは可能です。

何年生でも、まずは「主語+動詞」の部分を完璧に出来るようにすることが重要です。

そして今回紹介するステップを踏めばどんな英文でも主語と動詞の部分は分かるようになります。

では紹介していきます。

主語と動詞をつくるために必要な知識

  一般動詞とbe動詞の判別ができる

be動詞の判断の仕方

英語では「am」「are」「is」日本語では「~です。」となっていたらbe動詞です。

(できれば「ある」「いる」「なる」も覚えたほうが良いです。いっぱいあって大変だと感じる場合は、とりあえず「です」はbe動詞と覚えてください。)

一般動詞の判断の仕方

英文から考える場合はbe動詞(am/are/is)がなければ一般動詞です。

日本語から考える場合は食べる」や「住む」など「動作」や「状態」を表す言葉があれば一般動詞です。

ポイント

①英語で動詞は2種類しかありません

一つの文に必ず動詞は一つあります。

だから、一般動詞を使えばbe動詞は使えません。

反対にbe動詞を使ったら一般動詞は使えません。

例題

では、次の文がbe動詞の文なのか?一般動詞の文なのか?を考えてみてください。

①私は、医者です

②彼女はテニスをします

③This is a pen.

④I study English.

⑤私は彼女が好きです

【解答と解説】

①私は、医者です

「です」となっているのでbe動詞の文です

②彼女はテニスをします

「します」という動作を表す言葉があるので一般動詞の文です。

③This is a pen.

「is」があるのでbe動詞だと分かります。

④I study English.

am/are/isがないので一般動詞だと分かります。

⑤私は彼女が好きです

「です」とありますが「好き」という状態を表す言葉があります。

一つの文に動詞は一つしか使えません。

この場合は「好き」という動詞を「好きです」と丁寧に言っているだけだと分かります。

つまり、これは一般動詞の文です。

「~です」の場合は、「です」の前に注目して下さい。

「走る」や「知る」など動作や状態を表す言葉があれば一般動詞の文、それ以外の「医者」や「きれい」などであればbe動詞です。

最初に動詞を確認する習慣をつける

be動詞を練習するときに英語が得意になるか不得意になるかが決まる。

まずは下の( )に何が入るか考えて下さい。

This (  ) a pen. =「これはペンです」

I (  ) a doctor.=「私は医者です。」

見た瞬間「is」と「am」という答えが思いつくと思います。

では、なぜisとamが答えになるのでしょうか?

この質問に英語が苦手な子どもは「Thisだから」や「Iだから」と答えます。

この問題をしっかりと理由をもって解くことが、英語が苦手になる最初のポイント「三単現のS」を理解するときに密接に関係します。

This (  ) a pen. =「これはペンです。」

まずチェックするのは動詞です。

「です」なので「be動詞だ‼」と判断できます。

主語の探し方

主語は、日本語から探す場合「~は」「~が」の部分です。

英語から探す場合は、語順を覚えて動詞との位置関係で主語を探します

ですからまずは基本的なbe動詞と一般動詞の語順をしっかりと覚えましょう。

Sは主語を意味して、Vは動詞を表します。

語順 be動詞 一般動詞
肯定文(~だ) S  be動詞 ~. S  V~.
疑問文(~か?) be動詞  S  ~? Do  S  V~?
否定文(~ではない) S  be動詞  not ~. S  don’t  V~.

たとえば、この以下の文の主語はどこですか?

My son isn’t a junior high school student.

まず動詞を探します。

isがあるのでbe動詞だと分かります。

notがあるので否定文です。

否定文の語順では、主語は動詞の前にあるので、My sonが主語だと分かります。

ポイント

語順は完璧に覚える

動詞を基準に主語を探す

例題

①You are not kind.

②Do you play baseball?

③This book is interesting.

④The pen on the desk is Tom’s.

【解答と解説】

①You are not kind.

areという動詞に注目します。

notがあることからbe動詞の否定文だと判断できます。

S be notという語順で並ぶので、動詞の前であるyouが主語だと分かります。

他の問題もすべてこの考え方に当てはめれば主語を導くことができます。

②Do you play baseball?

動詞を探します。

今回はam/are/isが見当たりません。

つまり一般動詞の文だと判断ができます。

Playがあり先頭にDoがきていることから、一般動詞の疑問文だと判断できます。

一般動詞の疑問文はDo S Vの順番なので、playの前のyouが主語だと分かります。

③This book is interesting.

この問題からは今までの説明をしっかりと理解して、同じように考えないと間違える人も出てくると思います。

同じように考えましょう。

まずは動詞を探します。

isが見つかりました。

この分はbe動詞の文だと判断できます。

語順を考えると、notがありません=否定文ではありません。

またbe動詞が先頭に出ていません=疑問文でもありません。

つまりこの文は肯定文だと考えられます。=主語はisの前のThis bookということになります。

しっかりと理解できているかどうかは、日本語訳をすると判断できます。

「これは面白い本です。」という日本語訳をした場合、まだ考えて英語に取り組めていません。

主語はThis book です。

日本語の場合「~は」とつけるのが主語です。

ですから「This bookは」⇒「この本は」という日本語になります。

全体を日本語にすると「この本は面白いです。」という日本語になります。

④The pen on the desk is Tom’s.

同じように考えましょう。

まずは動詞を探します。

isが見つかると思います。ここが動詞です。

今回もbe動詞の肯定文だと判断できます。

つまり主語はbe動詞の前のThe pen on the deskが主語だと分かります。

日本語にすると「The pen on the deskは~」ということなので「机の上のペンは~」となります。

全文を日本語にすると「机の上のペンはトムのものです。」となります。

これが主語と動詞をよく分かっていない子どもが日本語訳をすると「トムのペンは机の上にあります。」という日本語にすることが多いです。

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主語の人称と単数or複数を判断できるようにする

動詞と主語が見つけられるようになったら次のステップです。

主語の人称と単数か複数かを判断できるようにします。

主語の人称の判断のやり方

主語の部分が

「わたしのこと」=1人称

「あなたのこと」=2人称

「わたし・あなた以外のこと」=3人称

と判断します。

以下の例文で主語を探して何人称か考えてみます。

Ex わたしは日本人です。

⇒「わたしは」が主語です。

「わたしのこと」なので1人称です

Ex 私の父は医者です。

⇒「私の父は」が主語です。

「わたし」とありますが、医者なのは誰かを考えてください。

「わたし」ではなく「父」のことです。

つまり「わたし」でも「あなた」でもないので3人称だと判断できます。

主語の単数・複数の判断のやり方

これは簡単です。

主語を探し、ひとり(もしくくはひとつ)か、ふたり以上(またはふたつ以上)かを判断するだけです。

ひとり(ひとつ)=単数

ふたり以上(ふたつ以上)=複数

以下の例文で主語を探して人称と単数/複数を考えてみます。

Ex これは私の鉛筆です。

【解説】

主語は「これは」です。

ひとつなので「単数」です。

人称は「わたし・あなた以外」なので「3人称」です。

主語が3人称・単数だと判断できます。

Ex 私とあなたの父は親戚です。

主語は「私とあなたの父は」です。

登場人物は「わたし」と「あなたの父」の二人です。

つまり複数だと判断できます。

では何人称でしょうか?

複数の場合の人称考え方は「~達」と言い換えられるか?と考えると判断しやすいです。

「わたし」と「あなたの父」を○○達に置き換えます。

「私たち」に置き換えられます。

「わたし」のことを言っているので1人称です。

「私とあなたの父は」は1人称・複数だと判断できます。

ポイント

①日本語から主語を見つける時は「~は」

②主語を見つけたら人称と単数・複数を決める

③人称のまとめ

人称 内容
1人称 自分のこと
2人称 あなた(相手)のこと
3人称 わたし、あなた以外のこと

④単数と複数の違い

単数=ひとり/ひとつのこと

複数=ふたり/ふたつ以上のこと

例題

以下の日本文の主語の人称と単数/複数を答えなさい。

①わたしは昨日京都に行った

②あなたの母は明日仕事に行きます。

③あなたとジムは友達ですか?

④彼とあなたの友達は昨日どこに行きましたか?

【解答と解説】

①わたしは昨日京都に行った

主語は「わたしは」です。

「自分」のことを話しているので1人称

わたしだけなので単数です。

②あなたの母は明日仕事に行きます。

主語は「あなたの母は」です。

「あなたの」に騙されないでください。

「京都に行った」のは「母」です。

つまり3人称。「母」だけなので単数です。

③あなたとジムは友達ですか?

主語は「あなたとジムは」です。

二人いるので複数です。

複数の場合は「○○達」で同じ意味を考えます。

「私たち」「あなたたち」「彼たち」…「あなたたち」が同じ状況を表しています。=2人称

もし「ジム達」ではないのか?と思ったら会話の場面を想像して下さい。

自分(わたし)が相手(あなた)に「あなたとジムは友達ですか?」と聞いている状況です。

あなたを前に「ジム達は友達ですか?」と聞くのは変ですよね。

④彼とあなたの友達は昨日どこに行きましたか?

主語は「彼とあなたの友達は」です。

複数なので「○○達」で置き換えます。

「私たちは」「あなたたちは」「彼たちは」「彼女たちは」「それらは」…どれが同じ表現ですか?

正解は「彼たちは」です。

「彼とあなたの友達は~」は3人称・複数だと判断できます。

主語と動詞の部分をつくる9つのSTEP

動詞の形は主語で決まる

主語と動詞の部分の作り方

be動詞か一般動詞を決められるようになり、主語の人称・単数/複数を決めたら主語と動詞の部分が理由をもって書けるようになります。

たとえば以下の日本語を英語に変えます。

Ex あなたは医者ですか。

【考える手順】

  • Step1

まずは動詞を探します。

  • Step2

「です」の部分が動詞です。「be動詞」だと判断できます。

  • Step3

さらに「~か?」という文なので「疑問文」だと判断できます。

  • Step4

be動詞の疑問文なのでVS~?という語順です。

  • Step5

次に主語を探します。

  • Step6

主語は「あなたは」です。「あなた」のことなので「2人称」。ひとりしかいないので「単数」だと判断できます。

  • Step7

主語が2人称で単数の場合、使うbe動詞はareです。ですからAre you~?となります。

【補足】主語とつかうbe動詞の関係

人称 単数/複数 使うbe動詞
1人称 単数 am
2人称 are
3人称 is
1~3人称 複数 are

それに医者の部分を足してAre you a doctor?という英文が完成します。

Step1~Step7までのステップを全ての英文で行うことが大切です。

実は、この考え方が効果を発揮するのはbe動詞や主語が1,2人称の一般動詞のときではありません。

I amやHe isとやっていた時やI play Do you likeとやっていた時は、そんなに英語に困っていなかったはずです。

本格的に分からなくなってくるのは三単現のSのときです。

同じように考えればできます。


以下の日本文を英文に直しなさい。

Ex 彼はあなたを知っています。

【解説】

  • Step1

動詞を探します。→「知っています」の部分です。

  • Step2

「~です」がない→「一般動詞」だと判断できます。

  • Step3

「~か?」「~ない」という文でもない→「肯定文」だと判断できます。

  • Step4

一般動詞の肯定文→語順を覚えていればではSVという語順になると判断できます。

  • Step5

主語を探します。→主語は「~は」の部分なので「彼は」です。

  • Step6

「わたし・あなた以外」のこと→「3人称」+一人しかいない→「単数」だと判断できます。

  • Step7

一般動詞+主語が3人称・単数のときには動詞にSをつけるというルールがあります。

ですからHe knows ~.となります。

あとは残っている部分を足してHe knows you.となります。

【補足】一般動詞で主語が3人称・単数のときの語順

語順 一般動詞(Sが3人称・単数のとき)
肯定文(~だ) S  Vs~.
疑問文(~か?) Does  S  V~?
否定文(~ではない) S  doesn’t  V~.

一般動詞の語順をしっかりと覚えていれば簡単です。

肯定文のときは動詞にsをつける。doがあったらdoesにするだけです。

例題

以下の日本文を英語にしなさい。

①私の兄は中学生です。

②私は医者ですか?

③わたしは英語が好きではありません。

④彼は中国語を話しません。

【解答・解説】

①私の兄は中学生です。

  • Step1

動詞を探します。→「です」の部分です。

  • Step2

「~です」=「be動詞」だと判断できます。

  • Step3

「~か?」「~ない」という文でもな=「肯定文」だと判断できます。

  • Step4

be動詞の肯定文=SVという語順になると判断できます。

  • Step5

主語を探します。主語は「~は」の部分=「私の兄は」です。

  • Step6

「わたし・あなた以外」のこと=「3人称」+一人しかいない=「単数」だと判断できます。

  • Step7

be動詞で主語が3人称・単数のときにはbe動詞はisを使います。

ですからMy brother is ~.となります。

あとは残っている部分を足してMy brother is a doctor.となります。

②私は医者ですか?

  • Step1

動詞を探します。→「ですか」の部分です。

  • Step2

「~です」=「be動詞」だと判断できます。

  • Step3

「~か?」となっている=「疑問文」だと判断できます。

  • Step4

be動詞の疑問文な=VSという語順になると判断できます。

  • Step5

主語を探します。主語は「~は」の部分=「私は」です。

  • Step6

「わたし」のこと=「1人称」+一人しかいない=「単数」だと判断できます。

  • Step7

be動詞で主語が1人称・単数のときにはbe動詞はamを使います。

ですからAm I ~?となります。

おそらく今まで見たことがあるという響きだけで英語をやっている子どもは、この問題ができません。

状況としてはかなり限定的な状況ですが、ルール通りに英文を作るとこうなります。

あとは残っている部分を足してAm I a doctor?となります。

③わたしは英語が好きではありません。

  • Step1

動詞を探します。→「好きではありません」の部分です。

  • Step2

「~好きではありません」=「一般動詞」だと判断できます。

「ではありません」だから「be動詞」だとだまされないでください。

好きという状態を表す言葉があるので一般動詞です。

動詞は文に一つしかありません。

  • Step3

「~ありません」=「否定文」だと判断できます。

  • Step4

一般動詞の否定文=S don’t Vという語順になると判断できます。

  • Step5

主語を探します。主語は「~は」の部分=「わたしは」です。

  • Step6

「わたし」のこと=「1人称」+一人しかいない=「単数」だと判断できます。

  • Step7

一般動詞で主語が1人称・単数なので動詞はそのまま使えばよいと分かります。

ですからI don’t like ~.となります。

あとは残っている部分を足してI don’t like English.となります。

④彼は中国語を話しません。

  • Step1

動詞を探します。「話しません」の部分です。

  • Step2

「~です」がないので「一般動詞」だと判断できます。

  • Step3

「~しません」となっているので「否定文」だと判断できます。

  • Step4

一般動詞の否定文なのでS don’t Vという語順になると判断できます。

  • Step5

主語を探します。主語は「~は」の部分なので「彼は」です。

  • Step6

「彼」のことなので「3人称」。一人しかいないので「単数」だと判断できます。

  • Step7

一般動詞で主語が3人称・単数なので動詞の部分の形を変更することが分かります。

今回はdon’tをdoesn’tにかえるのでHe doesn’t speak ~.となります。

あとは残っている部分を足してHe doesn’t speak Chinese.となります。

8つ目のSTEP 時制を考える

考え方

動詞・文の種類・主語が判別できるようになったら次は時制です。

この記事を読んでいる人の学年にもよりますが、時制とは時間を表す表現方法です。

中1なら現在・過去・現在進行。

中2は過去進行・未来が加わります。

そして、中3はそれに現在完了が加わります。

その他、難関校を目指す場合は過去完了・現在完了進行形などもあります。

覚えることはたくさんあります。

しかし中1の学習内容で時制の判断ができれば、中2・中3の内容も問題なくできます。

ここからは、時制の考え方も加えて解説します。

Ex 彼は英語の勉強をしています。

例文を英語に直していきます。

考え方は、基本的には同じです。

ただここからはStep3とStep4の間に「時間はいつのことなのか?」というStepが入ります。

全部で8つのStepを判断します。

  • Step1

動詞を探します。=「勉強をしています」の部分です。

  • Step2

「~です」がない=「一般動詞」だと判断できます。

  • Step3

「~か」や「~ない」となっていない=「肯定文」だと判断できます。

  • Step4

「~しています」となっている=現在進行形だと判断できる。

  • Step5

現在進行形の肯定文の語順=S be ~ingという語順になると判断できます。

  • Step6

主語を探します。主語は「~は」の部分=「彼は」です。

  • Step7

「彼」のこと=「3人称」+ 一人しかいない=「単数」だと判断できます。

  • Step8

主語が3人称・単数=使うbe動詞はisだと分かります。

主語と動詞の部分はHe is studying ~.となります。

あとは残っている部分を足してHe is studying English.となります。

【補足】中1で勉強する時制のまとめ

文の種類 現在進行形 一般動詞の過去形
肯定文 S  be ~ing S  Ved~.
否定文 S  be  not ~ing Did  S  V~?
疑問文 be  S  ~ing S  didn’t  V~.

現在進行形は新しく覚える必要がありますが、一般動詞の過去形は一般動詞の現在形を覚えていれば簡単です。

主語の人称に関係なく肯定文であれば動詞にedをつける。

否定文や疑問文はdoの部分をdidに変えるだけです。

例題

①~③を英文に直しなさい。

①彼は野球をしません。

②彼は野球をしていません

③彼は野球をしませんでした。

【解答と解説】

①彼は野球をしません。

  • Step1

動詞を探します。=「しません」の部分です。

  • Step2

「~です」がない=「一般動詞」だと判断できます。

  • Step3

「~しません」=「否定文」だと判断できます。

  • Step4

時制=現在形だと判断できます。

  • Step5

一般動詞の現在形の否定文=S don’t Vという語順になると判断できます。

  • Step6

主語を探します。主語は「~は」の部分=「彼は」です。

  • Step7

「彼」のこと=「3人称」+一人しかいない=「単数」だと判断できます。

  • Step8

一般動詞+現在形+主語が3人称・単数=動詞の部分の形を変更することが分かります。

今回はdon’tをdoesn’tにかえるのでHe doesn’t play ~.となります。

あとは残っている部分を足してHe doesn’t play baseball.となります。

②彼は野球をしていません

  • Step1

動詞を探します。=「していません」の部分です。

  • Step2

「~です」がない=「一般動詞」だと判断できます。

  • Step3

「~していません」=「否定文」だと判断できます。

  • Step4

時制=現在進行形だと判断できます。

  • Step5

現在進行形のの否定文=S be not ~ing という語順になると判断できます。

  • Step6

主語を探します。主語は「~は」の部分=「彼は」です。

  • Step7

「彼」のこと=「3人称」+一人しかいない=「単数」だと判断できます。

  • Step8

主語が3人称・単数なのでbe動詞はisを使うことが分かります。

主語と動詞の部分はHe is not playing ~.となります。

あとは残っている部分を足してHe is not playing baseball.

③彼は野球をしませんでした。

  • Step1

動詞を探します。=「しませんでした」の部分です。

  • Step2

「~です」がない=「一般動詞」だと判断できます。

  • Step3

「~しませんでした」=「否定文」だと判断できます。

  • Step4

時制=過去形だと判断できます。

  • Step5

一般動詞の過去形の否定文=S didn’t Vという語順になると判断できます。

  • Step6

主語を探します。主語は「~は」の部分=「彼は」です。

  • Step7

「彼」のこと=「3人称」+一人しかいない=「単数」だと判断できます。

  • Step8

一般動詞+主語が3人称・単数ですが過去形=過去形のルールをつかうということが判断できます。

今回はdon’tをdidn’tにかえるのでHe didn’t play ~.となります。

あとは残っている部分を足してHe didn’t play baseball.となります。

9つ目のSTEP:助動詞がある?ない?

考え方

最後は助動詞の有無を考えます。

ここまでが一連の作業として判別できるようになれば主語と動詞の部分の考え方は完璧です。

例文を通して考え方を説明します。

Ex 私たちは英語を話すことができます。

基本的な考え方は先程までと同じです。

ただStep3と4の間に新しく考えることが入ります。

  • Step1

動詞を探します。=「話すことができます」の部分です。

  • Step2

「~です」がない=「一般動詞」だと判断できます。

  • Step3

「~か」や「~ない」となっていない=「肯定文」だと判断できます。

  • Step4

動詞のなかに「~できる」という意味が含まれている=助動詞を使うことが判断できます。

  • Step5

時制=現在形だと判断できます。

  • Step6

助動詞を使った肯定文=S 助動詞 Vという語順になると判断できます。

  • Step7

主語を探します。主語は「~は」の部分=「私たちは」です。

  • Step8

「わたし」のこと=「1人称」+「たち」となっている=「複数」だと判断できます。

  • Step9

助動詞の文なので主語の人称や単数/複数に関係なく「S 助動詞 V」の語順で単語を当てはめればよいことが分かります。

主語と動詞の部分はI can speak~となります。

残りの部分を足してI can speak English.

【補足】助動詞があった時の文の語順

文の種類 語順
肯定文 S 助動詞 V
否定文 S 助動詞 V
疑問文 助動詞 S  V

まとめの問題

今回紹介したStep1~9の考え方を使って日本語を英語に直してください。

①あの本は私のものです。

②わたしはテニスをしません

③あなたの兄は学校に行きましたか?

④あなたと彼女は友達ですか?

⑤わたしの父は公園を歩きます

⑥彼女は公園を走っていません。

⑦あなたはこのフルーツを食べることができますか?

【解答・解説】

①あの本は私のものです。

・動詞=「です」=be動詞・肯定文・助動詞なし・現在形=S be ~・

・主語=「あの本は」=3人称・単数⇒使う動詞=is

That book is mine.

②わたしはテニスをしません

・動詞=「しません」=一般動詞・否定文・助動詞なし・現在形=S don’t  V ~・

・主語=「わたしは」=1人称・単数⇒使う動詞=play

We don’t play tennis.

③あなたの兄は学校に行きましたか?

・動詞=「行きましたか」=一般動詞・疑問文・助動詞なし・過去形=Did S V ~?

・主語=「あなたの兄は」=3人称・単数⇒使う動詞=go

Did his brother go to school?

④あなたと彼女は友達ですか?

・動詞=「ですか」=be動詞・疑問文・助動詞なし・現在形=V S~?

・主語=「あなたと彼女は」=2人称・複数⇒使う動詞=are

Are you and she friends?

⑤わたしの父は公園を歩きます

・動詞=「歩きます」=一般動詞・肯定文・助動詞なし・現在形=S V~.

・主語=「あなたの父は」=3人称・単数⇒使う動詞=walks (※)

(※)この段階ではじめてつかう動詞の形が決まる。

本来であれば語順は「S Vs~.」となるところだが、動詞を見た段階では、動詞にSが必要かどうかわからない。

だから動詞をチェックした段階では語順はS V~.となる。

Your father walks in the park.

⑥彼女は公園を走っていません。

・動詞=「走っていません」=一般動詞・否定文・助動詞なし・現在進行形=S be not ~ing.

・主語=「彼女は」=3人称・単数⇒使う動詞=is

She is not running in the park.

⑦あなたはこのフルーツを食べることができますか?

・動詞=「食べることができますか」=一般動詞・疑問文・助動詞あり・現在形=助動詞 S   V ~?

・主語=「あなたは」=2称・単数⇒使う動詞=eat

Can you eat this fruit?

まとめ

いかがでしたか?

英語の基本は主語と動詞の部分です。

まずはこの部分を完璧につくることがとても大切です。

主語と動詞を作れるようにするために必要なことは

①主語と動詞の作るためのStepを理解して覚える。

②語順は完璧に覚える。

以下【考える手順】と【語順】をまとめたのでしっかりと覚えて下さい。

【考える手順】

Step1 動詞をさがす

Step2 動詞の種類を考える⇒一般動詞or be動詞

Step3 文の種類を考える⇒肯定文or否定文or疑問文

Step4 助動詞の有無を考える⇒can・must・may・shallなど or無し

Step5 時制を考える⇒現在or過去or進行or未来or現在完了

Step6 語順を決める

Step7 主語をさがす⇒「~は」「~が」。英文の場合は動詞の場所を基準に主語をさがす

Step8 人称と単数/複数を考える⇒1人称or2人称or3人称 + 単数or複数

Step9 主語と動詞の部分を並べる

【語順】

文の種類 肯定文 否定文 疑問文
be動詞 S be S be not be S
一般動詞 S V S don’t V Do S V
一般動詞(三単現) S Vs S doesn’t V Does S V
一般動詞(過去形) S Ved S didn’t V Did S V
現在進行形 S be ~ing S be not ~ing be S ~ing
助動詞 S助動詞 V S助動詞 not V 助動詞 S V

中1の範囲をしっかりと覚えれば中2なら過去進行形はbeの部分をbe動詞の過去形にするだけです。

未来形も助動詞のところをwillにするだけです。

中3になっても現在完了はVの部分を「have+過去分詞」にするだけです。

基本的な考え方はすべて同じです。

感覚ではなく思考を繰り返し、感覚で解けるようにすることで英語の力は高まります。

ぜひ頑張ってください。

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