偏差値70を目指す‼高校受験で必要なたった1つ英語の文法知識

高校受験で難関校に合格するためには下のような英文を日本文にできる能力が必要です。

理由を含めて日本語にできますか?

例文

①He found the book easily.

②He found the easy book.

日本語訳

①彼はその本を簡単に見つけた。

②彼は簡単な本を見つけた。

使われている単語はほとんど同じなのに意味が全く異なります。

多くの中学生は2つの文の違いを判断できません。

違いを理解するためには、単語ごとの品詞を区別できなければいけません。

しかし公立中学校では品詞の分類についてはほぼやりません

理由は

品詞の分類は理解するのが難しい。(実際は、そんなに難しくありません‼)

品詞の分類を理解するよりも大切なことがある。

全員が必要な知識ではない。

など色々考えられます。

しかし品詞の分類は、偏差値65以上の高校や早慶付属高など偏差値70を超える高校に合格するためには絶対に必要な知識です。

この記事ではゼロから難関校に合格するために必要な英語の知識を紹介します。

目次

高校受験の英語で最も重要なこと

高校受験の英語でもっとも大切なことは一つの英文をしっかり日本語にできることです。

高校受験では国公立でも私立でも英語の出題形式の大部分は長文読解です。

高校受験では文章の内容自体は非常に簡単です。

日本語訳を読めば中学1年生でも内容を理解できます。

文章の段落構成などが分からなくても一つずつの文が日本語にできれば文章全体の内容を理解できます。

文章内容が理解できれば問題も解けます。

難関校に合格するために必要なこと① 単語・熟語

単語や熟語などの語彙力は絶対に必要です。

知っていれば知っているだけ有利です。

逆に単語や熟語を知っている数が足らない子どもは、どれだけ解法テクニックや知識を教えたところでまったく成績は伸びていきません。

難関校に合格するためには普段からの地道な努力ができない子どもは無理です。

難関校に合格するために必要なこと② 英文法

英文法は英文の内容を理解するために非常に大切です。

最初の2つの例文にも示した通り単語だけを覚えても正しい意味が取れないことはご理解いただけると思います。

同じ単語を使っていても単語を置く場所で英文の意味が変わることもあります。

英文法の大切さが理解して欲しいのでもう一問例題です。

中学1年生の問題です。


問題:空欄にはいる単語は何ですか?

September comes just after (    ).

解答:August


「9月は( )月の後にきます。」という日本語なので8月が入ります。

しかし、英語の文法がよく分かっていない子どもは「9月の後に(  )月がきます。」と考えて10月と答えます。

文章の段落構成

段落構成から長文の全体をとらえるというような長文のテクニックは高校受験では不要です。

長文読解のテクニックは大学入試には多くあります。

大学受験の場合、出題される長文はニューヨークタイムズなどから出典されます。

高校入試に比べて文章の内容が高度です。

英文を全て日本語に直したとしても理解できない子どももいます。

日本人の高校生が英語圏の成人が読む内容を同じレベルで理解することがそもそも無理です。

そこで接続詞・副詞などをヒントに長文全体を論理的に文章構造から解いていくことが必要なのでテクニックを教えます。

偏差値60までで必要な知識

今回、紹介している内容は高校受験で偏差値65や70を狙うための知識です。

そのためには基本の基本ができていることが必要です。

英語は「主語+動詞+~.」という構造になっています。

基本の基本は「主語+動詞の部分を英語から日本語。日本語から英語にできる」ということです。

この記事では「~」の部分の理解を深めるためのもです。

もし主語と動詞の部分に不安がある場合は下記リンクの記事も併せて読んでください。

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偏差値65以上の高校に合格したいなら絶対に必要な知識

偏差値65以上の高校に合格したいなら絶対に必要な知識は「名詞・副詞・形容詞の判別」です

なぜ品詞の分類は必要か?

偏差値65以上の学校は英文を構造で取ることができないと意味を正確に取ることができません。

構造を取るためには品詞の理解が不可欠です。


まずは冒頭の例文がなぜ?日本語の意味が異なるのかを説明します。

①He/ found/ the book/ easily.

②He /found /the easy book.

①の解答・解説

easilyは副詞です。

細かい分類のやり方はこの後で説明します。

副詞というのは名詞以外につながる言葉です。

この文では「見つけた」につながるのでeasilyは「簡単に」という意味なります。

彼は/見つけた/その本を/簡単に=彼はその本を簡単に見つけた。

②の解答・解説

easyは形容詞です。

これも形容詞の仕事や判断の仕方についてはこの後で説明します。

形容詞は名詞を修飾する仕事があります。

この場合は、「本」を修飾するので「簡単な」という意味になります。

彼は/見つけた/その簡単な本を/=彼はその簡単な本を見つけた。


この例文以外でも品詞の分類ができないと中2で学習する不定詞・接続詞・比較、中3では分詞・動名詞・分詞構文・関係代名詞・間接疑問文・関係副詞は品詞の分類ができないと入試問題では対応できません。

品詞分類ができるメリット

品詞分類ができると英文法を単元別にスッキリと整理できます

文法問題が掲載されているテキストや学校の教科書の目次を見ると不定詞・動名詞・関係代名詞・接続詞・分詞など○○詞というのが数多く掲載されています。

実はこれらはすべて名詞・形容詞・副詞のどれかに分類できます。

ですから品詞の分類ができていれば、たくさんある○○詞という単元を3つに分類することができるため、数多くの文法の知識をすっきりと整理することができます。

目先の成績だけを追うとすぐに効果は出ないのですが、難関校に合格するという目標があるのであれば頭の中で文法知識が体系的に整理されているというのは大きなメリットです。

品詞の役割と分類のやり方

名詞の役割と分類のやり方

(1)名詞の役割

名詞=モノやヒトをあらわす語

たとえば机・鉛筆・医者などがあります。

このように目に見えるモノやヒトを表す言葉であれば分かりやすいです。

すこしレベルを上げます。

次の4つのうち名詞はどれでしょうか?

①「空」

②「平和」

③「公園で野球をすること」

④「彼が誰であるか」

正解:①~④はすべて名詞です。

①「空」と②「平和」が名詞なのは理解できるけど③「公園で野球をすること」や④「彼が誰であるか」が名詞というのはピンと来ないのではないでしょうか?

③は中2で学習する不定詞という文法単元です。

そして④は中3で学習する間接疑問文という文法単元です。

日本語だけをみてもよく分からないと思います。

もしこれが英語で出てきたら尚更です。

そこで判別する方法が役に立ちます。


(2)名詞の判別のやり方

名詞の判断のやり方=itに置き換えてはまったら名詞

Ex  I /played /baseball /yesterday.

Baseballが名詞かどうかを検討するために、baseballをitに置き換えます。

I /played /baseball /yesterday. → I /played /it /yesterday.=私は/昨日/それ/をしました。

意味が通じますよね。

だから、baseballは名詞です。

では次にyesterdayが名詞かどうかを検討します。

今度はyesterdayをitに置き換えます。

I /played /baseball /yesterday. → I /played /baseball /it.=私は/それ/野球/をしました。

変な日本語になっていますよね?

「した」内容が野球なのか?それなのか?よく分かりません。

itに置き換えても意味が成立しないので名詞以外だと判断できます。

このように名詞は該当する文節をitに置き換えることで判断できます。

形容詞の役割と判断のやり方

(1)形容詞の役割

①名詞を修飾する

②主語の説明をする

形容詞の仕事は2つです。

重要なのは①の名詞を修飾するという役割です。

たとえば「大きい/車」は「大きい」は「車」を説明しています。

「彼は/上手な/テニスプレイヤー/です」の場合も「上手な」は「テニスプレイヤー」を説明しています。

「車」も「テニスプレイヤー」も名詞です。

名詞につながるので「大きい」と「上手な」は形容詞だと判断できます。

(2)形容詞の判断のやり方

①itで置き換えてはまらない

②名詞につながる

Ex. 彼は/注意深い/運転手/です。

「注意深い」の品詞を考えます。

まずはit=「それ」に置き換えます。

「彼は/それ/運転手/です」

日本語として成立していませんよね。

ですから名詞ではありません。

次に「注意深い」がどこにつながるのかを考えます。

「注意深い」は「運転手」につながります。

運転手=名詞です。

名詞につながるので「注意深い」は形容詞だと判断できます。

英語にすると「He is a careful driver.」になります。

副詞の役割と判断のやり方

(1)副詞の役割

副詞=名詞以外を修飾する

(2)副詞の判断のやり方

①itで意味がはまらない

②名詞以外につながる

Ex. 彼は/注意深く/運転します。

先程の例文と非常によく似ています。

「注意深く」の品詞を考えます。

「注意深く」をitに置き換えます。

「彼は/それ/運転します。」

日本語になっていません。=名詞ではありません。

では「注意深く」はどこにつなげると自然でしょうか?

「注意深く」は「運転します」につなげると自然だと判断できます。

「運転します」は「動詞」なので「名詞以外」です。

名詞以外につながる=副詞だと判断できます。

英語にすると「He drives carefully.」となります。

【参考】

carefulとcarefullyを使い分けられるのは、careful=形容詞・carefully=副詞だと覚えているからです。

これが難関校に合格するために必要なこと①単語・熟語の部分です。

いくら品詞の判断ができるようになったところで、正確に単語を覚えていないと正答にはなりません。

単語を覚える際には品詞も意識して覚えるようにしましょう。

発展

先程までは中1でも分かる例文を使用し品詞の分類を説明しました。

ここでは、中2と中3向けの品詞の分類を紹介します。

文節が長くなるだけで考え方は同じです。

不定詞の用法の判断

不定詞はto Vの形で名詞・形容詞・副詞の役割をします。

以下の英文の不定詞の用法を考えます。

① I/ want/ to drink something.

② I /want /something /to drink.

③ I /went /to the coffee shop /to drink something.

【解答・解説】

①I/ want/it=「私はそれが欲しい」と成立します。=名詞的用法です。

②I /want /something /it.=「私はそれなにかを欲しい」=日本語になりません。=名詞ではありません。

次にto drinkがどこにつながるかを考えます。

ⅰ飲む私 ⅱ飲む欲しい ⅲ飲むもの→自然なのはⅲです。モノにつながるので形容詞的用法です。

③I /went /to the coffee shop/it.=「私はコーヒーショップへそれ行った」=日本語になりません=名詞ではありません。

次にto drink something.がどこにつながると自然かを考えます。

ⅰなにか飲む私 ⅱなにか飲みに行った ⅲなにか飲むコーヒーショップへ→自然なのはⅱです。

動詞=名詞以外につながるので副詞的用法です。

~ingの判断

~ingには進行形・動名詞・分詞があります

進行形は動詞・動名詞は名詞・分詞は形容詞の役割をします。

以下のingの役割を考えます。

①He /is playing /baseball.

②He /likes /playing baseball.

③He /is/ a boy /playing baseball.

【解答・解説】

①動詞の役割を果たしているので現在進行形です。「彼は野球をしています」という日本語になります。

②He /likes /it.に置き換えます。「彼は/それ/が好きです」となります。日本語として成立しているので動名詞です。

③He /is/ a boy /it.→「彼は/少年/それ/です。」=日本語として成立していません。=名詞ではありません。

次に「野球をしている」がどこにつながっているかを考えます。

ⅰ野球をしている彼 ⅱ野球をしているです ⅲ野球をしている少年

→ⅲ「野球をしている少年」が意味として成立しています。=形容詞の役割=分詞という判断ができます。

まとめ

ゼロから難関校に合格するために必要な知識=「英文の意味を正確にとれること」

英文の意味を正確に取るためには

①単語・熟語をたくさん知っていること

②主語と動詞を判別できること

③品詞分類ができること

が必要でした。

【品詞の分類の方法】

  • itに置き換える→日本語にして意味が成立=名詞
  • itに置き換えたとき意味がおかしい→名詞以外
  • 名詞につなげた時に自然な日本語=形容詞
  • 名詞以外につなげた時に自然な日本語=副詞

まず中1レベルの英文で品詞を判断できるようにします。

中1で品詞の分類をできるようにすると中2以降の不定詞・動名詞を学習するときに周りの子どもに比べて英語が得意になっていることが実感できます。

そして中3で多くの中学生が苦手とする関係代名詞の学習を始めた時、周りの子ども達は理解に苦労しているけど、自分だけはよく分かっているという状態になります。

もし偏差値70を超える学校に合格したいと思った場合は、中2の終わりや中3の春に高校範囲の勉強をすることになります。

このタイミングで品詞の分類ができていることが役に立ちます。

本気で高校受験で偏差値70を超えるような難関校を目指すのであれば中1から品詞の分類をできるようにすることをおススメします。

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