中学生「音楽」ヴィヴァルディ『春』で定期テストに出題されること

ヴィヴァルディの「春」は、中学1年生で鑑賞、学習します。

そして

定期テストで問われることは

  • 「ヴィヴァルディについて」
  • 「楽曲について」
  • 「楽器について」

の3つに絞られます。

この3つのポイントについて紹介します。

目次

ヴィヴァルディについて

1678年、イタリアのベネチアで生まれ、父親から手ほどきを受けたヴァイオリンを得意として協奏曲を多く作曲し、「協奏曲の父」と言われています。25歳でキリスト教の司祭になり、孤児のためにも多くの曲を作っています。バロック時代に活躍し、バッハに大きな影響を与えています。

必ず押さえておくポイント

①生まれた国、都市

→(生まれた国)イタリア、(都市)ベネチア

②名前

→ヴィヴァルディ

(正式名「アントニオ・ルーチョ・ヴィヴァルディ」で答えるよう指定される場合もある)

③別名(「~の父」)

→協奏曲の父

④活躍した時代

→バロック時代

⑤影響を与えた作曲家

→バッハ

これらは基本としてまず確実に出題されます。

他の出題

①肖像画

   

(この2種類がよく目にするものです)

(教科書やプリント類で覚えておきましょう)

②風貌から呼ばれていた別名

→赤毛の司祭

③働いていた施設の名前

→ピエタ慈善院

④父の仕事

→理髪師、ヴァイオリニスト

(もともとは理髪師(床屋)で生計を立てていたので「理髪師」が答えられれば問題ない)

(音楽の才能があり、後にヴァイオリニストとしても活躍した)

⑤晩年の様子

→オペラの興行のためウィーンを目指すも、国内の戦争などで挫折

このような出題もあります。これらは確実に問われるものではありません。教科書の経歴に書いてあったり、授業でノートに書き写したり、プリントに載っていたりするものです。

先生の言うことをよく聞いておくこと、範囲表に書いてあることに従って勉強しておくことがポイントです。

楽曲について

問われることはどの学校もほぼ同じです。

教科書、ノート、授業で使ったプリントなどからの出題ですから、教科書と授業で扱った内容を

しっかり覚えておくようにして下さい。

出題形式は、穴埋め問題が多いですが、記述問題のみという学校もあります。応用問題や、考える問題はありませんから、確実に覚えておくことが大事です。

①曲の名前は?

【答】「和声と創意の試み」第1集(四季)「春」

(第1集の1曲目。一部分を授業で扱ったわけです)

②いくつの楽章からなるか?

【答】3つ

(春・夏・秋・冬とも各3楽章)

③演奏形態は?

 【答】協奏曲

(独奏楽器と管弦楽で演奏される)

④演奏形式は?

【答】リトルネッロ形式

(全員での演奏(トゥッティ)とヴァイオリン独奏(ソロ)が交互に繰り返される)

⑤ソネットという詩に基づいて作曲されているが、その詩の順番は?

【答】○春が陽気にやってきた

○小鳥たちは楽しい歌であいさつする

○春の到来を告げる風が泉に吹きかかると、どの泉もささやき流れ出す

○黒い雲が空を覆い、春を告げるために選ばれた稲妻と雷鳴がやってくる

○その後静まると、小鳥たちは魅力的な鳴き声とともに戻ってくる

(「春」の詩は、この順番で曲が進んでいきます)

(「ソネット」という語句と、順番は覚えておきましょう。頻出です。)

(順番は、穴埋め問題や並べ替える問題で聞かれます)

3 楽器について

こちらも楽曲と同じで、問われること、出題形式はどの学校もほとんど同じです。

授業で習ったことを確実に理解しておくことがポイントです。

①演奏に使われる楽器は?

【答】ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバス(…弦楽器)

チェンバロ(…鍵盤楽器)

(弦楽器はどれか、鍵盤楽器は何かを聞きている学校もありました)

②弦楽器を音の高い順に並べると?

【答】ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス

(楽器の大きさが小さい順もこれと同じです)

(演奏しているところの絵や写真を示してどの楽器かを問うこともあります)

③チェンバロとピアノの違いは?

【答】チェンバロは弦をはじく、ペダルがない、鍵盤が2段

ピアノは弦をたたく、ペダルがある、鍵盤が1段

他に、チェンバロは…強弱の差をつけられない

…ピアノが広まる前の時代に使われていた

といった問題もありました。

この他には、

○ソネットの詩が楽譜のどこにあたるか?

(5つの詩を表している部分の楽譜を指摘する問題です。楽譜は教科書のものがそのまま使われていました。)

○ヴァイオリンの弦の本数は?

【答】4本

○楽譜にある記号は何か?

【答】 (ピアノ:弱く)

(詩の「春の到来を告げる風が泉に吹きかかると、どの泉もささやき流れ出す」にあたる部分の楽譜の初めにある)

など、基礎知識を含めて聞いてくる学校もありました。

いずれにしても授業でやったことをもとに出題されていることには変わりありません。

また、

○音楽鑑賞時の感想

○あなたはどの楽章が好きか、その理由

など、しっかり書けば得点できる問題も見られます。

まとめ

◎ヴィヴァルディ自身のこと

◎楽曲の内容

◎使われている楽器についての理解

が3つの大きなポイントです。

ここで挙げたことを参考に、教科書やノート・プリント類で学校で扱った内容の理解、勉強、暗記をしっかり進め、定期テストに臨みましょう。

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