定期テスト前なのになかなか集中できない。
普段から集中力が続かない。
こう悩む人は多いです。
同時に
テストの点数を上げたい。
効率よく勉強したい。
との思いもまた強いものです。
集中できない、でもテストで点をとる。その方法あります。
ポイントは2つ
定期テスト前なのに集中できない、でも点数は取りたい。
そんな楽な方法はない。都合良すぎる。甘いこというな。
こんな返事が返ってくるかもしれません。確かにその通りです。
でも誰でも、良く言えば効率よくやって点をとりたい、悪く言えば楽して点をとりたい、と考えるものです。また、定期テスト前であれば、やはり勉強しなくてはなりません。
やらなくてはならないのに、分かっているけれども、集中できないと感じる。
そのような時は
テストばかりを考えない
テストに縛られない
という発想でいけばいいのです。
もちろんテスト対策は必要ですが、テストの前に何でもやろうとするところに無理も出てきます。そうすると集中力ややる気にも影響します。
解決方法は、テスト対策とともに、普段の小さな取り組み方にあります。
その2点をお教えします。
普段から取り組んでおくこと
勉強できる環境にする
勉強する時は、「娯楽」に囲まれていることをなくすのが最大のポイントです。
スマホ、本や雑誌を目につくところに置かないことです。あれば絶対に手に取ります。掃除や片付けの時にさえ、思わず見入って無駄に時間が経ってしまったという経験をしたことあるのではないでしょうか。
机の上をきれいにしておくことも必要です。机の上だけでなく身の周り、部屋自体もそうです。きれいサッパリなにも気にするものがなければ、気が散ることなくすぐに勉強に入れます。
いろいろあると集中できなくなります。手に取ったり見入ってしまい、無駄な時間が過ぎてしまうことにもなります。
しっかり勉強できる人は、勉強時には身の周りが整っているものです。
部屋の装飾にも気を付ける必要があります。勉強する時に目につくところに気に入ったものや好きなものがあると、やはりそっちに気がいってしまいます。
殺風景にするのではなく、工夫するようにしましょう。
ちまちまやる
課題、ワーク類、暗記などを、毎日少しずつしかし必ずやることです。
テスト前は、まとめてやらなくてはならなかったり、期限が迫って慌てたりとかして、集中できないことがあります。そうでなくても、長い時間集中できないとか、提出物やワーク類をいつもためてしまうと感じていれば、テスト云々に関係なく普段から少しずつやっておけばいいのです。
その代わり、絶対確実に毎日、絶対確実に○○ページ/○○個、といったことは実行します。
課題やワーク類だけでなく、暗記したり、反復もします。これをちまちま、せこく進めるのです。少しずつでも確実にやりましょう。
だから、1科目当たりの時間は短くなるかもしれませんが、毎日数科目の勉強が続けられます。積もり積もればけっこうな量になります。
時間は短くても複数科目でき、知らずのうちに知識も身に付きます。集中力も付いていたという結果になるかもしれません。集中力がないと感じている人は、ひとつのことを長時間続けたり、タラタラやるより、このほうがいいです。
自分の型を決めておく
勉強のやり方や計画の立て方に通じるところでもあり、これまでにも取り上げてきましたが、ここでは「集中する」という点から見ていきます。
勉強する環境を作るということから娯楽で周りを囲まないと書きましたが、“遊び”をすべて排除するのも時にはマイナスになります。
勉強した上での息抜きとしてのスマホや雑誌ならば問題ありません。そもそも今の時代、スマホの類は必要ですし役に立ちます。依存症のようになるのがいけないのです。
また息抜きとしての“遊び”が無いと、ストレスがたまるというのもあるでしょう。これだと効果がありません。
でも集中力がないというのであれば、“遊び”が入ると今度はそっちに、いつまでもタラタラと時間かけてしまうというのがありがちです。
ここで、「自分の型」「自分のペース」というのが必要になります。
休憩のしかた、スマホの使い方から、勉強の時の課題の進め方や暗記の方法とやるところなどを、あらかじめ決めておくのです。そうすればそれに従っていくだけで、余計なことに手を出すこともなく、やることに集中できます。知らずのうちに集中できていたということにもつながります。
勉強の進め方とともに、普段の生活リズムの型を作っておくとメリットが大きいです。
定期テスト前になった時には、そのまま自然にテスト勉強の方に入っていけることにもなります。
定期テスト前に取り組むこと
テストを意識する
当たり前じゃないか、といった気がしますが、いい加減な人います。集中力ないなと感じている人にも結構いるものです。ふり返ってみて下さい。
テスト範囲や提出物が分かっていないという人がいます。日程さえもよく把握していないことがあります。これでは勉強も進みようがありません。集中して取り組めませんね。
しかも定期テストは進路に関わる重要なものです。下の学年だからといって安心していられません。1年に4~5回しかないうえ、すべてつながりがあります。受験にとって最重要なのはたったの6~7回です。
定期テストが近付いたらテストモードは必要です。急にやろうとすると、やることが多くて集中力にも影響してしまいます。
早めに定期テストを意識し、近付いたらもう臨戦態勢で行く。このくらいに意識できるようにしましょう。
普段から“ちまちま”やっておくことを書きましたが、こうしておけば慌てることなく、テストモードに入れます。
目標を定める
定期テストへの意識も大事ですが、目標を決めておくことも大事です。ただやるだけ、なんとなくでは、何もかも中途半端な感じですよね。締まりがない感じです。効果も、集中力も上がりません。
定期テストで5教科総合得点430点以上とか、苦手な数学を80点取るとか、具体的に目標を掲げるとやる気や集中力も違ってきます。
前よりも上を目指すようなこと、まだできていないことをクリアするようなこと、克服すべきことなどを目標にしましょう。集中力向上につながります。
目標は自分に合わせて掲げて下さい。いきなり高すぎる目標にしないで(もちろん士気を高めるものとしていい場合は構いません)、しかし、前よりは向上する内容にしましょう。
人それぞれですが、無理でなく甘えることもなく決めて下さい。
一人で勉強する
友達と一緒に勉強するということがありますが、お勧めしません。
勉強と関係のない話に夢中になったり、遊んでばかりになりがちだからです。
図書館でやったり、みんながみんなあてはまるという訳でもないですが、往々にして集中できないことの方が多いです。分からないところをすぐ聞けるという声も聞かれますが、そんなにいつもいつもあるわけではありません。
むしろ、学校で、一問一答形式での暗記の確認や、理屈や仕組みの説明を聞いてもらって分かっているかどうかの確認を、お互いにする方が、勉強になります。しかも集中できますよ。
基本は一人で勉強したほうが集中できて効果が大きいといえます。分からないところはまとめてリストアップしておいて、先生なり、塾なりで、聞くとよいです。友達に頼るとしても、まとめておいたものを手短にやりとりして解決するようにしましょう。
集中してやりとりできるうえ、このほうが効率も効果も大きいです。
まとめ
なかなか集中できないという声に対して、対策を述べてきました。
最終的に一人ひとりの気持ちに頼る部分もありますが、こればかりはどんなことにも通じるところがあり、自覚するしかありません。
「集中できないを解決する方法」として、取り組めることを改めてまとめておきます。
①勉強する環境を整える
身の周りに誘惑されるもとになる娯楽を置かない
②毎日少しでも何かやっておく
課題、暗記、反復をして勉強ゼロはなくす
③自分のやり方を確立する
自分のペースでの勉強が集中力を上げる
④定期テストのことを意識しなくてはいけない
テストのことを考えなくては結果につながらない
⑤目標を決める
具体的な目標があればそこに向かって集中できる
集中力向上に役立てて、効果に結び付けて下さい。