陸上の分野でも頻出の短距離走とリレーについて勉強のポイントを紹介します。
また、ここに書いてあることを意識して練習をすれば、今よりも50メートルのタイムも、リレーのタイムも速くなりますよ。
短距離走
短距離走は、4つの工程に分類する‼
短距離走は、大きく「スタート」「加速疾走」「中間疾走」「フィニッシュ」の4つに分けることが出来ます。ここからは、それぞれについての勉強のポイントを説明します
スタートのポイント
①スタートの種類
短距離走のスタートはクラウチングスタートと呼ばれる方法で行います。
それが、さらに足の位置によって、「ミディアムスタート」「パンチスタート」「エロンゲーテッドスタート」の3種類に分類されます。
②特徴
・ミディアムスタート
このスターティングフォームは、最も一般的な足の位置です。
まず前脚の位置は、スタートラインから1.5足長ぐらいにセットします。
また、後脚は、前脚の位置から1.5足長にセットします。
お尻を上げた際に、前脚の膝の角度はほぼ90度、後ろ脚の膝は120~130度ほどになるようにセットします。
・パンチスタート
腕への負担が大きくバランスは悪いですが、一歩目が早く出せます。
まず前脚の位置は、スタートラインから2足長ぐらいにセットします。
また、後脚は、前脚の位置から1足長程にセットします。
メリットしては、スタート後の一歩目が早く出せます。
ただ、このフォームを使うと、スタートからの1歩目で、いきなり体が浮き上がってしまい、スピードのロスをしてしまう可能性があります。
・エロンゲーテッドスタート
前脚をスタートラインから1足長程にセットします。
そして、後脚は前脚の位置から2足長の位置に置きます。
腕への負担が小さいので、腕の筋力が少ない、小さい子ない人には適しています。
しかし、後ろ足が後方に位置するために、1歩目の接地が遅くなるという欠点があります。
③その他
「位置について」「用意」を英語で何というか?という問題も出てきます。
覚えておいて下さい。
スタートする際の注意点も併せて覚えておきましょう。
日本語 | 英語 | 注意点 |
位置について | オン ユア マークス | 両手を肩幅の広さにつく |
用意 | セット | 背筋を軽く伸ばし静止する |
加速疾走
加速疾走とは、加速してスピードにのる状態を言います。
「ドン」となった直後のタイミングからです。
まずは、力強く蹴ります。その際に、前傾姿勢を保ちます。
そして、腕を大きく振りながら、徐々に上体を起こしていきます。
中間疾走
中間疾走とは、トップスピードになった後に、スピードをキープする期間です。
ここでの注意点は、3つです。覚えておきましょう‼
①腰が落ちないようにする
②肩の力を抜く
③蹴った足を素早く前に運ぶ
フィニッシュ
走っている人の胴体がゴールラインに到達した瞬間です。
ですから、全身を投げ出すようにゴールする方法や状態をひねりながら倒す方法もあります。
その他
①コーナーを走る場合は体を内側に傾けて走ります。
②ピッチとストライドについて
言葉の意味とメリット・デメリットを覚えておきましょう。
用語 | 意味 | メリット | デメリット |
ピッチ | 一定時間の歩数 | ピッチを高めると速く走れる | ストライドが狭くなり効率が低下する |
ストライド | 一歩の歩幅 | 歩幅を大きくするとスピードに乗りやすい | 負担が大きく疲れやすい |
リレー
リレーのポイントはたった一つ!「バトンパス」について押さえよう‼
リレーについては、バトンパスの部分を覚えれば、ほぼ100%勉強範囲を網羅しています。
ここしかでないと言っても過言ではありません‼
バトンパスの方法
バトンは上から渡す方法と下から渡す方法があります。
それぞれ、共通する部分と異なる部分をしっかりと分けて覚えましょう‼
方法 | 渡す人 | 渡される人 | 渡すとき |
上から渡す | スピードを落とさない | 手を広げて高い位置で固定する | 両者とも腕を伸ばしてバトンパス |
下から渡す | スピードを落とさない | 手を広げて固定する | 手を握るか手に近い部分を握る |
テークオーバーゾーンについて
テークオーバーゾーンとは、バトンを渡すことが出来る範囲のことを言います。
このエリア以外でバトンの受け渡しがあった場合、失格になります。
このエリアは、以前は20メートルでしたが2018年度より30メートルに変更されています。
注意してください。
以上が、短距離走とリレーの範囲のポイントです。しっかりと覚えておきましょうね‼