保健体育はバスケなどの体育分野と心身の健康をあつかう保健分野に分かれます。
今回は保健分野の健康な生活と病気の予防について紹介します。
健康の成り立ち
(1)日本での主な死因
①昔:感染症(結核や肺炎)
②現在:生活習慣病(がん・心臓病・脳卒中)→理由:食生活や運動不足のため
(2)主な死因が変わる理由
①主体の要因と環境の要因が複雑に絡み合っている。
たとえば、食生活や運動習慣がしっかりと整っていたとしても、学校のクラスメートが全員インフルエンザにかかっていたとしたら、その教室はインフルエンザウィルスで一杯です。
その場合は、主体の要因ではなく、環境の要因によって、自分の健康を維持するのが難しくなります。
つまり健康でいるためには主体の要因と環境の要因が良い状態になっていることで成立します。
②用語解説
・主体の要因=体質、性、年齢、抵抗力、食事、運動、休養、睡眠などのその人自身の素因や生活習慣のこと
・環境の要因=温度・湿度、細菌・ウィルス、人間関係・医療制度などその人の周りの状況のこと
運動
(1)運動の効果
①体の各器官を発達させる
②健康な状態を維持できる
③ストレスを和らげる
(2)運動のやり方
①健康づくりのための運動の3条件
・安全であること
・効果があること
・楽しいこと
②注意点
骨や関節に負担のかかる運動を繰り返しおこなうと野球肘やサッカー足などのスポーツ障害を起こすこともある
食生活
①用語解説
基礎代謝量=生命を維持するための最小限必要なエネルギー消費量のこと
②食事をする理由
人間はじっとしていても心臓や肺など内臓器官は動き続けます。
そのため、つねにエネルギーを使っています。
そのエネルギーの量を基礎代謝量と言います。
基礎代謝量に加えて、勉強したり、遊んだりすることで消費するエネルギー量が増えます。
消費したエネルギーを補うために食事をします。
③注意点
・活動量が少ない場合には、エネルギーの取りすぎになりやすい
・栄養素をバランスよくとることも必要。例えばたんぱく質が不足すると貧血をおこしやすくなるなど障害の原因になります。
休養と睡眠
(1)疲労
①長時間の活動をすると、人間は疲労する
②疲労の種類
・眠気感…眠い、あくびがでる
・不安定感…イライラする、考えがまとまりにくい
・不快感…頭が痛い、めまいがする
・だるさ感…腕がだるい、肩がこる
・ぼやけ感…目が疲れる、物がぼやける
(2)疲労やストレスをためた場合
①抵抗力が低下して、感染症にかかりやすくなる
②胃潰瘍、高血圧などの健康障害につながる
(3)休養・睡眠
①休養の役割
・心身を休めて疲労を回復
・ストレス解消
②休養のとり方
・休息
・入浴
・睡眠←もっとも重要
・栄養補給
・軽い運動
生活習慣病とその予防
(1)用語解説
・生活習慣病:生活習慣が発症や進行に関係する病気のこと
(2)生活習慣病の代表例
①高血圧
②糖尿病
③がん
④心臓病
⑤脳卒中
(3)原因
①脂肪のとりすぎ
②塩分のとりすぎ
③運動不足
④睡眠不足
⑤ストレスの多い生活
⑥喫煙や過度の飲酒
(4)循環器の病気
①動脈硬化
動物性脂肪や運動不足により、動脈硬化になる。血管の壁にコレステロールなどの脂肪がたまり、血管がもろくなる。
②高血圧
塩分やストレスによって、動脈にかかる圧力が異常に高くなった状態
③心臓病
動脈硬化や高血圧が原因。心臓の筋肉に血液を送る血管が狭くなっておこる狭心症と、血管がつまっておこる心筋梗塞がある。
④脳卒中
動脈硬化や高血圧が原因。脳に血液をおくる血管がつまっておこる脳梗塞と、血管が破れておこる脳出血がある。
(5)糖尿病
血液に含まれるブドウ糖の量が異常に多くなる病気。
(6)がん
正常な細胞の遺伝子がきずついてがん細胞に変化し、無秩序に増殖する病気
(7)メタボリックシンドローム
内臓脂肪の蓄積と、高血圧・高血糖・脂質異常症のうち2つが当てはまる状態。
生活習慣病にかかる可能性が高くなる。
(8)予防のやり方
①一次予防
健康増進・発病予防。運動をする、栄養のある食事をするなど
②二次予防
早期発見・早期治療。普段から体重を計る、健康診断にいくなど
以上が定期テストに出題される部分です。
テストの出題方式を見ていても、素直に用語を答えさせる問題が多いです。
しっかりと用語と意味を覚えれば高得点が取れるはずです。
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