中学3年生 定期テスト勉強と受験勉強の割合は?

中3になると“受験”を身近に感じるようになります。

目標や受験校があって、早いうちから対策している人。

急に周りで話題に上るようになって、実感が沸いてきた人、焦りや迷いを感じている人。

中にはいつも通りで変わらない人も。

いろいろな思いがあることでしょう。

でも夏休みまでは部活があったり、定期テストの勉強もしなくてはいけない。

ここで出てくる問題が、受験勉強と定期テストの勉強をどのような具合で進めればよいかということです。

“両立”という言葉がよく使われますね。理想はそうです。しかし実際はなかなか簡単にはいきません。両立が難しいというよりも、「目標」や「学力レベル」や「勉強の状況」などによって取り組み方が違ってくるからです。何をもとに考えるかによって、取り組みは千差万別と言ってもいいくらいです。

ここでは「受験校」をもとに、受験勉強と定期テスト勉強をどう進めていったらよいかをお話しします。

目次

最上位を目指す

早慶レベル、公立も最上位の1~2校があてはまります。

これは受験勉強一本、受験勉強優先で進めましょう。

もうすでに相応のレベル、学力のある人です。勉強内容も、中3までのことはすでに終えているレベルでしょう。そうでないと太刀打ちできません。過去問や、応用の類題演習を繰り返す段階へ入っていくのが理想です。

定期テストの勉強はしなくてよいという訳ではありません。それなりの対策や注意点はあります。

まず、“提出物”です。このブログ欄でも、他さまざまなところでも書かれていることです。もっともこのレベルの人たちは、そのへんはまず抜かりはないはずです。気を付けるべき点は、丁寧さです。特に理系の人は手で書く前に思考がどんどん先に進むので、どうしても字が汚くなるとも言われます。きれいに仕上げればいいという訳でもないですが、丁寧に書くことは心がけましょう。

次に、“理科社会と実技科目”対策です。私立のみ受験の場合、理社がおろそかになることがあります。トップレベルであれば、何でも取れるとか、理系は理科は問題なし、文系は社会は問題なしとかあるでしょうが、受験の3科目以外は、時に後回しになることもあるので注意がいります。

実技科目になるともっといい加減になっていることもあります。ペーパーテストならば暗記ですむことが多いので、確実に高得点取るようにしましょう。

三番目として、国語や社会にありがちですが、ノートやプリント類からの出題や先生オリジナルの問題があることに注意です。これは、事前に言われたり、範囲表に書いてあったりもします。やっておけば必ず取れるものなので、テスト前に見直して頭に入れておきましょう。

定期テストといえども、最高レベルを取りにいって下さい。

公立上位を目指す

上位ランクのすぐ下にあたる、中の上くらいも入れていいです。

すべり止め、併願受験校として、同レベルの私立を受ける場合も含めます。

普段は受験勉強、定期テスト前はテスト勉強に集中しましょう。

公立受験、私立併願となると“内申点”が重要になります。内申対策を十分にしておく必要があります。定期テスト前はテスト勉強一本に集中しましょう。

私立は受験科目こそ3科目ですが、併願のための資料として他の科目も必要です。提出物や当日のテストとも、抜かりなくやらなくてはいけないです。

テスト3週間前からはテスト勉強に入って下さい。1週間前にはすべてひと通り終わらせて、確認できる状態にしておきましょう。テスト前はこのようなかたちでいって下さい。

では受験勉強はということですが。

遅くとも(中2のうちに始められればなおよい)中3になったら、1~2年生の分の復習を始めるようにするのが理想です。そしてできれば夏休みまでにはそれを終えて、夏休みには3年1学期の復習や2学期の予習をする。そうすれば夏休みには受験勉強に本腰を入れられます。

こうしておけば、2学期の定期テストにある程度時間をとられても、受験勉強は継続できます。

このレベルは、一番“両立”が当てはまるところです。それだけ大変な面もありますが、もともとそれなりの学力があるのでこなせると思います。

受験勉強に対しては早めから積み重ねておき、定期テストにも力を入れていく。これがポイントです。

公立標準を目指す

標準レベルを中心に、私立校も同等に受ける場合です。

とにかくまず学校の定期テストをしっかり取りましょう。

このランクになると、テスト勉強や提出物などができたりできなかったり、気分によって左右されたりしています。気合入れればできるのにやらなかったりして、もったいないです。このようないい加減さをなくして、今やっていることをしっかり身に付ける、学校の成績をとることが第一です。

定期テストはやることがはっきりしています。定期テストを確実に取るようにしましょう。極端にいうと、1ヶ月くらい前から、提出物の準備、暗記や繰り返しできるようなことをやっておくといいです。まず定期テスト優先でいって下さい。

公立はもちろん、私立も標準レベルになると、相談や併願選考の時、“内申点”がかなり重要ポイントになります。標準レベルになってくると、普段の取組み状態が大切、それが問われると言ってもいいでしょう。

受験勉強は、夏休みからと考えて下さい。もちろんもっと早くからやってもいいです! 本当は もっと早くから がいいのですが、まずは学校の勉強、成績が優先です。

そして2学期も定期テストが近付いたら定期テストに集中して下さい。

まずは学校の勉強に力を入れる、内申点を取ることがポイントです。

私立校を目指す

私立校だけを受験する場合です。

受験する学校やレベルによって対応が違ってきます。

最上位や上位校は、「最上位を目指す」を参照して下さい。

それ以外は今まで述べた「公立上位」「公立標準」のところのとおりです。

最上位レベルに入るような学校以外は、私立は、学校によって対応が様々です。同じ学校でも、学科やコースによっても違ってきます。

大まかには、選考時に、上位ほど実力を見てくる。他は内申点がかなりのウエイトを占めるということです。

また、模擬試験の成績を見る、単願での合格がほぼ決まっていても一般入試を受けてもらう、小規模の学力試験を行う、などあるのが普通です。

私立は入試や何らかの学力テストは3科目です。少ない科目に集中して勉強できますが、内申点もそれなりのかかわりがあります。

普段は学校の定期テストや成績を大切にしないとなりません。私立受験でも「公立上位」「公立標準」のところで述べたことと同じ対策をしておきましょう。

また、受験科目が3科目なので、かなり深く、手の込んだ問題が出されることが多いです。学校ごとに特徴ある問題も出されます。練習量をこなす、応用問題をやる、過去問をやり込むなどの対策がいるのも、私立受験です。

私立受験のみの場合は、深く、やり込む受験勉強も必要になります。

学校の成績を大切にすることと、受験科目が3科目だからこその取組みが必要です。

その他

勉強不足のまま中3まできてしまった。今までサボりまくってきてしまった。・・・

という人は、もう学校の勉強に集中するしかありません。定期テストの合間には1~2年の範囲に戻るなどして復習と、今やっていることを身に付けるしかないです。

定期テストの時は両方やらなければならなくなるでしょうが、頑張るしかない。今までのツケです。他の人が「受験勉強+定期テスト勉強」しているのに対し、「復習やり直しの勉強+定期テスト勉強」と思って、同じだと考えましょう。

そして何とか冬には過去問をやれるように持っていきましょう。

こうならないように、1・2年生は少なくとも学校の勉強はきちんとこなすようにしておいて下さい。

まとめ

中学生の受験勉強と定期テスト勉強の割合というのはなかなか難しくもありますが、受験の目標の点から見ると、

  • 上位校受験は 受験態勢一本

テスト前は実技科目や提出物、オリジナルプリントやノートに注意

  • 公立校受験は 受験勉強しつつ定期テスト前はテスト優先

受験の具合にもよりますが、夏休みの前後から受験態勢に本腰を入れる

  • 私立校受験は 学力をつけておくことと定期テストも堅実に

学校ごとに受験への対応に違いがあるので、それに合わせる

このようになります。

自分に合ったバランスをよく考えて、勉強を進めて下さい。

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