英語の教科書でSunshineをつかっている中学1年生が、Program10を理解するために必要な知識を紹介します。
文法テーマは「be動詞の過去形」「過去進行形」の理解
中学1年生サンシャインのProgram10は『be動詞の過去形』と『過去進行形』が文法単元のメインテーマです。
試験では、『be動詞の過去形』や『過去進行形』をつかった肯定文・否定文・疑問文・疑問詞を使った疑問文の使い分けを問われます。
Scenesで「be動詞の過去形」や「過去進行形」が使われている文
①I was a student 30 years ago.(私は、30年前学生でした。)
②You were very cute.(あなたは、とてもきれいでした。)
③You “were”?(あなたは“でした”???)
④How was your day?(あなたの一日は、どうでしたか?)
⑤Were you busy?(あなたは、忙しかったですか?)
⑥I wasn’t busy today.(私は、今日忙しくありませんでした。)
⑦What were you doing , Ben?(あなたは何をしていましたか、ベン。)
⑧I was studying , of course.(私は、勉強をしていました、もちろん。)
⑨I was sleeping.(私は、眠っていました。)
Thinkで「be動詞の過去形」や「過去進行形」が使われている文
⑩It was a snowy winter day.(雪の降る冬の日でした。)
⑪Grandma Baba was at home.(ばばおばあさんは、家にいました。)
⑫All her friends were outside.(すべての彼女の友達は、外にいました。)
⑬It wasn’t strong enough.(それは、十分に強くありませんでした。)
⑭Was that a bad idea?(それは悪い考えでしたか?)
⑮No, it wasn’t.(いいえ、悪い考えではありませんでした。)
⑯That was fun.(それは、楽しかったです。)
⑰Everyone was steaming.(みんなは湯気を立てていました。)
⑱Grandma Baba was sleeping in her closet on top of warm and fluffy quilts.(ばばおばあさんは、押し入れの中の温かいふかふかの布団の上で眠っていました。)
引用:『サンシャイン1年』(開隆堂)
勉強のポイント
Program10の勉強のポイントは
・be動詞の過去形の種類・使い分け・語順を覚える。
・過去進行形の使い方や語順を覚える。
・疑問詞をつかったbe動詞の過去形や過去進行形の文を書けるようにする。
上記3つの考え方やルールを、理解して覚えましょう。
be動詞の過去形の種類と使い分けを覚える
1.be動詞の過去形の日本語訳と種類
be動詞の過去形に限らず、一般動詞の過去形や過去進行形も過去形だけを覚えるよりも、現在形をしっかり理解して、覚えたことを過去形に転用した方が覚えやすいし忘れにくいです。
be動詞の過去形の日本語訳を覚える前に、現在形を復習します。
まずbe動詞の日本語訳は、「です」「ある」「いる」「なる」でした。
過去形は、現在形の日本語訳の語尾を「~た。」にすればいいので、「でした」「ありました」「いました」「なりました」です。
またbe動詞の現在形の『am』『is』は、過去形だと『was』になり、現在形の『are』は、過去形では『were』になります。
現在形 | 過去形 |
am | was |
is | |
are | were |
語順も使い方も、現在形と同じです。
語順は、現在形の語順と同じで以下の表のようになります。
違いは『am』『are』『is』のかわりに『was』『were』にするだけです。
文の種類 | 語順 |
肯定文 | S be動詞 |
否定文 | S be動詞 not |
疑問文 | be動詞 S |
また、現在形で『am』『is』を使う状況では、過去形では『was』をつかい、現在形で『are』を使う状況では『were』を使いましょう。
2.例題:以下の日本語を英語に直しなさい。
例題1:彼は10年前医者でした。
例題2:私たちは3日前に東京にいませんでした。
例題3:あなたは先生でしたか。/いいえ、違います。
3.解答/解説
例題1.の解答/解説:He was a doctor ten years ago.
まずは動詞をチェックします。
「~でした」なので、be動詞の過去形の肯定文だと判断できます。
語順は「S be動詞の過去形~」となることがわかります。
つぎに主語をチェックします。主語は「彼は」なので、現在形なら『is』を使うケースです。
『is』は、過去形では『was』に変化します。
だから主語と動詞の部分は『He was』になります。
あとは残った「医者」=『a doctor』と「10年前」=『ten years ago』をつければ完成です。
例題2.の解答/解説:We were not in Tokyo three days ago.
まずは動詞をチェックします。
「~いませんでした」なのでbe動詞の過去形の否定文だと判断できます。
語順は「S be動詞の過去形 not~」となることがわかります。
つぎに主語をチェックします。
主語は「私たちは」なので、現在形なら『are』を使うケースです。
『are』は、過去形では『were』に変化します。
だから主語と動詞の部分は『We were not』になります。
あとは残った「東京に」=『in Tokyo』、「3日前」=『three days ago』をつければ完成です。
並べる順番は、場所・時間の順番になります。
例題3.の解答/解説:Were you a teacher? No, I wasn’t.
まずは動詞をチェックします。
「~でしたか」なのでbe動詞の過去形の疑問文だと判断できます。
語順は「be動詞の過去形 S~」となることがわかります。
つぎに主語をチェックします。
主語は「あなたは」なので、現在形なら『are』を使うケースです。
例題2と同じで、過去形では『were』に変化します。
だから主語と動詞の部分は『Were you』になります。
あとは残った「先生」=『a teacher』をつければ完成です。
疑問文への答えは、「いいえ」なので『No』をつかって『S be not』の語順にします。
主語は「あなたは~」なので「わたしは~」で答えましょう。
過去進行形の語順を覚えて、書けるようにする。
過去進行形は、現在進行形とbe動詞の過去形の知識を転用するだけです。
1.日本語訳
現在進行形 | 過去進行形 |
~している | ~していた |
~しているところです | ~しているところでした |
2.語順
文の種類 | 現在進行形 | 過去進行形 |
肯定文 | S be ~ing | S be過去 ~ing |
否定文 | S be not ~ing | S be過去 not ~ing |
疑問文 | be S ~ing | be過去 S ~ing |
過去進行形は、現在進行形のbe動詞を過去形にするだけです。
語順や『~ing』の作り方は、現在進行形の時と同じです。
3.例題:以下の日本語を英語に直しなさい。
例題4:私は昨夜テレビを見ていました。
例題5:彼らは、そのとき公園で走っていませんでした。
例題6:あなたたちは、その部屋の掃除をしていましたか。/はい、していました。
4.解答/解説
例題4の解答:I was watching TV last night.
まずは動詞をチェックします。
「見ていました」なので、過去進行形の肯定文だと判断できます。
語順は「S be過去 ~ing」となることがわかります。
つぎに主語をチェックします。
主語は「私は」です。
「私」が主語のときは、現在形なら『am』を使うケースです。
過去形では『was』に変化します。
「見る」=『watch』は語尾にingをつけるだです。
だから、主語と動詞の部分は『I was watching』になります。
あとは残った「テレビ」=『TV』と「昨夜」=『last night』をつければ完成です。
例題5の解答:They were not running in the park then.
例題4と同様に動詞をチェックします。
「走っていませんでした」なので、過去進行形の否定文だと判断できます。
語順は「S be過去 not ~ing」となることがわかります。
つぎに主語をチェックします。
主語は「彼らは」です。「彼ら」が主語のときは、現在形なら『are』を使うケースです。
過去形では『were』をつかいましょう。
「走る」=『run』は最後の子音を重ねてingをつけます。
だから主語と動詞の部分は『They were not running 』になります。
あとは残った「公園で」=『in the park』と「そのとき」=『then』をつければ完成です。
例題6:Were you cleaning the room? /Yes, we were.
まずは、必ず動詞を最初にチェックします。
「掃除していましたか」なので、過去進行形の疑問文だと判断できます。
語順は「be過去 S ~ing」となることがわかります。
つぎに主語をチェックします。
主語は、「あなたは」です。
「あなた」が主語のときは、現在形なら『are』を使うケースです。
過去形では『were』をつかいましょう。
「掃除する」=『clean』は普通にingをつけます。
だから主語と動詞の部分は『Were you cleaning 』になります。
あとは残った「公園で」=『in the park』と「そのとき」=『then』をつければ完成です。
疑問詞をつかったbe動詞の過去形や過去進行形の文を書けるようにする
1.疑問詞のルール
whatやwhoなどの疑問詞を使った文も基本は、現在形と考え方は同じです。
疑問詞の基本ルールは、以下2点です。
・疑問詞は先頭に書く。
・疑問詞の後ろは疑問文の順番にする。
だから
be動詞の過去形の文なら、疑問詞+be動詞の過去形+S~?
過去進行形の文なら、疑問詞+be動詞の過去形+S+~ing…?
また、疑問詞が主語の時のルールは
・肯定文の語順にする。
・疑問詞は、3人称・単数として扱う。
だから
be動詞の過去形の文なら、疑問詞+was~?
過去進行形の文なら、疑問詞+was+~ing…?
2.例題:以下の日本語を英語に直しなさい。
例題7:あなたの本は、どこにありましたか/机の下にありました。
例題8:どちらのカバンが、あなたのものでしたか。
例題9:どこであなたはテニスをしていましたか。
例題10:誰が、公園でテニスをしていましたか。
3.解答/解説
例題7の解答:Where was your book?/It was under the desk.
まず動詞をチェックします。
「ありましたか」なので、be動詞の疑問文だと判断できます。
また、「どこに」という疑問詞があるので、語順は「疑問詞+ be過去+S」となることがわかります。
つぎに主語をチェックします。
主語は「あなたの本は」です。
「あなたの本は」が主語のときは、現在形なら『is』を使うケースです。
過去形では『was』をつかいましょう。
疑問詞を先頭に書いて、主語と動詞の部分をつくれば『Where was your book?』になります。
疑問詞の疑問文に答えるときは、『Yes』や『No』で答えず、疑問文の主語に合わせた代名詞を使います。
この場合は「あなたの本は」に対応する代名詞なので、「それは」=『It』をつかいます。
あとは、現在形であれば『is』を使う場面なので『was』にして、「机の下に」=『under the desk』にすれば完成です。
例題8の解答:Which bag was yours?
まず動詞をチェックします。
「でしたか」なので、be動詞の疑問文だと判断できます。
また、「どちらの」という疑問詞があるので、語順は「疑問詞+ be過去+S」となりそうです。
しかし、この文は主語が「どちらのカバンが」なので、疑問詞が主語になっている文だとわかります。
語順は、「疑問詞+was~?」になります。
だから「どちらの本が~でしたか」は『Which book was』になります。
あとは、残っている「あなたのもの」=『yours』をたせば完成です。
例題9の解答:Where were you playing tennis?
まず動詞をチェックします。
「していましたか」なので、過去進行形の疑問文だと判断できます。
また、「どこで」という疑問詞があるので、語順は「疑問詞+ be過去+S+~ing」となることがわかります。
つぎに主語をチェックします。
主語は「あなたは」です。
「あなたは」が主語のときは、現在形なら『are』を使うケースです。
過去形では『were』をつかいましょう。
疑問詞を先頭に書いて、主語と動詞の部分をつくれば『Where were you playing』になります。
あとは残っているtennisをつければ完成です。
例題10の解答:Who was playing tennis in the park?
まず動詞をチェックします。
「していましたか」なので、過去進行形の疑問文だと判断できます。
また、「だれ」という疑問詞があるので、語順は「疑問詞+ be過去+S+~ing」となりそうです。
しかし、この文は主語が「だれが」なので、疑問詞が主語になっている文だとわかります。
語順は、「疑問詞+was+~ing?」になります。
だから「だれが~していましたか」は『Who was playing』になります。
あとは、残っている「テニス」=『tennis』と「公園で」=『in the park』をたせば完成です。
4.注意
疑問詞は、3人称・単数として扱います。
だから疑問詞が主語の時は、be動詞の過去形では「疑問詞+was~」や過去進行形では「疑問詞+was+~ing」と紹介しました。
しかし、問題レベルが上がり「何人の生徒たちが公園にしましたか?」などの「疑問詞+名詞」が主語の時には、必ずしも使う動詞はwasではありません。「何人の生徒たちが、~にいましたか」なら『How many students were~』になります。
このレベルの問題に対応するには、今回紹介した内容だけでは不十分です。
本質的な知識の理解と知識が定着するまでの練習が必要です。
まとめ
Sunshine1年生Program10の中心になる単元は、be動詞の過去形と過去進行形の理解です。
どちらも現在形の知識をベースに過去に転用すると、理解しやすく忘れづらい知識にできます。
今回の内容から勉強をはじめれば、テスト勉強の土台を作れます。
しかし、この内容だけで80点以上取るのは難しいと思います。
理由は以下の3点です。
・Program10の知識は、以前は中2内容だったが、学習内容のレベルが上がっているので、知識を理解・定着するための学力の土台が以前よりも必要になった。
・語彙レベルもさらに上がり、教科書内容の語句はしっかり覚えていないと、得点につながらない。
・江戸川区一之江・船堀・瑞江の学校では、定期テストで試験範囲以外での英語表現を出題する学校や、英語の長文読解を出題する中学校が増えている。
最近の中学校のテストでは、子どもの本質的な英語力を要求する問題が増えてきました。
試験前にワークだけを勉強しても、高得点を取ることは難しく、普段からの学習と本質的な理解が以前よりも大切になっています。
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