中学生の英語の教科書でSunshineをつかっている1年生が、Program5を理解するために必要な知識を紹介します。
文法テーマは『三単現のS』の理解
1年生サンシャインのProgram5では、『三単現のS』が文法単元のメインテーマです。
試験では、『三単現のS』をつかった肯定文・否定文・疑問文の使い分けを問われます。
Scenesで『三単現のS』が使われている文
①My mother makes lunch for me.(私の母は、私のために昼食を作ります。)
②She cooks very well.(彼女はとても上手に料理をします。)
③But she doesn’t make breakfast.(しかし、彼女は朝食を作りません。)
④Does your grandfahter make breakfast?(あなたの祖父は、朝食を作りますか?)
⑤Yes, he does.(はい。作ります)
⑥He makes onigiri every morning.(彼は、毎朝おにぎりを作ります。)
Thinkで『三単現のS』が使われている文
⑥Oh, he watches students, right?(彼は、生徒たちを見守っているんですよね?)
⑦He stands on the street every day.(彼は、毎日通りに立っています。)
⑧Ah , he doesn’t stand on weekends.(ああ、彼は、週末は立っていません。)
⑨Does she enjoy her job?(彼女は、彼女の仕事を楽しみますか?)
⑩Yes , she does.(はい、彼女は楽しんでいます。)
引用:『サンシャイン1年』(開隆堂)
学習のポイント
Program5の学習のポイントは、3つです。
1.動詞にSをつける条件を理解して覚える。
2.動詞にSをつけるパターンを覚える。
3.肯定文、否定文、疑問文を作れるようにする。
動詞にSをつける条件を理解して覚える
考え方
Program5では、一般動詞の語尾にSをつけたり、doのかわりにdoesを使ったりします。
これを『三単現のS』といいます。
まずは、『三単現のS』とは何か?を説明します。
三単現は、三人称・単数・現在形の頭文字をとった言葉です。
「主語が三人称・単数」+「動詞が現在形」の時に、一般動詞にSをつけたりdoesを使ったりします。
以下の例文で、解説していきます。
「彼は、テニスをします。」
主語とは、「~は」や「~が」の部分です。
この例文では、「彼は」が主語になります。
主語を探したら、人称を考えます。
人称は以下のように判断します。
「私のこと」=1人称
「あなたのこと」=2人称
「私・あなた以外のこと」=3人称
例文の主語の「彼は」は、「私」「あなた」以外なので3人称です。
単数とは「ひとり」「ひとつ」のことを表します。
一方、単数の反対は複数です。「二人」「二つ」のことを表します。
この例文の主語である「彼は」は、一人しかいませんよね。
だから「単数」です。
つぎに、動詞の部分をみます。
まずはbe動詞か一般動詞の判断をします。
この例文では「します」の部分が動詞です。
動作をあらわすので、一般動詞だと判断できます。
「現在形」とは、「今のこと」をあらわす表現です。
日本語同様、英語にも「過去」や「未来」の表現があります。
「過去」や「未来」は、1年生の3学期や2年生で勉強するので、今の段階では現在形しかでません。
だから、現在形かどうかは考える必要がありません。
つまり
・動詞は、一般動詞の文
・主語が「わたし」「あなた」以外+ひとりorひとつだけ
この条件がそろったら、動詞にSをつけるかdoesをつかいます。
例題
例題:以下の文の主語は何人称の単数か複数か。また動詞の種類が、be動詞か一般動詞かを答えなさい。
例題1.ぼくたちは、友達です。
例題2.あなたと彼女は、高校生ですか?
例題3.あなたのお母さんは、東京に住んでいます。
解答/解説
例題1.の解答/解説:1人称・複数・be動詞
主語は、「ぼくたちは」です。
自分のことなので、1人称です。
また「~たち」となっているので、2人以上のことがわかります。
つまり複数です。
例題2.の解答/解説:2人称・複数・be動詞
基本的な考え方は、例題1と同じです。
主語は「あなたと彼女は」です。
単数か複数かの判断は簡単です。
「あなた」と「彼女」の二人がいるので、複数です。
一方、人称の判断は難しいですよね。
「あなた」に注目すれば2人称、「彼女」に注目すれば3人称です。
複数の時は、「~たち」で置き換えて考えましょう。
「あなたと彼女」をまとめて表すと、「彼女たち」ではなく「あなたたち」です。
だから、2人称だと判断できます。
例題3.の解答/解説:3人称・単数・一般動詞
主語は、「あなたの」ではありません。
主語は「~は」の部分です。
「~の」は、後ろの名詞とセットで考えます。
だから主語は「あなたのお母さんは」です。
「お母さんは」は、「私・あなた以外」なので「3人称」です。
また「ひとり」なので「単数」だと判断できます。
動詞の部分は、「住む」という状態を表す語なので、一般動詞です。
例題1~3の中では、動詞が一般動詞で、主語が3人称・単数という条件をみたすのは例題3だけです。
例題3の文だけ、動詞にSをつけます。
動詞にSをつけるパターンを覚える
基本事項
動詞にSをつけるバリエーションは、全部で以下の4つです。
大部分の語 | 最後にsをつける | play→plays |
最後がsh,ch,s,o,x | 最後にesをつける | watch→watches |
最後が子音+y | 最後のyをiにしてes | study→studies |
不規則 | haveだけ!覚えよう | have→has |
ほとんどの語は、最後にsをつければOKです。
最後がsh,ch,s,o,xのときは、esをつけます。
「社(sh)長(ch)のソックス(s,o,x)はes」と覚えましょう。
子音+yで終わる語については、まず子音と母音の区別をできるようにします。
子音は「a,i,u,e,o以外」、母音は「a,i,u,e,o」です。playはyで終わっていますが、yの前がaです。
「a,i,u,e,o」は母音なので、「子音+y」の条件に当てはまりません。
不規則に変化するのは、「have」のひとつだけです。
haveはhasに変化します。
覚えてしまいましょう。
例題
例題:以下の動詞の三人称・単数・現在形を答えなさい。
例題4.look
例題5.wash
例題6.fly
例題7.have
解答/解説
例題4.の解答/解説:looks
多くの単語のパターンです。
最後にsをつければOKです。
例題5.の解答/解説:washes
「sh,ch,s,o,x」のなかのshで終わっています。
esをつけましょう。
例題6.の解答/解説:flies
最後がy、その前がlなので子音(a,i,u,e,o以外)です。
だから、yをiにしてesをつけます。
例題7.の解答/解説:has
唯一の不規則変化です。
haveはhasになります。覚えましょう。
肯定文・否定文・疑問文を作れるようにする
基本事項
それぞれの文の語順を覚えましょう。各文は以下のようになります。
※S=主語・V=動詞を表します。
文の種類 | 語順 |
肯定文 | S Vs |
否定文 | S doesn’t V原形 |
疑問文 | Does S V原形 |
一般動詞の文なので、基本的な並び方は一般動詞の肯定文・否定文・疑問文と同じです。
違いは、肯定文の時は動詞の後ろに「s」がつき、否定文・疑問文では「do」を使っていた場所が「does」にかわります。
doesをつかったら動詞についていた「s」はなくなり、元の形に戻ります。
元の形に戻った動詞のことを動詞の原形といいます。
例題
例題:以下の日本語を英語に直しなさい。
例題8:「彼はテニスをします。」
例題9:「あなたの母は、夕食を作りますか?」「はい、つくります。」
例題10:「私の父は、車を持っていません。」
解答/解説
例題8.の解答/解説:He plays tennis.
まずは動詞を探します。
「します」が動詞なので、一般動詞の肯定文だと判断できます。
SVの順番で並べることがわかります。つぎに主語を探します。
主語は「彼は」です。
「彼は」は「私・あなた以外」なので3人称です。
また「彼」しかいないので、単数だと判断できます。
一般動詞で三人称・単数なので、動詞に「s」をつけるパターンだとわかります。
playは「y」で終わっていますが、「y」の前が「a」なので母音です。
だから、そのまま動詞に「s」をつければOKです。
例題9.の解答/解説: Does your mother make dinner?/Yes, she does.
例題8と同様に考えます。
まずは動詞を探します。
「作りますか?」の部分が動詞なので、一般動詞の疑問文だとわかります。
この段階では、語順はDo S VかDoes S V原形かの判断はできません。
つぎに主語を探します。
「~の」ではなく「~は」の部分が主語なので、「あなたの母は」が主語です。
母は、「私・あなた以外のこと」で、ひとりなので単数です。
動詞が一般動詞、主語が三人称・単数なので語順は、Does S V原形だと判断できます。
あとは、単語を順番に並べていけば完成です。
疑問文の答え方は、主語はhe/she/itのどれかに置き換えます。
今回は「あなたの母は」できかれているので、「彼女は=she」にします。
またdoesできかれたらdoesで答えます。
否定文ならdoesn’tにします。
例題10.の解答/解説: My father doesn’t have a car.
今までと同じで、まず動詞を探します。
動詞は、「持っていません」です。
否定文だとわかるので語順はS don’t Vか S doesn’t V原形になります。
まだ動詞しか見ていないので、どちらを使うかは判断できません。
つぎに主語を探します。主語は「私の父は」です。
「私の」ことではなく「父」のことなので3人称で、ひとりしかいないので単数だと判断できます。
一般動詞の文で主語が三人称単数なのでS doesn’t V原形の語順だと判断できます。
まとめ
Sunshine1年生Program5の中心になる単元は、「三単現のS」の使い分けです。
動詞にSをつけるときの条件や語順など、理解することや覚えることが、とても多くあります。
極力このページだけでも、学習を完結できるように作成しました。
しかし、この単元だけを勉強しても高得点は難しいかもしれません。
英語は、他教科以上に積み重ねの科目です。
たとえば、数学では方程式ができなくても、試験範囲が図形になれば、方程式は関係ありません。
理科でも、植物を覚えていなくても、試験範囲が化学分野になれば、今までの学習は関係ありません。
しかし英語は違います。
Program5を理解するには、Program1~4の理解がないと、本質的な理解につながらないでしょう。
それに加えて、江戸川区一之江・船堀・瑞江の学校では、定期テストで試験範囲以外での英語表現を出題する学校や英語の長文読解を出題する中学校が増えました。
高得点を取るには、子どもの本質的な英語力が、要求されます。
試験前にワークだけを勉強しても、高得点を取ることは難しく、普段からの学習と本質的な理解が以前よりも大切になっています。
東都ゼミナールでは、直近の定期テストの点数に加えて、次につながるような本質的な学習を行っています。
だから定期テスト前に、英語の勉強をほとんどしなくても、90点以上を取れるようになります。
その分、理科・社会・実技科目などのテスト勉強を充実させることができます。
また、20点や30点くらいしか取れない子どもでも、80点以上を取れるようになっています。
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