定期テストに対して「90点以上とる」という目標をたてる中学生も当然います。
80点以上はいくけれどもなかなか90点を越えないと嘆く中学生もいることでしょう。
90点以上を連続してとり続けることの難しさを感じている中学生もいるかもしれません。
そんな目標の達成や嘆きの解消を目指し、定期テストで90点以上をとる、とり続けるにはどのようにすればよいかをお伝えします。
前提条件
90点といっても中学生くらいであれば勉強しておけばとれるではないか。という声が聞こえてきそうです。確かにそうなのですが、90点となると基礎ができていることが条件になります。
50点、60点くらいからいきなり90点を越えるようになることはまずありません。あったとしても中学校の定期テストでは、テスト範囲の場所や量的なこと、出題の内容や問題のレベル、極端な話たまたまといったことから起こったにすぎません。
もちろん、多少点数は上下しながらもだんだん成績が上がっていってとれるようになったということもあります。
これは力がついていって90点に達したわけで、90点を越える目標を立てるからには、まず基礎ができていることが条件になります。
「前提条件」という表題を掲げたのは、90点越えを目指すには基礎力がついていることが必要だからです。
基礎力がついているというのは、定期テストでいえば80点とれるレベルと考えて下さい。中学校レベルであれば、基礎がしっかりしていれば80点はとれます。
ここから先の話は、基礎ができていることを前提にしています。基礎ができている、つまり80点には達するレベルから、90点以上を目指すことについて進めていきます。
この、80点から90点越えのたった10点前後のアップが意外に難しいことが多いのです。でも基礎ができている中学生ならば、やり方によってすぐに達成できます。基礎がしっかりしているのですから、その先の積み上げはそう難しくありません。
ちなみに、基礎ができていないからといって落ち込むことはありません。基礎力をつけて下さい。中学生くらいであれば、80点という目標は難しくありません。そして90点を越えることを目指せるようにしましょう。
では90点越えを目指す方法に入ります。
勉強の量
ワーク類の反復回数4~5回以上
90点、100点をとれる人は、ワークや問題集のテスト範囲を4~5回は繰り返しています。
ワークを繰り返しやりなさいとよく言われ、2回や3回はやると思います。90点を越える人はもっと多くの回数をやっています。この違いがポイントです。普通にやっている人の2倍以上をやっています。これならとれますよね。
暗記系の理社は完全です。暗記ばかりでなく、なぜそうなる?、どんな仕組みなのか?、といった理屈や仕組み、背景に至るまで自然に身に付いてしまいます。
これだけ反復すればテスト範囲の内容の把握はもちろん、理数系も範囲の問題すべてが勉強できます。暗記もバッチリです。本来暗記ではない科目や内容も頭の中に確実に入るというものです。
中学生くらいまでは基礎の確立の要素が大きいのでこれでも構いません。むしろこれだけ知識をつけておけば、あとの応用に活かせます。受験や、高校の勉強や、何かの資格試験にも役立ちます。点数がとれて、基礎知識が身に付き、応用に活かせる。いいこと尽くしです。
市販の問題集を解く
普通は学校関係のワークや問題集を解いておけばOKですが、これだと「80点確実どまり」といったところです。90点いくことがあっても、安定して90点以上とるとなると、一歩抜き出る必要があります。
確認・反復タイプの学校のワーク類から抜け出して、いろいろなタイプの問題、本格的な応用問題までやっておく必要があります。ここまでやっておけば90点、100点いきますよね。
学校のテストでも、100点取らせない用の問題、先生オリジナルのマニアックな問題、などがあったりします。すべて対応できなくても、かなりのところまでは攻略できることになります。
この時、ただ数多くの問題集をやるのではなく、1冊これだというのを決めて進めましょう。1冊を反復するとかやり切るだけでも、効果は大きいです。それだけでも十分なくらいです。数を多くやりたければ、複数の問題集をやるより、1冊やり切ったら次の問題集へ、というのが理想です。
また、塾で使っている問題集でも構いません。これを反復する、やり切るというのも効果ありです。塾の先生からのアドバイスもあるでしょうから一石二鳥です。
予習する
本来理想のかたちは、予習をして授業に臨み復習と反復・宿題です。でもそこまでなかなか時間が取れないこともあり、いつもは復習・宿題に重点を置くかたちになっています。
これを本来のかたちで実行するのです。もっとも、塾に通っている人であれば、塾で先取り状態になっているのが多いことでしょう。実は多くの人が本来のかたちで勉強しているといえます。
90点以上とるにはうまく活用しなくてはなりません。
先に勉強しておいて、内容をつかんだ上で授業を聞く。これなら一層よく理解できることがわかることと思います。
また、授業を聞いて、予習で分からなかったところが解決します。こういう時の理解は印象に残り忘れないもの、身に付きますね。
そもそも予習の段階で分かった分からないの区別がつきますから、分からないところの理解に集中できます。
予習しておけば質問も効率よくスムーズにいきます。無駄な時間が無くなるというものです。
予習の有効活用に、前に述べた相応の勉強の量が加われば90点以上確実です。
配布物の扱いや先生の話
配られるプリント類や先生が言うテストの話は「重要な情報源」です。これらの「重要な情報源」についてみていきます。
配布物
テストというと、“提出物”の方に気が行きがちです。もちろんきちんと提出するのは言うまでもありません。90点以上確実にとれる人は、提出物もまず確実に仕上げています。
ここでの話題は“配布物”です。授業のときに配られたプリント、大きなくくりで板書を写したノートも入れていいです。これらからの出題というのが当たり前です。そんなことわかっているよというのも当たり前でしょう。でも結構活用できていない人が多いものです。
勉強していない、きれいにチェックするだけ(そっちに神経いってしまってる)、プリントが管理できていない(紛失している)などです。
90点以上とる人はこれらのことをしません。これもまた当たり前。ちゃんとしていれば80点なんて誰でも簡単にいきます。悪い方の心当たりのある人は、速攻改善しましょう。
さてここではプリント類の大切さです。テスト範囲表には必ず、配布のプリント類やノートの出題箇所が書いてあります。これをやっておけばいいのです。中学校の定期テストはこんなに単純なのです。
プリントには太字や、枠がついていたり、板書では色付きで書いてくれます。ここ大事だよ、ここテストで出すよ、これ知っておいてね、という先生のアドバイス、どころかテストの答えをいってくれているようなものです。
当然ここを勉強しておけばいいのは言うまでもないです。90点以上安定してとれる人は、こういうところで抜かりなく取り組めています。80点くらいから抜け出せない人は、この点よく振り返ってみて下さい。けっこういい加減だったりします。直せば、案外簡単に点数アップするかもしれませんよ。
先生の話
これもまた当たり前じゃないかというところに行きがちですが、プリント以上に当たり前になっていないものです。直接先生の口から言っていることなのに、です。
ここ大事だよ、ここテストに出すよ、とよく言っているのですよ。やっておくこと!、なんていうのもよくあります。これがそのまま出ているのです。たとえ100%でないにしても、テストにかかわることは分かるでしょう。
先生がテストの答え教えてくれているのです!(こういうとなんか聞こえ悪いような…)それなのに聞いていなくて、あとで文句言う人います。
90点以上とる人はこういうところ聞き逃さないのです。ちゃんと大事なところで聞いている。60点や70点よりも、80点と90点の違いは、たったこれだけの違いなのかもしれません。
これは全然難しいことありません。聞くだけですから。人の話はきちんと聞くこと、目を見て話せ、目を見て聞け、もよく言われますが、やはり大切なことが分かります。
これで「重要な情報源」ということが分かったかと思います。90点以上とれる人はこういうところも確実なんです。80点の人だけでなく、みんな見習うようにしましょう。
自分にとっての勉強法
90点以上とる人は、勉強量が違うということを述べました。予習をやって授業に臨むことも述べました。そんな時間ない、どうすればそこまでできるんだ。という声が聞こえてきそうですね。
ここが90点以上とる人、とれる人とそうでない人との違いになります。ただ単に文句や言い訳を言う言わないだけではありません。
○90点以上とる人は、自分の勉強の仕方が出来上がっているのです。自分の勉強の仕方が決まっているからそれに従って確実に進められる。結果、90点以上とれる。この堅実さがハイレベルで安定することにつながっているのです。
○また、先ほどの先生の話のところで書きましたが、人の話はよく聞きます。そして、アドバイスや参考になるものごとを自分なりに消化、工夫しています。言われるままではなく、頼りすぎることもなく、自分に合ったかたちに取り入れます。
○努力もしています。大リーガーだったイチロー選手も天性の才能を持ち合わせてはいたにしても、すごい努力や工夫していたという話もまた有名です。イチロー選手に限らず、プロの人でも日々努力しているのです。我々が努力もしないでレベルアップするはずがないです。90点以上とる人は、さりげなく見えても努力や工夫しています。
ではそのやり方はどうなのかということですが、自分に合ったものを見つける、確立していく、工夫していくしかないです。
どれが正しいとか、一番いいとかはありません。ただ、多くの人が言っていることや、よく聞く方法は役に立つとみていいでしょう。
今は簡単に探したり調べることができるので、振り回されないようにして、自分の勉強法を確立していって下さい。
できればなるべく早く自分に合った勉強法を確立して下さい。定期テストや受験だけでなく、高校生になると絶対に必要になるものです。あれこれ試せる時間があるのも中学生の時しかありません。
まとめ
学校の定期テストは範囲が決まっていて、やってきたことの確認のテストです。ですからやり方、やりようで誰でも高得点を狙えます。
90点以上とるというテーマでのポイントは、以下の3つでした。
①勉強量を確保する
学校のテストだからこそやればやるほど結果に反映されます。
②大事なことは聞き逃さない、見逃さない
プリントやノートからの出題は実はとても対策しやすいのです。
③自分の勉強法を確立する
勉強のやり方が決まっていれば効率よく勉強できます。
安定して90点以上とれれば、通知表の評定は「5」になります。受験にかかわる“内申点”が「5」です。悩むことなく志望校を選べます。こうありたいものですね。