テストで必ずかかわってくることの一つに『平均点』があります。
散らばりをならしたものが『平均』ですから、テストのだいたい真ん中の位置を示すことになります。
テストの難易度やもとになるデータの散らばり具合によって平均点は変動するものです。しかし、数値としては高い低いがあっても、散らばり全体の真ん中くらいには来ます。ですから、平均点をもとにして自分はどのくらいの位置にいるのかがわかります。
平均点は、学校の定期テストではわかりやすい目安になります。自分の位置とともにそれが習ったことの理解度であり、勉強量や努力も示していることになるからです。
また、確実に対策しておけばできるのが学校の定期テストです。
平均を越えたり越えなかったりの繰り返し、いつも平均に届かない、平均どころか基礎からできていない、など平均点に達していないという場合は、やり方に原因があります。しかし、そこを直せばすぐに改善します。
そんな悩みや嘆きを改善するために、平均点前後ならばいつも平均点を越える状態に、平均点に届いていないならば平均点に届くように、基礎が危うければ基礎を固めてまずは平均点に近づくようにするための方法をみていきます。
いつも平均点を越えるようにする
足りないこと
平均点前後をフラフラしている人は、基礎や学力というよりも別のところで、何か落としてしまっていると言えます。
集中して勉強も暗記もでき、もっと上へ行ける力を持っていますが、発揮できずにいて、もったいないことです。
不足していることとして
暗記を十分にしていない
ワーク類の演習量、反復が足りない
勉強時間が少ない
などが挙げられます。
提出物を出していないとか、配布されたプリント類を失くしたということがあれば、そこから直さないといけません。提出物としてのワークをやっていなければ、勉強量も不足します。プリント類を失くしたら、当然勉強できません。
提出物やプリント類の管理に問題なければ、勉強の進め方、やり方に足りないものがあると言えます。
直すこと
足りないことの逆のことをすればいいのです。
すべて確実に暗記する
反復回数を多くする
勉強量、勉強時間を増やす
平均点を越えた時は暗記がしっかりできていた、という時ではないでしょうか。塾でも、テスト前の確認がスムーズに行くとしっかり点数とってくるのが普通です。でも、毎回きちっとしているわけではないのが平均点前後をフラフラしている人です。
ちゃんとやればそのまま結果に表れることを自分で証明しているわけですから、改善は早いです。中途半端な状態は無くし、いつも真剣に確実に取り組みましょう。
また、できなかった問題をできるまで繰り返すとか、ワーク類を少なくとも3回は解くとか、答え合わせと直しを正しいやり方でやるという、勉強のやり方を直すことが必要です。
ただ、これらもすぐに改善できると思います。しかも改善していけば勉強時間も自然と増えていくはずです。やることをやれば勉強時間は増えるわけです。やった時に時間を計っておいて、それを予定表を作る際、参考にして予定表も作るようにすれば、なかなか充実した勉強につながるはずです。
反復や予定表でやることをはっきりさせて進めた結果、成績が大きく上がった人も多いです。
もう一歩の努力で状況が大きく変わるところにいる人です。すぐに実行しましょう。
平均点は取れるようにする
原因として考えられること
ここにいる人は、直せばすぐに平均点は行く人です。すぐに成績を上げられる人なのです。
提出物がいい加減
暗記や課題をやらない
話をよく聞かない
ここに原因があります。
すぐに成績を上げられるといったのは、基礎や能力といったことではなく、まず、やるべきことをやればよいだけだからです。でも、それができていないのです。
提出物は出せばよいし、範囲も示されています。しかし、やっていないか、やってあっても仕上げるだけという状況です。期限前に切羽詰まってという感じでもあります。暗記も同様です。
また、塾生に対してもあったことですが、注意を引き付けて話しても、直後に「えっ何?」と聞き返してくることがありました。言っている意味ではなくて、何を話したかの内容についてでした。こういう聞き逃しが伸び悩みの原因の一つです。
改善すること
やる中身は全然難しくはありません。“実行”することの方が重要です。
提出物はしっかり取り組んで仕上げる
暗記と課題をこなす
人の話はよく聞く
原因事項の裏返しですね。
やっておくべきことをやる、期日までに出しなさいというものは仕上げておく。いつでもどこでも見かけること、言われることです。
なかなかできないようであれば、塾へ通っている人は、自習室として利用できれば塾でやるという手もあります。必然的に勉強せざるを得ないでしょう。分からなくなったら、直接の勉強でなくても、質問できます。工夫して、半ば強引にでも“勉強”しましょう。
そしてできれば早めからやり始めましょう。テスト範囲が出る前から、前回の続きからやり始めることです。そうすれば、仕上げるだけ、ただやり終えるだけということがなくなります。それでもなかなか進まない人がいます。塾でも口酸っぱく言う場合があります。「うるさいなー!!」と感じるでしょう。でも、今書いてきたことをちょっと考えて下さい。
自分の手助けをしてくれているんだなと思って、“実行”はしましょう。うるさい!と感じていいですから。
最後に人の話をよく聞くということは大切だということも忘れないで下さい。
何もテストに限ったことではないですが。というより、テスト云々は非常に些細なことです。広く「人として」です。でも、これから大人になっていく中学生として、身近なところ、小さいことではあっても、話を聞くことは大事です。
学校の授業で、先生はテストのヒントを結構言っているものです。「ここテストに出すぞ」なんてしょっちゅうあることです。聞き逃さないようにしましょう。
同時に、授業のノートもきちんと書いておくことです。学校のテストは、ノートやワーク、配られたプリント類をやっておくだけでも、平均は行きます。これをちゃんとやっていないわけで、しっかりこなせば、平均点は取れます。
まさに“実行”が改善のポイントです。
20~30点以下の成績を上げる
これになると
「基礎に戻る、基本から取り組む」
「できるところからやっていく」
「焦らず辛抱」
このようなかたちで進めていくことです。
周りの、親とか、大人が焦ってしまうことがありますが、辛抱が必要です。
子どもには、事情も分かりやすく話して努力がいること(ある意味「覚悟」)を言う必要があります。
つまずきは
そもそも小学生段階からのつまずき
中学生の勉強のしかたをしていない
単に勉強していないだけ
このへんが挙げられます。
小学生段階でつまずいていることはよく言われています。
学年が下であれば、戻って勉強していくことができますが、中2や中3となると、復習部分と、今やっていることを合わせてやらないとなりません。できるところから合わせてやっていくしかないです。
また、小学生だと、ごく普通に授業だけでもできてしまうものです。しかし中学生になると、反復しないと十分に身につかなかったり、ワーク類、課題を仕上げて提出ということが必要です。これをやることで理解も進むし、成績に反映されます。
これが分からないまま、不十分なまま学年が上がったという例もあります。これはよく聞かせて取り組ませれば改善していきます。過去にも、中2の途中で塾に入った時はひどかったのが、みるみるよくなっていったことがありました。偏差値50後半の高校に進学した例もあります。真面目な人であれば改善も早いです。
単に勉強していないのであればやはり教え聞かせていくしかないですが、まずは毎日時間ややることを決めて、勉強の習慣から付けていくといいでしょう。何かと反抗や衝突が起こる時期でもあり、そういう時は学校、塾、他、第三者を介するとよいと思います。
中学生の勉強のしかたが分かっていない場合は、周りの大人が導いてあげることが必要です。
まとめ
いかがでしたか。
承知の通り学校の成績は入試にも使われる大事なものです。ですから平均点くらい取れているからと安心したり満足せずに、もっと上を目指してほしいものですが、まずは平均点を取る、平均点を越えるというテーマでお話してきました。
- 平均点を常に超えるために
「暗記や提出物は堅実にこなして、勉強量や時間を増やす」
- 平均点は取れるようにするために
「暗記や課題、提出物は絶対確実に実行、話をきちんと聞く」
- 平均点に届くようにするために
「焦らず地道な努力と、中学生の勉強をできるようにする」
まずは一歩一歩着実に取り組んで、もっと上を目指せるようにしていって下さい。