学校の定期テストのあと、その直しをやるように言われます。
課題として出されることもあります。
しかし、見直しが大事だということは分かっていても、実際何をどのようにやればよいのか、分からなかったり迷ったりすることが多いのではないでしょうか。
すぐに確実にできる定期テスト直しの方法を紹介します。
これが直しのやり方
なぜするか
何がいけなかったのか、どこが理解できていなかったのか、こういったことを振り返るというのが大きな理由で、これは普通に言われることです。
しかし決して侮ってはいけないことです。テストの見直しの第一の目的です。当たり前ではありますが基本です。
何事にも言えますが、勉強も積み重ねていくことで先へ進み、力もついていきます。
その積み重ねがぎくしゃくしていたり、いい加減なものであれば、成果として身に付きません。土台や柱がもろい建物であれば何かの拍子に崩れてしまうのと同じです。
効率も悪いです。しっかりとテストの見直しをしておかないと、(していないから)同じようなところで間違えたり、引っかかります。気付かないまま繰り返すことになります。
できるようになるどころか、悪循環に陥っていくことにもなります。効率悪いですよね。
テストの見直しがきちんとできて改善していく、先へ進む。改めて直すべきところが出てきて改善する。こういう回転ができれば確実な理解もできて、先へ進み、力もつきます。そして学年が上がって習う内容が難しくなってきても難なく対応できるというものです。
テストの見直しが大事な理由がわかるかと思います。
何をするか
テストの見直しの重要さがわかりました。次は実際には何をするかです。
“直し”と言っても、何でもかんでもとか、間違えたのを直せばよいというだけではありません。適切なテスト直しをしないといけません。何がどういけなかったのかの分析も必要です。
間違えた問題を直す、分からなかった問題を解決するのはもちろんですが、“分析”もしていく必要があります。
間違えた。・・・その中身にもいろいろあります。
ミス、書き間違い。勉強しておくところを間違えた
できるできない以前の不注意によるものです。
よく観察してみると、いつも同じようなところ、また同じようにミスする、なんていう傾向も見てとれます。よく見直すと(分析ですね)、こういうことも分かり、直すことができます。
範囲表に示されているところを十分にやっていなかった
これもできるできないよりも、やり方の問題です。
定期テストであれば範囲表に従って勉強していきますが、忠実にやっていなかったなんていうことが見受けられます。あってはいけないことですが、これもテストの見直しによって、手薄になってしまった、ここを甘く見ていた、などと分かります。
そこまで悪くなくても、範囲と照らし合わせると不足していたこと、不十分だったことが見つかります。
そもそもの勉強不足
これもありますね・・・(こういうのも分かります)
これは見直しや分析というよりは、そのもの!。自分に厳しく、甘くならないよう勉強するしかないです。テスト直しよりも勉強のやり方のほうになってきます。
ここまでは直しよりも分析という感じでした。
でも、テストの見直しにはこういう分析も必要です。解き直しの方に気を取られて意外にこういう分析はしていないものですが、改めて見直すとけっこうボロボロと?出てくることもあります。
自分の悪いクセも分かります。把握すれば直せます。
すぐ直せることですし、やってはいけない“ミス”です。侮れません。
入試レベルになれば絶対に避けなければならないし、やったら致命傷になります。
間違えた問題の直し、分からなかった問題の解決
定期テスト直しの最重要部分です。
なので、いろいろ情報はあふれているかと思われますが、だから、ポイントをズバリ指摘しておきます。
解き直すべき問題を確実必ずやる
直すべき問題、必ずしも直さなくてよい問題があります。
これには、個々人のレベル的なものが大きく関わってきます。
ただ定期テストの見直しであれば、範囲がはっきり限定されていて基本的なことが中心ですから、間違えたらほぼ全部直しをしておく必要があります。
特に初めの方の小問や、各大問でも最初のほうの小問は基本を聞かれていますから、確実な理解をしておかなくてはなりません。
できるようになって初めて理解したことになる
直しをしたら次に、類似問題で繰り返さなくてはいけません。
直しをして安心してしまう、やりとげた感覚になってしまうことが非常に多いです。
これは普段の勉強や暗記で、見てるだけという人が多いのと同じです。
手を動かす、問題をどんどん解くことをしないと身に付かないのと同じです。
やった“つもり”になっている状況です。
スポーツだって、繰り返し練習して上達します。見ているだけでできるようにはなりませんよね。プロ選手だって、ものすごい練習しています。しているからこそプロになれるのです。
直しをして分かった、ではそれを同じような問題、似た問題で実際に使えるか、できるか、確かめる必要があります。
そこでできるようになって初めて、本当の理解になります。
正解であっても時には見直しが必要
これは正解であっても理解が怪しい時のことです。
たまたま合ったなんていうこともあります。とりあえず正解だった、でもよく分かっていないとかあやふやなところがある。こういう時は、間違た問題の解き直しと同じ扱いでいかないとなりません。
要するに理解できていないと・・・
正解だとそのまま見過ごしてしまいがちなので、この点は注意しないといけません。
合っていても間違っていても、全体を見直すことが必要です。
いつするか
これはもう言うまでもなく、今でしょ!、ではないですが、テストが終わってすぐです。
模範解答が配られたら、答案が返却されたら、のタイミングです。
それこそテスト直後に教科書やノート、ワークなどをもとに見直すのもいいです。
記憶が新しいうちにやっておくのがベストです。
反省にしても直しにしても、身に付きやすいです。
また、定期テストですから学校の授業でも詳しく見直しをすることが多いです。その時の説明をしっかり聞いておくことです。自分で直す時の参考にもなりますし、やりやすいうえ、理解も進みます。
学校の授業も大切にして下さい。
ノートはこう使う
ノートについては別のところでも複数紹介していますが、定期テストの直しでは、定期テスト直し専用のノートを用意すること。他のノートと一色単にしてはいけません。
テスト直し専用ですね。科目ごとに分けることも必要です。その方が分かりやすい。
定期テストですから、学校で指示が出ていてノート作りができている場合もありますが、テストの答案をノートに貼って間違えたところを直して下さい。
単に直しをするのではなく、
何がいけなかったのか、どこで間違ったのか、
自分はどこで誤りを犯したのか、
選択肢ではどこが正しくて、どの部分が違うのかを指摘する、
などを同時に書いていくといい直しノートができます。
どこがいけなかったかの(先述の)“分析”は、専用のノートを作って自分の悪いクセを直すのも、ひとつの手です。
合わせて書き方のルールを決めておくと、進みも、その後の理解もいいです。
色ペンの使い方、見直しの指摘や改善点の書き方などですね。
ただし、きれいに整理して書くことに夢中になって、肝心な“直し”が手薄にならないよう十分注意して下さい。
これらを着実にこなして、類似問題で練習すれば“できる”ようになります。
まとめ
いかがでしょうか。
今だったら月末の定期テストで使えるテスト直しです。
①なぜするのかもしっかり認識して
②直しと言っても
問題の解き直しはもちろん
あやふやな理解も無くしておく
また何がどういけなかったのかの把握もしておく
ノートを上手に使うこともポイント
③記憶が新しいうちにすぐに直しをする
これでテスト直しは万全、次のテストにもつながり、自分自身にもプラスになります。