小学生と比べて中学生は行動範囲が広がります。
年齢とともに親の言うことも聞かくなり、行動もだらしなくなっていく子どもが多いです。
せっかく子ども部屋を与えても、ゲームやスマホなど勉強以外のことをしてしまう中学生
弟や妹がまだ小学生で勉強をしていると邪魔をされるから家では勉強できないという中学生
自宅と親の職場が同じだから、いつも親がうるさくて勉強に集中できないという中学生
自宅の中で中学生が勉強するのに適した場所を探すのは大変です。
この記事をよめば
①中学生がどんな場所で勉強できるのか?
②中学生が勉強する場所として必要な条件は何か?
③中学生が勉強するための理想的な場所はどこか?
ということがわかります。
中学生が勉強できる場所
中学生が勉強できる場所は探せばいろいろとあります。
パッと思いつくだけでも以下のような場所が考えられます。
(1)自宅
(2)図書館
(3)塾の自習室
(4)ファーストフードやファミレス
(5)コンビニのイートイン
(6)友達の家
(7)レンタルスペース
(8)放課後の教室
(9)児童館などの公営の施設
例に挙げたように、勉強をするだけなら、いろいろな場所があります。
しかし、この中の多く場所は中学生が勉強をするのに適した場所ではありません。
特にファーストフードやファミレス・コンビニのイートインなどは、飲食を目的にする場所であり、勉強をする場所ではありません。
飲食の時間に本を読んだり、その時間だけ勉強をすることは許容されますが、長時間いることは店にも迷惑が掛かります。
過去に教えていた生徒の中にも、コンビニのイートインや児童館で友達と勉強する生徒は何人かいました。
「友達とコンビニで勉強は無理だよ‼」と話しても、本人は「ちゃんと勉強をしています。」と言っていました。
「児童館で勉強をすると、はかどる!」とさえ言っていた子どももいました。
しかし試験結果は、塾で勉強をしている時と比べて、大きく下がっていました。
試験後にテスト勉強の反省点を聞くと、
「コンビニのイートインではお菓子の交換会をして、そもそも勉強をしていない。」
「児童館だとテキストは開くけど、すぐに友達と話してしまってあまり勉強ができなかった。」と言っていました。
勉強できる場所でも勉強をしなければ、よい成績は取れません。
どこで勉強をするかで結果は変わります。
勉強をするために必要な条件
勉強以外にできることがない
勉強をする場所を選ぶのに一番大事なことです。
目に入る場所にスマホ・ゲーム・マンガなどがある環境で、勉強をすることは難しいです。
子ども部屋だと勉強ができないという最大の理由は、目に入る場所に勉強とは関係のないものが置いてあるからです。
遊び道具が排除されている場所としては、レンタルスペースがあります。
有料で時間や月単位で個室を貸してもらうサービスです。
ゲームやマンガなどの遊び道具は、自分で持ち込まない限りありません。
しかし無料のWi-Fi環境や充電できる設備もあるので、子どもがスマホを持っていたら遊べてしまいます。
特に中学生の場合、自覚を持った行動というのは非常に難しいです。
多くの中学生は、遊べる環境にあれば遊んでしまいます。
遊び道具が排除されている場所であることは絶対に必要です。
勉強の邪魔をする人間がいない
「小さい妹や弟が勉強の邪魔をするために、家だとどうしても気が散ってしまう。だから自宅では勉強ができない。」という話を保護者の方からも生徒からもよくうかがいます。
しかし自宅の外に出ても、邪魔をする人間がいない環境は意外とありません。
最初にあげた例だと、友達の家、児童館、放課後の教室は勉強の邪魔をされやすい環境です。
たとえば勉強しているのに休憩を取るように誘われたり、勉強とは関係のない話をふられたりと自分のことだけに集中しづらいことが多いです。
図書館であれば友達の家や児童館よりは良い環境です。
しかし友達といくと必要以上に長く休憩時間を取りがちです。
一人で行っても図書館にあるマンガや雑誌を読んでしまい、時間が無駄に過ぎていくということが起きます。
効果的な勉強をする場所には、一人でいられる環境か、余計な話をさせないように環境をコントロールしてくる人間が必要です。
ボーっとしてしまうときに指摘する人間がいる
一人で勉強をしていると、突然ボーっとしたり、指と爪の間をシャーペンで掘ったり、髪の長い女の子だと枝毛をずっと探したり…。
勉強とは関係のない無駄な時間を無意識に過ごしてしまう子どもがいます。
自分がボーっとしているという自覚がない子どもがほとんどなので、子ども自身で行動を改善するのは非常に難しいです。
「今、ボーっとしているよ‼」とか「10分でこのテキストをやってみよう‼」という声をかけてくれる人が近くにいると学習環境としては理想的です。
分からないことがある時に教えてくれる人間が近くにいる
分からない問題を自分で調べて解決することができれば理想です。
しかし、現実には数学の文章題、理科だと化学分野や物理分野は子どもだけで解決するのが難しいと思います。
わからないと勉強が嫌になり、ぼーっとしたり、教科書をパラパラめくってみたり…。
近くに漫画があれば気晴らしについ読んでしまうということも起こります。
質問ができる環境だとより学習がはかどります。
解決法
中学生にとって、勉強に適した環境は、遊び道具を排除した自宅か塾の自習室以外に適した場所はないと思います。
図書館も児童館も基本的には勉強をする場所ではありません。
児童館では卓球やバスケなど勉強以外の遊びができます。
図書館でも趣味の本・雑誌・マンガを読むことができます。
つまり児童館や図書館は「勉強をする場所」ではなく「勉強もできる場所」です。
子どもに必要なセルフコントロールが高くなるほど、しっかりと勉強をすることが難しくなります。
中学生が勉強をできる自宅にかえる方法
①子ども部屋やダイニングを勉強部屋に変える
勉強をするスペースと遊ぶスペースをはっきり分けて、勉強道具と遊び道具が同時に視野に入らない環境を心がけます。
理想は、遊び道具を勉強のスペースから排除することです。
過去の例だと
・子ども部屋にはベッド、着替え、遊び道具しか置いていない。
→学習机と勉強道具はすべてダイニングに置くというご家庭。
・ダイニングに机を置くことが難しいご家庭の場合、勉強道具は全て衣装ケースのようなものにしまう。
→勉強をするときはダイニングに衣装ケースをもって来て勉強をするというご家庭
この二つのケースでは比較的、効果的な家庭学習が行えていました。
②親も勉強部屋で勉強をする
子ども一人だとダラダラします。
遊び道具を持ち込む可能性もあります。
過去のケースだと、親が子ども部屋をのぞくと、子どもが学校のワークの答えを写しながら、ゲームをしていたのを見つけたということもありました。
特殊な例ではなく、よくある例の一つだと思います。
基本的には、子どもを誰の目にも届かない場所に置かないことが大切です。
自習室のつかえる塾に通う
自宅で勉強をしようにも、いつも保護者がいられるわけではない。
または遊び道具は排除できても妹や弟の行動を制御できないという事情もあると思います。
その場合には自習室のある塾を利用することをオススメします。
塾の自習スペースは、先ほど紹介した勉強をするのに必要な条件である「①勉強以外にできることがない」と「②勉強以外の選択肢を与える人間がいない」ということは解決できます。
注意点としては同じ自習室でも塾で全然違うということです。
塾によっては自習室で子ども達が遊んでいる塾やボーっとしている子どもを放置している塾もあるようです。
どのような環境なのかを実際に見て決めて下さい。
東都ゼミナールなら
東都ゼミナールでは月曜日から土曜日の14時~22時の間で自習室を開放しています。
その後に残って勉強をしている子どももいます。
自習スペースには講師がいるので、自習の管理もしっかりやれます。
塾によっては自習室で子ども同士が話して遊んでいるという塾もあるようですが、東都ゼミナールではあり得ません。
さらに東都ゼミナールでは19時~21時には講師に加えてチューターも勉強内容や勉強方法の管理をしています。
講師やチューターに質問ができることに加えて、学習内容が定着しているかを塾側からも確認をしていきます。
子どもが講師には質問しづらいという悩みをもつ方にもうってつけの環境です。
「ボーっとしてしまうときに指摘する人間がいる」ということと「分からないことがある時に教えてくれる人間が近くにいる」というところまで満たせる自習室はなかなかありません。
東都ゼミナールなら毎日しっかりと勉強することで習慣化して、成果の出る勉強方法を身に付けることができます。
まとめ
中学生が勉強できる場所は結構あります。
しかし効果的な学習ができる場所は数多くありません。
学習をする場所に適した環境
①勉強以外にできることがない
②勉強以外の選択肢を与える人間がいない
③ボーっとしてしまうときに指摘する人間がいる
④分からないことがある時に教えてくれる人間が近くにいる
4つの条件を満たすことが理想です。
自宅を学習環境にする方法
①勉強をするエリアに勉強以外の道具を置かない(目に見えないところに置く)
②親の目の届かない空間に子どもを一人で置かない。
自宅を適した学習環境にできない場合には自習室のある塾に通うことをオススメします。