テスト前なのに全く勉強をしているように見えない子どもや「次は頑張る!」と言いながら改善の兆しを見せない子ども。
勉強時間の不足をガミガミ言うとケンカになって余計にストレスがたまるというお悩みをよくききます。
中学生はテスト勉強や休日の勉強時間はどれくらい行うものなのか?
この記事では
- 中学生はどれくらい勉強しているのか?
- テスト勉強に必要な時間はどれくらいか?
- 実際にテスト勉強はどれくらいの時間勉強できるのか?
- どうしたらテストの勉強時間を確保できるのか?
- 子どもの力だけでは解決できないなら
この5点を紹介します。
中学生はどれくらい勉強をしているか?
中学生の平日と休日の一日の勉強時間は、塾での勉強時間も含めて約90分というアンケート結果があります。(ベネッセ総合教育研究所 第5回学習基本調査 データブック2015参照)
つまり、中学生は90分×7日の630分を一週間に勉強していることになります。
数字だけを見ると妥当な時間な気もします。
しかし、知識を定着させることを考えると、この勉強時間では全く足りません。
その理由を説明するために、もう一つデータを紹介します。
このアンケートは、他にも中学生が学校の宿題や課題をする時間についての項目もあります。
その結果は1日平均45.3分でした。1週間にすると約315分です。
おそらく多くの中学生は塾に通っています。
最低でも週2回90分くらいの時間は塾に行っていると思います。
塾で勉強する時間は週180分です。
学校の宿題は、英語のノートづくりなど授業を円滑に行うための宿題も入っています。
だから知識が定着するための勉強とは言いがたいものも多く含みます。
また塾でも学校でも、授業は知識を理解するために行うもので、定着させるには知識を定着させるための練習時間が必要です。
中学生の1週間の勉強時間である630分のうちの495分が、塾の授業と学校の宿題に使われることになります。
知識を定着させるために使える時間は、残った135分で行うことになります。
つまり、1日20分弱しか知識が定着するための勉強ができないことになります。
中学生の学習量を1日20分では定着させるのは難しいでしょう。
テスト勉強に必要な時間はどれくらいか?
テスト勉強に必要な時間は、通う中学校、学力レベル、授業に参加する姿勢で決まります。
塾に通っていれば、英語や数学はテスト前にほとんど勉強しなくても、90点以上を取れる子どもが数多くいます。
国理社については、子どもが学校の授業にどれくらいきちんと参加しているかどうかでテスト前に必要な勉強時間が変わります。
とくに国語は、学校の授業内容が正答になるので、授業をボーっと聞いている子どもは授業内容をリサーチする時間が必要になります。
リサーチにかなりの時間が必要です。
実技は、担当の先生の方針によって必要な勉強時間は大きく異なります。
プリント一枚を配布して、そのプリント内容からしか出題しない先生がいる一方、大量の授業ノートから全体的に出題する先生もいます。
このように、個人や環境により大きく違うため、テストで点を取るために必要な勉強時間をいうことはできません。
参考までに、中学1年生の英語の2学期通知表の評定が2で、アルファベットは書ける程度の学力レベルの子どもが、英語だけ1日2時間の勉強を1ヶ月続けたら3学期の学年末テストで55点に上がり評定も3になりました。
その後、2年生では評定が4になり、3年生では5。英語の勉強を通じて、暗記や勉強のやり方も覚えたので他の科目の点数も上がっていきました。
実際にテスト勉強はどれくらいの時間ができるのか?
同じ統計データに、中学生は約44%がテスト2週間前から勉強を始めるとあったので、テスト2週間前から勉強を始める場合を想定します。
テスト1週間前までは、部活もあります。
だから、一日の勉強できる時間は部活をやっている子どもなら平日は3~4時間程度です。
土日は、部活がある日は7時間。部活がない日には、11時間は勉強ができます。
つまり、テスト2週間前は平日15時間+土日18時間=33時間が確保できます。
テスト1週間前になると、部活もなくなるため平日は16時位から勉強できます。
5~6時間は勉強時間を取れるはずです。
土日は両日とも11時間勉強できます。
テスト1週間前は、平日25時間+土日22時間=47時間の勉強ができます。
テスト2週間前からで、85時間の勉強時間を取ることが可能です。
この時間は学力に関係なく平等に与えられています。
しかし、定期テストで5教科350点~400点くらいをウロウロしている中学生は、そのうちの半分の時間も勉強していません。
一方、450点以上を取っている中学生は使える時間はテスト勉強に全部あてています。
どうしたらテスト勉強の時間を確保できるのか?
試験勉強に時間が少ない子どもは、取りかかるのがとても遅いケースが多いです。
家に帰るとまずはソファーでダラダラ、ゲームの電源を入れる、スマホを見る…際限なく時間が過ぎることを最初にやりがちです。
気付くと2,3時間経過して、そこから勉強を始めるために何をやろうか考えて、教材を探して…と勉強を始まるまでにさらに時間がかかります。そして1時間もやらないうちに休憩して、またダラダラ…。
結局、大して勉強が進まず一日が終わるというサイクルを繰り返します。
前日の夜に予定をつくり、時間と勉強内容を決めて手帳などに書いておくことで子どもがダラダラするのを防げます。
必要な教材も書き出しておくとよりいいです。
その日のやることを前日に全て決めておくことで「今日は何をやろうかな?」と悩む時間や「あれ?あの教材どこだっけ?」と探す時間を削減できます。
また勉強する時間や勉強内容を可視化しておくことで、実行しようという気持ちがある子どもなら学校から帰るなりスケジュールに書いたことに着手します。
予定を決めておく一番のメリットは、何をやろうか考える時間や教材を探す時間の削減ではありません。
削減できる時間は大した時間ではありません。多くても30分程度です。
もちろん、30分でも毎日だと1週間で3時間になるので大きい時間ではあります。
しかし本当のメリットは、意志力が減るのを防げることです。
脳科学的に人間が一日に決断できる回数は決まっているらしく、選択の重要度に関係なく、決定する回数が増えると人間の脳は疲れてしまうため、やる気をなくしてしまうそうです。
せっかく勉強をしようと思ったのに、「何の科目をやるか?」「教材はどこある?」「プリントは?」「どこの範囲だっけ?」などと勉強をする前に決めることが多いと脳は疲労していきます。
そして、結局目当ての教材が学校にあることが判明したら…「もう今日はいいや。明日から頑張ろう」や学校に取りに行っても「疲れたから少し休憩してから勉強をしよう」と勉強を始めるまでに必要以上の時間を使ってしまうことが起こります。
皆さんも、予定していた通りに物事が進まないとイライラしてやる気をなくしませんか?
同じことが子どもにも起きています。
学力上位層は勉強する内容や必要な道具を目につくところに置いてあります。
だから「さぁ勉強しよう‼」と決めた時に、すぐに勉強が始められる設計になっています。
「自分の身の周りのことがきちんとできないのは勉強以前の問題だ」という方がいます。
これは本当にその通りで、身の周りのことができないと勉強がはじまりません。
教えていた子どもでも、忘れ物が多い子どもは学力も高くない子どもが多いです。
ただ勉強を通じて身に付けていくことでもあると思います。
子どもだけではどうにもできない
小学生の高学年以降になると、子どもだけでの改善が難しくなってきます。
なぜなら、子どものだらしなさは年齢とともに上昇して、さらに子ども自身は理解していても、親に言われると反発してしまうという時期にもなるからです。
東都ゼミナールなら、多くのケースを解決できる可能性があります。
勉強時間の確保
まずテスト対策を始める時期は2週間前ではありません。
英語と国語は1ヶ月前、数学は3週間前から始まります。
理社はテストが終わったら次のテストに向けて勉強するので試験2カ月前から準備を始めています。
塾の授業と課題を行う時間は、約50時間におよびます。
それに加えて、土曜日に1日8時間のテスト対策勉強会を2回実施するので合計16時間。
テスト対策の勉強時間は、最低66時間を行っていることになります。
さらに、オンライン自習室や教室での自習スペースは14時から22時まで無料で利用可能です。
19時~21時の間は、質問対応や学習内容が定着しているかの確認も行っています。
それ以外の時間も、質問などできる限り対応しています。
スケジュールの作成管理
前日の夜に、予定表を塾のラインに送ることになっています。
翌日に何をするかを整理することで、スムーズに勉強を始めることができます。
テスト対策勉強会
塾生以外も無料で参加できる勉強会です。
基本的には試験2週間前の土曜日に行っています。
内申点が2倍になる実技科目も重要視しているので、テスト1週間前の勉強会では実技を中心に勉強を行います。
授業と演習の時間・スケジュール作成管理・2回のテスト対策勉強会・自習管理の4つを行うことで、中学生が勉強できるすべての時間をテスト勉強に向けることを可能にします。
まとめ
- 中学生はどれくらい勉強をしているか?
ベネッセのアンケートでは、2週間前から始めている子どもが多数を占めています。
中学生は、平日も休日も1日約90分の学習をしています。
しかし、90分の学習時間には塾の授業時間や学校の宿題を行う時間も含めるため、知識を定着させるには不十分でしょう。
- テスト勉強に必要な時間はどれくらいか?
テストの勉強時間がどれくらい必要かは、人によって異なります。
よい結果が欲しいなら、長い時間勉強をした方が欲しい結果に近づくのは間違いありません。
「長い勉強時間は意味がない」という方もいます。
しかし、それは中身の薄いことを長い時間やっても意味がないということで、同じ濃度の勉強なら長い時間やった方が力はつきます。
短い時間で中身の薄い勉強<長い時間の中身の薄い勉強=短い時間の中身の濃い勉強<長い時間の中身の濃い勉強という順番で、成果は上がっていきます。
- 実際にテスト勉強はどれくらいの時間ができるのか?
徹夜などしなくても、テスト2週間前から85時間の勉強時間を確保することが可能です。
- どうしたらテスト勉強の時間を確保できるのか?
前日の夜に、できるだけ具体的に予定をつくり手帳などに書いておくことをオススメします。
こうすることで、行動するきっかけを「やる気」に任せる必要がなくなるのでスムーズに行動が始められます。
- 子どもの力だけではどうにもできないなら
テスト勉強の学習時間の確保は東都ゼミナールにお任せください‼
授業・テスト対策勉強会・オンライン自習室で勉強時間を確保。
予定作成とスケジュール管理で実際に勉強を行うことでスムーズに勉強を始めることが可能です。
もしテストの勉強時間についてお困りなら下の問合せフォームよりご相談下さい。
きっと我々はお役に立つことができます。