最低限の費用で最大限の学習効果を出したい。
だけど塾ごとに費用も時間も受講科目も違うから、相場がわからないということでお困りではありませんか?
初期費用の安さや、見せかけの授業料の安さで決めてしまい、割高なサービスを受けている例を多く見ます。
この記事は費用面から見た、塾を選ぶための注意点と費用面で比較する方法をご紹介します。
塾選びで授業料以外に注意が必要な数字
注意点1 教材費や講習会費用
ある大手塾だと授業料は非常に安いです。
しかし年間の教材が学年によっては10万を超えます。
結局、月1万円が授業料に上乗せになるのと変わりません。
ほかにも通常の授業料は安くても、講習会で多くのオプション講座がある塾もあります。
受講しないと7,8月に授業がほとんどなく、勉強をしない空白の期間ができてしまうという塾もあります。
個別指導の塾では、たとえば夏期講習といいながら7月から10月までを講習会期間に設定して、大量に授業を受講させる塾もあります。
通常の月の授業料は2万円前後でも講習会費用を3カ月にわたり支払うため、毎月6万円以上を支払うことになる塾もあります。
夏だけではなく春も冬も同じことをするため、ほぼ1年間、予想よりも高い金額を払い続けることになります。
生徒のお兄さんが通っていた個別塾では、受験直前期に大量に授業数を取らせて、お金も払ったのに、申し込んだ授業回数を消化せずに卒業を迎えたケースもあるようです。
塾を決める前の説明を聞きに行く段階では、「オプション講座はとらなくても大丈夫です。」や「少しだけ授業数を増やすだけで大丈夫です。」という説明を受ける場合が多いと思います。
これは嘘ではないですが本当でもないです。
オプション講座や授業数を増やさなくても、成績が上がる子どもも一定数います。
しかし多くの子どもに該当しません。
しっかりと受験勉強やテスト対策をしようと思ったら、ある程度の授業時間数が必要です。
週に80分程度の授業時間だけではカリキュラムを終わらせることはできますが、得点力までを身に着けようとするには、多くの子どもにとって難しいと思います。
また英・数2教科だけを勉強していても入試で結果を出すことは厳しいと思います。
だから塾に入った後に、多くの授業を受講して、想像以上に費用がかかるということは珍しいことではありません。
逆に授業数を増やさないために十分な学習時間が確保されず学習効果に結びつかない場合もあります。
オプション講座や子どもによって講習会費用が変わる塾だと、年間の予算を事前に調べるのは、非常に難しいです。
最低限、テスト代・教材費・講習会費など必須でかかる費用だけは全部調べることをおススメします。
注意点2 科目数と授業時間
たとえば週3時間の授業で月2万5000円の授業料の塾が2つあったとします。
ひとつの塾では5教科指導。もうひとつの塾は英・数の2教科を指導する塾だとします。
同じ値段で同じ授業時間なら5教科指導をする塾の方がよい気がします。
しかし週3時間の授業時間で5教科指導をしている塾の多くは、授業時間の配分を英・数で合計2時間。
残った1時間を国・理・社でわける授業スケジュールを組んでいる塾が多いです。
そうすると理科の授業時間は週30分程度しか出来ない計算になります。
学校では1週間に理科の授業が4コマ。合計200分の授業があります。
それが週に30分の授業で学力がつくでしょうか?
自分で勉強できる子どもであれば、知識を与えることで自ら勉強します。
教えるだけなら30分でも足りるので、そのシステムで成績が上がる子どももいると思います。
しかし習っただけの知識をひとりで勉強できる子どもなら塾を探そうと思わないはずです。
科目数や授業時間のバランスをみて、「このスケジュールで成績は上がるのか?」ということをイメージしてくだださい。
たとえば自分の家で勉強しない子どもが、英語と数学だけ塾に通わせても、トータルでは効果は出ないと思います。
注意点3 料金内のサービス
「双方向オンライン」・「個別指導」・「グループレッスン」・「少人数」など文言に顧客が持つイメージと実態が異なる場合は多くあります。
たとえば双方向オンラインといいながら、最初の10分だけチューターとのやりとりがあり、残りの授業時間は配信動画を見るだけというサービスも、リアルタイムに講師とのやりとりの中で授業が進む形式もオンライン双方向です。
個別指導も同様です。
一般的に個別指導は1対1が想像する形です。
しかし実際は1対2が標準です。
塾によっては1対3や1対4でも個別指導といっている塾もあります。
ある大手フランチャイズのように1対9でも個別指導を標榜している塾もあります。
サービスの名称ではなく実態を見る必要があります。
また授業以外のフォローも大切です。
受講料で苦手単元をケアしてくれる塾がある一方、苦手な科目や授業外での単元が未定着の場合は個別指導を受講するように勧める塾もあります。
たとえば市進学院は個太郎塾・早稲田アカデミーは個別進学館・栄光ゼミナールはビザビと集団指導をメインとしながら個別教室を併設することが普通になりました。
苦手科目を個別にケアするためには追加で併設の個別指導の講座を受講する必要があります。
一方、苦手単元のフォローも授業料に含まれている塾も少数ですがあります。
本当の塾の授業料を知る方法
指導形態・時間・料金・科目すべてが塾ごとに違うので比較が難しいです。
目安になるひとつの方法として、1時間ごとの料金を出すというやり方があります。
授業料÷(授業時間×日数×4週)で大まかな1時間の授業料が出ます。
たとえば授業時間が1コマ1時間で3科目受講する場合の料金が28,435円だとします。
28435円÷(1時間×3日×4週)=2,369円
2,369円が一時間当たりの料金になります。
教材費などは考慮せずに、 授業料だけを計算してみると、
1対2の指導形態の塾だと2000円~3000円。
グループ指導だと1500円~2000円になる塾が多いです。
このように計算すると、どこの塾がどれくらいの授業単価なのかがわかります。
しかし、講習会でオプション講座をたくさん取らないといけない塾や教材費が高い塾の選別ができません。
月々の授業料だけで計算をすると、中1だと1時間あたり500円くらいの塾もあります。
ただ年間の教材費を入れると1000円くらいになる設計になっています。
さらに講習会もさまざまな講座を用意しているため年間の受講料は、他の塾以上になる可能性があります。
本当にしっかりと計算するには、1時間当たりの授業料を出すには
{(授業料×12カ月+春・夏・冬の講習会費用+年間の教材費)÷12}÷(授業時間×一週間の日数×4週)
という計算をしなければいけません。
たとえば以下のような塾があったとします。
授業料 28,000円/月
講習会 90,000円(春夏冬の合計)
教材費 30,000円/年
先ほどの公式に当てはめると
(28,000円×12ヶ月+90,000円+30,000円)÷12=38,000
実質の月謝は38,000円になります。
授業時間が90分で週に2回通うなら、1.5時間×2日×4週をすると12時間が月の授業時間です。
38,000円÷12時間=3,166円が一時間当たりの授業料になります。
高校受験のために1教科で2時間通わせたら月の授業料は12万6640円(3,166円×5科目×2時間×4週)かかることになります。
東都ゼミナールなら
教材費を高くするとかパッと見は安く見せるとかの小細工が嫌いです。
数多くのオプション講座を用意すると、顧客にとって選択肢が増えるので良いような気がします。
しかし自分の子どもの学力がどう変化するか?
志望校がどうなるか?
どんな特性があるのか?
ということをわかっている保護者の方は少ないと思います。
わからない保護者にたいして「このサービスは○○円です。」「これを受けたいなら××円です。」という売り方は詐欺のようで嫌です。
また費用がいただけないから学力を伸ばすための必要なサービスを提供できないのも嫌です。
だから東都ゼミナールはワンプライスで中学生の基本的な学習のすべてを面倒見ます。
特待生などの制度もありません。
勉強が得意な子どもも苦手な子どもも乗り越えるべき課題はあります。
子どもによって、やらせる内容は変わります。
しかし、すべての子どもに同じだけ手間はかかります。
勉強ができるから授業料を安くするというのは、十分なサービスをしなくても許されるという言い訳や塾都合の実績作りでしかない気がして好きではありません。
成績に関係なく同じ料金で、子どもの状況に応じたベストのサービスを提供しています。
具体的には
①実技科目を含む9科目全てのテスト対策を実施。
②個別にしっかりと見ながら、競争意識も育てるために各学年10人が定員
徹底的に面倒を見ることで大きな成績UPと近隣の塾よりも高い合格実績を誇ります。
③授業翌日の演習時間では、勉強のやり方や学習習慣を身につけることから受験指導まで中学生の勉強に必要なことを全て指導
④生徒ごとの苦手単元の補強・成績上位者や難関校希望者への追加課題・質問対応などの授業時間外のサービス
⑤月~土の14時~22時まで自習室やオンライン自習室を使用できて、質問もできます。
これらすべてが授業料に含まれています。
1時間当たりの授業料は教材費・テスト代を入れても中1で745円、中3でも925円です。
これに授業以外の時間のサービスを費用に換算すると、さらに1時間当たりの費用は下がります。
しかし安かろう悪かろうではないことは、合格実績が証明しています。
まとめ
テレビCМ、年間通じての新聞折込やネットのリスティング広告に費用をかけるには授業料に相当の広告宣伝費をのっける必要があります。
授業単価を計算すると大手になればなるほど割高です。
それを隠すために色々な数字の見せ方を変えていますが、必ず利益を出すための仕組みがあります。
しっかりと学習効果を上げて利益を出すことは良いことです。
しかし多くの子どもには向いていないサービスだなと思うことも多々あります。
選び方のポイントは3つ
①必要な授業科目と授業時間を考える。
※なんとなく英・数の2教科と考えがちですが、その根拠は何ですか?実技科目の内申点は都立高校では2倍になります。理科・社会も英語・数学同様、満点は100点です。
②年間教材費+年間授業料+講習会費用+オプション講座の合計を出して12で割る。
③「1カ月の授業料(②でだした数字)÷月の授業時間合計=1時間あたりの授業料」から本当の値段がわかります。
注意点としては、1時間当たりの料金が高い塾=悪い塾ではありません。
たとえば講師の質を上げようと思えば、それなりに料金は高くなります。
講師一人に対する生徒の人数を減らしても授業単価は上がります。
ただ授業料が高い塾=良いサービスを提供しているとも限りません。
その塾で提供しているサービス・実績を調べて通う塾を選ぶことをオススメします。