僕は中学一年生の冬、東都ゼミナールに入塾しました。その時の僕は勉強を全くしておらず、二学期の素内申は24という酷いものでした。
しかし、東都ゼミナールの先生方は、僕に合った勉強方法を教えてくださいました。その勉強方法のおかげで、定期テストの点数や、素内申の点数を上げることができました。
でも、素内申24から成績を上げることなど、どこの塾でもできることです。東都ゼミナールがずば抜けて凄いことは、一年生の終了時に、具体的にどこの高校を受けるのか、きちんとしたイメージを持たせてくれたということです。
僕が先生にうかがったところ、先生は「明大中野くらいじゃないか?」とおっしゃりました。そのときに、僕はとても驚きました。元々都立志望だったので、自分が考えていた都立高校よりもはるかに難しい私立高校など、絶対に受からないだろうと思っていました。
二年生でも順調に成績は伸び、目標としていた偏差値60くらいの都立高校を受けられるほどの力はつきました。
二年生の終了時、東都ではクラス替えをすることになりました。目標としている学校に行くためには都立の共通問題を扱うクラスで勉強すればよかったのですが、先生からの勧めもあり、難関校合格を目指すクラスに入ることにしました。
三年生になり、宿題量が以前とは比べ物にならなくなりました。初めの内は、「都立に行くんだし、先生の言っている通りに頑張ればいいのかな……」と、訳もわからずに目の前の宿題をこなしていました。
しかし、高校見学を重ねてゆく内に、やはり都立と私立では学校の設備や大好きな部活動の強さの面から、明らかに私立の方が良いということがわかりました。それから、僕は都立ではなく、私立校への受験を決めました。
私立校に合格するためには、都立校だけを考えて勉強している人の、倍は勉強しなければなりません。今までは訳もわからずこなすだけだった宿題のやり方も、変えなければならなかったのです。それを急に変えようとしても、学校の勉強もありますし、陸上部部長として、部活動も手を抜くわけにはいきません。
部活で良い記録が出るたびに、「なんで、好きな部活動の時間を割いてまで、こんなに勉強しているんだろう……」と、何度も何度も勉強を止めたくなりました。学校の成績が上がれば、「学校の授業が一番大切なのだから、私立の勉強は意味がない」などと、行きたいはずの私立へ合格するための勉強を、批判するまでになってしまいました。
もちろん、塾の宿題はやらず、先生の言うことも聞かなくなりました。そんな状況が長く続き、二学期末の定期テストの時期になりました。
正直、学校のテストはあまり難しくなく、一年生の時に教えてもらった勉強方法で乗り切れると思っていました。しかし、三年の始めから溜まっていた疲労や、心の中の戸惑いもあって、全然勉強に身が入りませんでした。このとき、本当に死ぬかもしれないと思いました。しかし、東都ゼミナールの先生方は励ましに励ましを重ねて下さり、このテストを乗り越えることができました。
そして結果が出て、二学期の内申点が40に上がりました。内申40で行きたかった私立に単願推薦がもらえたので、40に上げてくださった東都ゼミナールの先生方に感謝しています。
また、ここに他の塾との違いがあり、希望していた私立高校の、さらに上の高校を受けることを勧めてくださいました。「将来のことを考えると、その高校を受けた方が良いのでしょうが、勉強についてゆけないと思います」と言ったところ、「それは教えてあげる」と言ってくれました。
本来なら、学校が決まったところで塾は終わるのですが、受かった後も教えてくれるという塾の先生の優しさに後押しされて、その高校、早稲田高等学院への受験を決心しました。
学院の面接練習では、夜の3時まで付き合ってくださいました。結果は不合格だったのですが、一年生の頃のことを考えると、学院を受けるなど想像もつかなかったし、なにより素内申を40まで上げてくださった先生方に感謝したいです。
推薦入試が終わり、一般入試が始まりました。一般入試では、既に千葉の専修大松戸が不合格という結果が出ていたので、また落ちるのではないかという悪い予感が頭の中にあり、勉強ができない時期に入ってしまいました。
そのとき先生は、「今できないことが、次にできるわけがない」という、やる気を出させてくれる言葉をかけてくれました。そのおかげで、次の入試に向けて勉強することができました。
授業が終わった後、夜遅くまで付き合ってくださった先生や、授業日以外にも授業をしてくださった先生、わからないところがあると、その問題の解き方を教えてくださった先生のおかげで、次の入試までの期間を悔いなく勉強することができました。
入試当日も、先生方は受験校の前で待っていてくださって、緊張していた心が安心し、落ちついて入試と戦うことができました。
結果は不合格。行きたかった学校に行くことはできませんでしたが、東都ゼミナールでの二年とちょっと、とても充実して過ごすことができました。色々な学校、世界を知ることを経験させてくれた東都ゼミナールに感謝したいです。
本当に、ありがとうございました。
折井英司