高校受験の勉強をいつから始めるか?決める前に知っておきたい3つのこと

中学生なるし高校受験の準備もしておいた方がいいのかな?

中2の夏も過ぎたし、そろそろ高校受験の勉強を始めた方がいいのかな?

中3になるけど部活が終わってからでも高校受験の勉強は間に合うのかな?

「塾をいつから始めるか?」や「高校受験の勉強をいつから始めるか?」という問いに対してすべての人にあてはまる明確な答えはありません。

志望する高校、子どもの学力、内申点によって勉強を始めるタイミングは異なるからです。

この記事では高校受験の勉強を始める時期を決めるために知っておくべき3つのことをお伝えします

目次

中3から始めても偏差値はほとんど伸びない

理由① 中3は多くの子どもが勉強を始めるから

東都ゼミナールでは中学1年生より前から始めた多くの子どもが偏差値20UPや偏差値70を超える学校に合格を実現しています。

しかし中3から通うようになった卒業生たちの模試の偏差値はほとんど上がっていません。

塾を始めるよりは成績は上がっています。

たとえば定期テストの点数は平均100点くらい上がっています。

都立高校の入試問題の点数も取れるようになっています。

塾に入る前よりワンランク上の高校に合格することは可能です。

しかし偏差値が10も20も上がっている子どもは稀です。

偏差値は全体の中で自分がどの位置にいるかを表す数字です。

自分の子どもの点数が20点上がっても、ほかの子どもも20点上がっていたら全体の中の自分の位置は変わりません。

つまり偏差値も変わりません。

中3は多くの子どもが勉強をするため偏差値を爆発的に上げるのは非常に難しいです。

理由② 定着するまでに必要な勉強時間が足らないから

中3で爆発的に偏差値が伸びた卒業生は数多くいます。

その子どもたちの共通点は中1や遅くても中2の夏までに始めている子どもたちです。

多くの子どもは一度勉強しただけでは定着しません。

中1から勉強をしていれば通常授業で一度勉強します。

そのあと学校の授業で復習できます。

そして定期テスト前に2回目の復習をします。

それに加えて夏休みや冬休みなどの長期休暇でも復習を何回もやります。

忘れては練習、忘れては練習ということを繰り返し行っていくことで、中3のまとめの時期になったとき、いままでの知識が一つにつながり爆発的に成績が伸びます。

一方中3から勉強を始めた場合は繰り返し練習する時間が十分に取れませ

定着までに必要な復習の時間を確保できないということも偏差値が変わらない原因のひとつです。

理由③ 中3から始める子どもは基礎ができていない子どもが多いから

中3から始めても偏差値が10も20も上がる子どももいます。

そういう子どもたちの共通点は塾にいかず定期テストで1教科平均80点前後は取っていて、学年でも上位15%くらいに入っているケースです。

その場合は1年間しかなくても偏差値が10以上上がっている子どもが多いです。

学習のスケジュール管理、定着のために必要な勉強の精度などが身についているため受験に必要なテクニックや知識を教えることで成績を爆発的に伸ばすことができます。

しかし中3から塾を始める多くの子どもは定期テストで40点~60点台くらいの子どもが多いです。

その場合、勉強のやり方からトレーニングをしなければいけないため偏差値を爆発的に上げることは難しいです。

理由④ 中3から始める子どもは勉強体力が足らない子どもが多いから

運動と同じで勉強をするにも体力が必要です。

中3から焦って塾を始める子どもは勉強の体力があまりついていません。

すぐ疲れてしまいます。

勉強の体力は運動をする体力と同じです。

普段から運動している子どもは体力があります。

それと同じで普段から勉強をしている子どもは勉強の体力があります。

トレーニングを継続していくことで体力はついていきます。

中3の段階で2~3時間勉強しただけで限界になっていたら成績UPは望めません。

体力とメンタルは連動します。

勉強体力が少ないのにメンタルが強く長時間勉強できるという子どもはいません。

十分な体力があるから、気持ちでのもうひと頑張りが可能になります。

中2の成績は中1のときより下がる子どもが多い

中学2年生は中だるみの学年と呼ばれます。

学校にも慣れてきて、自分の立ち位置や試験勉強のスタイルが定着し変化を起こしづらくなります。

意識の停滞は行動量の低下。

そして成績も低下します。

起爆剤として塾に通わせることを検討するご家庭は多いです。

しかし短期間で爆発的に成績が上がるケースは多くありません。

以下の表1をご覧ください。

中2の3学期から東都ゼミナールに通い始めた子どもの定期テストのデータです。

表1 5科 9科
1学期期末 378 634
2学期中間 341
2学期期末 329 555
3学期期末 365 639

東都ゼミナールで勉強を始めた3学期は2学期に比べると大きく点数が上がっているのがわかると思います。

しかし1学期と比べると5科は下がっています。

この子どもの場合は中2の3学期に来てくれたので1学期の水準に戻すことはできました。

しかし対応が遅れていたらもっと成績は下がっていたと思います。

このように放っておくと中2は基本的に下降線です。

中3と中2の通知表の評定は大きく変動しない

偏差値は相対値なので自分がどれだけ頑張っても周りが同じ量がんばったら差がつきません。

しかし通知表は違います。

通知表のつけ方は絶対評価です。

たとえば自分以外の生徒が全員0点で自分が学年1位だとしてもテストの点数が60点台なら評定は「3」。

逆に自分を含めた学年の生徒全員が100点を取れば全員が「5」になります。(あくまで原則ですが…。)

通知表の評定は自分が頑張るだけで上げることが可能です。

しかしテストの点数が上がっても通知表の点数が爆発的に上がる子どもは少ないです。

中3からでも東都ゼミナールに来てくれた子どもは100%の子どもが定期テストの点数を上げて卒業しています。

9科目合計で100点以上のUPは普通。

200点上がる子どももいます

しかし評定が大幅に上がるケースは多くありません。

下の表2を見て下さい。途中入塾した卒業生の入塾前と入塾後のテストの結果と評定を表した表です。

表2 入塾直前 入塾直後 増減
定期テスト点数 424 590 +166
通知表 26 29 +3

点数の上がり幅は大きいです。

しかし評定はあまり変わっていません。

この子どもの場合、塾にはいる前の社会の点数が19点でした。

塾に入って57点になったので評定は「2」から「3」になりました。

一方理科は塾に入る前は50点でした。それが77点になりました。

しかし評定は「3」のままでした。

評定で「4」をとるには80点以上の点数が必要です。

しかし、もともとの点数が50点台の子どもであれば25点上がっても80点にはなりません。

これがテストの点数が上がっても評定が上がらない理由です。

中3からでも成功するケースが表3のようなケースです。

表3 2年学年末 3年1学期 3年2学期
テストの点数 677 773 797
通知表の評定 31 39 42

この子どもは東都ゼミナールに来るまでは塾に通ったことがなく自分で勉強をしていました。

中学2年生の学年末テストの直前から通うようになりました。

試験2週間前に体験授業できたので2年生の学年末テストはほぼ我々は関与していません。

それでも1教科平均75点取れていました。

その後東都ゼミナールで勉強した結果、3年1学期には1教科平均85点。3年2学期には1教科平均89点が取れるまでに成長しました。

点数に応じて3年1学期はオール4。2学期にはオール5の水準に達するまでに成長しました。

成功の要因は知識やテクニックを運用するために必要な勉強のやり方がわかっていたからです。

まとめ

高校受験の勉強を始める時期に明確な答えはありません。

志望校と子どもの学力・勉強体力によってことなります。

いつから勉強を始めるかを決めるために知ってほしいことは以下の4点。

・勉強体力や知識の習得は継続的に鍛えないと身につかない。

・中2と中3の通知表を比べると大きくは上がらない

・中3から始めても偏差値は大きく上がらない

・中2の成績は中1と比べて多くの子どもは下がる

子どもの成績を見て高校受験の勉強を始めるタイミングの参考にしてください。

一番おすすめなタイミングは試験や通知表の結果をみてから判断するのではなく予防的に行動することです。

「中1の段階で成績が○○しかない。だから塾に行こう」とか「中3だから塾に行こう」とかは理想的なタイミングではありません。

なぜなら勉強は習慣の問題だからです。

ダイエットと同じです。

体重が増えて困ってからやせようとするとつらいダイエットをしなければいけません。

しかし規則正しい生活・運動・食事量の生活習慣を持っている人はそもそも体重を意識する必要がありません。

つらいダイエットをする必要がありません。

勉強も同じように習慣にすることが大切です。

正しいトレーニングを継続的に行うことで正しい習慣を身につけることができます。

その積み重ねが数年後に大きな成果になります。

成果は自信となり、子どものその後の人生に大きく影響を与えます。

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